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自省録⑥ 新聞配達

私は中学1年生の時に新聞配達のバイトをした。毎朝4時頃に起きて、100軒前後の家に朝刊を配達していた。雨の日も台風の日も毎日。その当時、月20,000円程度もらっていた記憶がある。1時間半かかって配達していたから時給で450円程度。安い!今思うと若年労働力の搾取ではないか。でも月に1回の休みは本当に嬉しかった。ゆっくりと寝れることの贅沢さを見に沁みて感じていた。でも、よくあんなことをやったなと思う。当時は部活で水泳部に入っており、体を鍛えながらお金がもらえたらと思って始めた記憶がある。若いっていいな。

このおかげで、40年近く経った今も早起きしている。最近は朝5時には仕事を始め、21時にはベットに入り、本を読みながらいつの間にか寝落ちしている日々である。この攻撃的朝型勤務は生産性が爆上がりするし、私のバイオリズムにあっている。

思い返せば、新聞配達を始めて半年くらいの頃だろうか。新聞の配送デポで1−2部余計に貰って、駅のロータリーに待機していたタクシーの運転手に売るアイディアを思いついたのは。50円とか100円貰って、常連のお客もできた。ちょっとしたアイディアでビジネスができると思った瞬間であった。

最近のInternet時代で、めっきり新聞の発行部数が減っているので寂しい。朝刊新聞配達の店舗の方々はどうしているのだろうか。でも、今の状況でも、やり方によってこの配送ネットワークはとても価値があるのではないだろうか。新聞だけでなく、牛乳や健康食品、なんでも配送できる上に、萬屋的なサービスを提供できるプラットフォームになり得るのではないかと思う。プラットフォームはGoogleやMetaだけでなく、ウェットなネットワークもやり方によって立派なプラットフォームになり得るのである。

最後に、朝刊の新聞配達は経験する価値があると思う。お金を貰いながら、自らを律し、体と精神を鍛えられる。あの著名投資家ウォーレンバフェットもやっていたではないか。
私に息子がいたら、新聞配達をさせようと思っていたんだけど、流石に娘にさせることはできなかった。甘い父親だ。孫に期待するか。でもその時に紙の新聞はまだ存在するのであろうか。

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