クローズアップ三笘薫:川崎フロンターレ対セレッソ大阪戦<3>
3月3日、川崎フロンターレ対セレッソ大阪のマッチレビュー3回目。
今日は三笘薫に焦点を当ててみる。
三笘のプレー選択は?
まずは三笘のプレー選択。敵陣でのボールタッチの後のプレーを、ドリブル、パス、シュートに分ける。
ドリブル:20(31%)
パス:37(57%)
シュート:2(3%)
デュエルによるボールロスト:6(9%)
去年カウントした7試合では、ドリブル・パス・シュートの比率が37:56:7だから、去年の平均よりドリブルの比率が少ない。なおマリノス戦は33:60:7だから、それよりも少ないことになる。ただ、傾向から大きく外れているわけではない。もっとも、ボールを受けたときのデュエルでボールを失った回数が多いので割合が少し乱れているが。これは、三笘にボールを入れさせないように、ディフェンス側が激しく守ってきたことの表れだろう。
三笘へのパスの出所はやはり旗手が多い
次に三笘へのパスの出所。これは三笘が敵陣にいてパスを受け取った回数をカウントしている。
旗手:19
谷口:8
家長:8(うち4回は右サイド)
ダミアン:7
シミッチ:4
田中碧:4(うち1回は右サイド)
塚川:4(うち2回は右サイド)
敵ボール:4
脇坂:3
スローイン:3
チョンソンリョン:2
山根:1(右サイド)
コーナーキック:1
合計は68(90分あたり68)
一番多いのはいつも通り左サイドバックの旗手。ダミアンが多めなのもよくあるケース。
谷口の8回というのは多い。やはり、2枚のマークを受けていたアンカーのシミッチを避けて、センターバックからアンカーを経由せずに直接三笘にボールを付ける回数が多かったのがわかる。
また、特徴と言えるのは、右サイドでパスを受けるケースが結構多かったことだ。合計すると8回だが、49-50分と71-72分に集中している。この時間、普段とは異なるポジショニングを取り、右サイドでの崩しに加わっていたことがわかる。
去年のパス数との比較
去年集計した7試合での、敵陣での三笘へのパス数の平均を取ってみると51.4。この日の合計は68で、平均より大分多く、1試合前のマリノス戦の32を倍以上上回る。この日のポゼッション率が68%で、押し込んでの時間が長かったことを反映しているのだろうし、三笘の周りのショートパスでマーカーをずらしていく形が多かったことでもあるのだろう。去年カウントした7試合では、三笘へのパスが36以上あった試合で負けたり引き分けだった試合はないので、今回もその傾向通りの結果ではある。
最後にこの日の三笘のプレー写真集
次回は最後にフォトレビューを。