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2024年上半期の振り返り

上半期はトータルで109回のイベントを実施しました。
(検算してないのでちょっとずれてるかも)

運営面、印象的だったイベント、(僕個人の)読書という3つの点から上半期を振り返ってみたいと思います。
※ HOD=浜松オンライン読書会

<運営面>
 新たなサポーターとしてハナダイさん、壬生キヨムさんをお迎えし、それぞれ「青空文庫読書会」と「海外文学読書会」をDiscordで定期開催してもらうことになりました。これらはサークル活動という位置づけ。去年まではこいしさん主催の「短歌部」のみでしたが、前述の2つのサークルや、富岡さんが主催する「じっくり読書部」、僕が主催する「資本主義研究会」が加わって、この上半期でコミュニティプラットフォームとしてのDiscordが少しずつ充実してきたように思われます。

 あとはマネタイズ方針を固めたというのも大きな出来事でしょう。読書会活動を長期的に持続可能なものとして維持・発展させるため、有料イベントを開催したり、メンバーシップ制度を導入したりすることを考えています。基本的にはこれまで通り、無料で気軽に参加できる一方で、HODの活動を応援してくれる一部の有志のメンバーからお金をいただく方向で検討中。メンバーの方々と話し合いながら、いろいろな形態を試しながら、じっくり時間をかけて具体的な制度設計していけたらいいですね。案件も募集中!

<印象的だったイベント>
★ 読書会すみれとの合同オフ会@東京
 すみれさんはうちと同じようにLINEオープンチャットをメインプラットフォームにしている読書会。コミュニティとしての性質が近く、僕を含めHODとすみれさんの両方に所属しているメンバーもそれなりにいます。

 文学フリマ東京38に遊びに行くついでに東京オフ会をやるつもりでいたところ、すみれさんのとこでオフ会企画が立ち上がっており、「だったら!」と思って連絡を送ってみたら、すみれさんのオフ会に便乗させてくれることになりました。当日は新橋のレンタルルームに15人ほどが集まり、机を囲んで文学フリマで買った本の紹介をしあったり、持ち寄った本の交換をしました。

みんなが文学フリマで買った本

★ 著者同席読書会:代麻理子『9月1日の君へ』、荒谷大輔『贈与経済2.0』
 「未来に残したい授業」というYouTubeチャンネルを御存知ですか?

さまざまなジャンルの専門家が登壇し、ほとんどのエピソードでたっぷり1時間以上お話が聞ける贅沢なチャンネル。有名どころだと橋爪大三郎さん、内田樹さん、上野千鶴子さんなどもいらっしゃってます。
 3月にはここの運営をされている代麻理子さんを招き、代さんの著書『9月1日の君へ』で読書会を開催しました。9月1日は若者の自殺が最も多い日と言われており、この本はそんな新学期を前にして思い詰めてしまう人にむけたメッセージ集となっています。いろんな人の意見を読めるので、自分にぴったりな言葉が見つかりやすいのでは。個人的にはもっと気軽に「死にたい」と言うことのできる環境や社会があるといいのかなーと思いました。「死にたい」と思うことは変なことではないのだから。

読書会の録音はこちらから聴けます↓↓

 5月には代さんのツテで、荒谷大輔さんを招いての『贈与経済2.0』読書会を開催しました。ほとんど代さんがセッティングしてくれたようなもので、なんなら本も代さんが贈ってくれました。ほんとありがたい……
 この本で提案されている贈与経済は、資本主義を全否定するものではなく、その枠組のうちにオルタナティブな選択肢を作ろうとする、バランス感覚に優れたアイディアのように思えます。ハートランド・プロジェクトの実証実験がどうなるのか、今後の動向にも注目されたし。

こちらも録音あります↓↓

★ 哲学カフェQUALIAとのコラボイベント
 6月にはコラボイベントとして、哲学カフェQUALIAを運営するたけぞーさんがうちで哲学カフェを開催し、逆に僕がQUALIAで読書会を開催するという試みをやってみました。結果的にどちらかで開催というよりは、両方のコミュニティから参加者を募集する共同開催という形になりましたが、まあ細かいことはいいですね。
 コラボ哲学カフェではあらかじめテーマを「本」とだけ決めておき、イベントがはじまってから参加者と本に関する「問い」を決めて、その問いについて話し合うような流れでした。いくつか候補を出したなかで決まった問いは「読書の線引きはどこか?」みたいなもので、漫画を読むことは読書と言える?マニュアルやパンフレットだったら?というような議論を通して、お互いの認識の相違点や共通点が浮き彫りに。個人的にはオーディオブックとか微妙なところだなーと思いました。
 コラボ読書会としては東畑開人『聞く技術 聞いてもらう技術』(ちくま新書)を課題本に選びました。この本は以前うちで読書会をやったことがあってその読書会が結構おもしろかったのと、手軽に読める新書というボリューム感、さらに内容としても哲学カフェに通じるものがあるかなーと思っての選書でした。余計な解釈をはさまずに、相手の言葉をそのまま受け取ることの難しさを再認識させられました。

哲学カフェQUALIAのLINEオープンチャットはこちらからどうぞ↓↓

コミュニティ同士のゆるやかな連帯を培っていきたいです。

<読書>
 今年に入ってから詩集を読むことが増えました。去年から短歌をはじめたんですが、そのなかで自分には詩情というものがあまりに欠落しているなーという問題意識が芽生え、詩情を育むべくこれまで疎遠だった詩と向き合っってみることにしました。
 とりあえず有名どころの谷川俊太郎、萩原朔太郎、寺山修司をかじって、おすすめされた室生犀星とか野村喜和夫を読んでみました。まだまだ詩の良し悪しはわからない。でも、ちょっと長い短歌だと思えば楽しめそうな手応えがあります。そのうち詩の鑑賞会とか詩集読書会ができたらいいなー。

<最後に>
 そういえば静岡新聞の取材を受けたのもこの上半期でした。

2/15の静岡新聞に掲載されました

ちょっとずつ読書会活動が認知され、つながりの輪が広がってきています。下半期もこの調子でいけたらいいですね!

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