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ものや情報があふれかえるこの世界で、”自分らしく”生きる。


「私たちはつねに、次に行く旅行、次に買う家、次の出世、というように、『将来』に目を向け、目標を掲げてはいますが、それが逆に私たちの意識を鈍らせ、『現在』を充分に満喫することを妨げているのです。現在にしっかり根差した時間のすごし方を習慣にしてみませんか」ー本文より

【はじめに】

初めまして、ほーりーと申します。
初めて本の紹介をします。
本は、難しい経営本や、専門用語が並ぶような本と、それ以外にホラーが大の苦手なので、読みやすい、世界観に引き込まれる作品等を紹介していければと思います。
皆様よろしくお願いいたします。

【本の紹介】

今回は、『バック・トゥ・レトロ  私が選んだもので私は充分』(*ドミニック・ローホー著、原秋子訳、講談社)
簡単に言うと、シンプルな生き方こそ素晴らしいという考え方の本です。

この本は、本自体も小さめで、一つの内容につき、一ページ見開きくらいで、「よし、読むぞ!」ってならなくて大丈夫な本です。

私がこの本を知ったきっかけも、本が大の苦手な友人からです。

・当たり前のことを、不安や心配等で見失ってしまいがちな人
・”繊細さん”と呼ばれるHSPの人
・現代社会にある便利化や、SNS、人付き合い等に疲れた人
・自分に自信がない人
・自分の幸せってなんだろうと思う人  等。


是非少しでもあてはまって、気が向いたら手に取ってみてください。


早速ですが、この本のタイトルにもある一文を抜いてみました。

私が選んだもので私は充分
後悔しないための秘訣は「自分が選んだものはよいもの。ほかにももっと優れたものはあるかもしれないけれど、私が選んだもので私は充分」と自分に言い聞かせることです。
この控えめな姿勢で臨めば、あなたはより楽観的になり、落ち込むことも少なく、ずっと満たされた生き方ができるでしょう。
いずれにせよ、およそ誰でも自分の得意分野というものを持っていて、自分にとって最高と思えるものをちゃんと選べるのです。
とはいえ、あらゆる分野を知りつくしている人などいません。
たとえば、あなたが魚については詳しく、かなりのこだわり屋さんだとしましょう。でも、毎日乗っている自転車に関してはごく普通の自転車。
それでも結構満足しているはずです。
                            ー本文より

私は、これを見て、確かにって思いました。
人によっては、自転車が趣味の方もいると思いますので、別の例でいうと、何かしらはちゃんと機能をはたしていれば、100均一のものでも良かったりすることもありますよね。

また、先ほど言いましたが、この一つの内容が、このくらいのボリュームなのです。
ほっと一息のタイミングでも、夜寝る前に一つの内容を読むこともできる気がしませんか。


・自分のこと、幸せにできていますか。

・自分の為の時間は、つくれていますか。

・他人の目線を気にして、偽の自分になっていませんか。


今は、効率良く、便利になりました。ですが、効率悪くても、ゆっくり不便を楽しむというのも悪くないのではないでしょうか。
深呼吸に、効率化なんてない気がするように。

本のタイトルにある、バック・トゥ・レトロとは、直訳すると、古き良きものに戻るですが、私の解釈だと、”今あるものを見直す”だと思っています。

今は確かに、豊かではあるけれど、デジタルや、SNS、人付き合い、効率化、人との距離が近すぎること等があると思います。
心が昔より「軽く」なったのは、家事、仕事の負担だけかもしれません。

だからそれがなかった、もしくは目立ちにくかったレトロ(古き良きもの)に注目した本になっているのではないでしょうか。


【おわりに】

この本を手に取る方は、どちらかというと、「私が選んだもので私は充分」って思えない人が手に取ることが多いのではないでしょうか。

私も、今でも”自分らしさ”にとらわれています。
”自分らしさ”ってなんだろうって、毎日のように自分探し。

でも、多分気付かないだけで、”自分らしく”なっているんだと思います。
そういったことを見直す為に、先人たちの知恵が詰まった本があるのかな、なんて思って、本を読み続けています。


少しでも参考になったら、嬉しいです。
見てくださって、本当にありがとうございます。

*ドミニック・ローホー
フランス生まれ。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭を取る。モノにとらわれず心豊かに暮らす「シンプルライフ」を自ら実践。世界で累計250万部超のベストセラーとなるなど、年々支持が高まる著者。それを本にまとめた『シンプルに生きる』(講談社+α文庫)が欧米、アジアでベストセラーに。他に『シンプルリスト』「限りなく少なく」豊かに生きる』(ともに講談社)など著書多数。また禅や墨絵を通して日本の精神文化に理解が深いことでも知られる。



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