見出し画像

ミトマドリブルの下ごしらえと右サイドの進化:帰路途中からの観戦記(10月31日フロンターレ対FC東京)

今日2本目の当日マッチレビュー(笑)、昼間はスタンドからでしたがいまは帰りの電車の中から。なにも速報性求めているヒトなんていないんだと思うのだけれど、あまりに廃人な週末なのでこんなこともやってみたいのです。

今日の夜は多摩川クラシコ。フロンターレにとってはルヴァンカップ準決勝のリベンジマッチ。

結果から言うと2-1。1点先制し、追い付かれてから逆転。観客も一万人を超え、スタジアムらしい雰囲気になってきた中、多摩川クラシコらしい気合いの入ったプレイっぷりで見ていてとてもおもしろい試合だった。

FC東京のフロンターレ対策

FC東京のフロンターレ対策は前回とほぼ同じ。三笘対策で中村帆高を先発させ、永井は左サイドに流れて高いポジションを取ってフロンターレ右サイドを牽制。またフロンターレのビルドアップ時は2人で守田をマーク。あとはディエゴ・オリベイラ、レアンドロ、永井の3人を軸にしたカウンターで攻める。

しかし今回はルヴァンカップのときとはフロンターレの戦いかたが違った。

ミトマドリブルの前の下ごしらえ

今回は三笘のドリブルを単純には使ってこなかった。登里や中村憲剛とダイレクトのパスを交換してからドリブルに入る形が多かった。なので少しマークをずらしてからドリブルにいく感じ。

画像1

画像2

結果として決勝点になった中村憲剛のゴールは三笘がえぐってからのクロスだ。(2015年大会パラグアイ戦で玉田がえぐってパスしたのをおもいだした。あの時は中村憲剛は玉田に寄りすぎちゃってシュートできなかったんだよな~)

右サイドの活用

非常におもしろい対策を講じたのがコレ。守備から攻撃へのトランジションで、山根は思いきって上がる。というか永井がいようが高めのポジションを取る。

ではサイドバックのスペースは誰が埋めてるかと言うと、田中碧。ときどき中村憲剛。守備時にボランチポジションに入るインサイドハーフが山根の背後を埋めて、山根が高いポジションを取り、家長がハーフスペースに入る右サイドの崩しが再三見られた。

なのでこの試合では「三笘依存」が大幅に軽減されてた。よく考えたものだと思う。田中碧がサイドバックのスペースを埋めるのは前の試合でも散見されたが、この試合ではより本格的にシステマティックにそれをやっていた。

疲労度の差

FC東京のカウンターの切れがルヴァンカップほどではなかった。うまく守っていたとは言えるのだが、出足に明らかな差があった。

守田と田中碧がカウンターの芽を潰し、ジェジエウと谷口が止めきる、というのが機能していた。

画像3

画像4

画像5

これはシステムというだけでなく、お互いの日程の差が大きいように思える。

あとはやはり先制したのが大きかった。

画像6

画像7

先に点を取っているので戦いかたや時間の使い方に余裕ができる。つくづくサッカーって点を取る順番が大事なスポーツだとこの2試合を見て改めておもった。

この記事が参加している募集