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「100日後に消えるボッチな社長」企画について

むくり。
桑原です。


今回は「100日後に消えるボッチな社長」企画についてのお話です。

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消えるとはいっても、死ぬわけではありません。
ただ、私のTwitterアカウントである「ボッチな社長」を削除する、という意味です。

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このアカウントを、今日から100日後の2021年11月12日(金)に削除します。


何かトラブルがあったり、人付き合いに疲れたり、Twitterに飽きたというわけではありません。
やめると言って1ヶ月後に戻ってくるような、やめるやめる詐欺でもありません。
ボッチな社長は復活もしません。
本当に消します。


有名人でもないこのアカウントに対して多くの反響も頂きましたが、今回の企画について、少しご説明します。



この企画をやろうと思った理由は、一つ。


「思いつき」


です。


そもそも、1年ほど前にTwitterを始めた時も、知り合いの学生と張り合うぐらいの気持ちで、まさに思いつきとノリで始めたので、やめる時もそんな感じで良いかなーと思いました。


思いつきで始めて、思いつきで終わる。


いつも仲良くさせて頂いている皆様には相談もなく決めてしまい、本当に申し訳ないと思っています。


残り100日の間で、感謝を伝えていきたいと思っています。



しかし、思いつきとは言いましたが、タイミングというか、そう思いつくに至った出来事はありました。


そのきっかけの一つは、
知る人ぞ知る、フォロワー1万人超えのある方が、突然アカウントを削除したことです。



私も相互フォローの関係でしたが、あまり絡んだこともなく、そこまで仲良しなわけではありませんでした。
ただ、結構かたいお仕事をしているにも関わらず、そのTwitterを遊び倒す、楽しみまくった、ふざけまくった運用?を、本当に尊敬していました。



カーブでアクセルを踏むかのごとく、
「おかたいお仕事でここまでやっていいんだ」と思わせて頂いた方です。



そんな方が、先日、突然アカウントを消しました。


それも、フォロワー1万人に到達したのに、消したのです。


もうアカウントもツイートも消えてしまったのではっきりとは覚えていませんが、本当に突然の出来事でした。


ただ、私はその時に思ったのが、
「めちゃめちゃクールで、ロックやん」ということです。


フォロワーが増えてくる中で、ご本人も様々な葛藤があったのではないかと勝手に想像しましたが、それでも、
「フォロワーを増やす」「影響力を手に入れる」ためにTwitter運用に取り組む人も多いなか、それをきれいさっぱり手放した。


もう、クールで、ロックです。


シビれました。


多くの人が求めるものを手にしたのに、手放す。


その心境に興味を持ったことが、今回の企画のきっかけとなった出来事の一つです。




そして、もう一つ、きっかけがあります。



それが、
「決断」という言葉です。



ここ最近、すごくハマっている言葉です。


この決断という言葉は、多くの場合、「なにかをやることを決断する」という使われ方をしますが、漢字を分解してよく見てみると、「断つことを決める」と書きます。


断つことを決める。


これは、最近の私のリアルな、現実世界で意識すべき考え方だと思いました。


たとえば、ちょうど会社の決算期で、前期の事業を見直したとき、現状分析をしてみると、採算が合っている事業と、そうでない事業が見えてきました。


そこで、採算が合わない事業を思い切って「捨てる」決断をしたばかりでした。


自分としては思い入れもあり、どんなことも投資フェーズがあるため、我慢して続けることもできました。


しかし、もっと大きな目的を冷静に見つめ直したときに、「今ではない」という結論に至り、撤退を決断しました。


それを機に、別の事業や、プライベートに関することも、見直すようになりました。


いま、自分が何を得て、何を残すべきか。

そのために、何を捨てるべきか。



そんなことを最近、考えていました。


私個人の話に限らず、現代は情報が多すぎる。


それなのに、私自身の情報処理能力やキャパは、そこまで伸びていない。


人間の能力の進化も、時代の変化に追いついていないのです。


やることは増える一方。


ですから、我々は絶えず、それも毎秒、何かを断つ、下ろす、捨てる、削る、やめることを意識して、実際に実行していかなければ、人としての新陳代謝が起きなくなってしまいます。


「何かをやる時は、何かを断つことがセット」だと思うのです。



1年ほどのTwitter生活の中で、本当に良い思いをさせて頂きました。


山口県というド田舎に暮らしていたら到底出会えなかった方々と繋がることもでき、フォロワーが多いというだけで手にする「万能感」みたいなものを経験させて頂きました。
フォロワーさんと時々飲みに行ったり、酔いつぶれるぐらいお酒を飲んだこともありました。
終電で寝過ごしたときも、フォロワーさんが笑ってくれたことでネタになりました。
イベントに行くたびにボッチになっても、テーブルの下でTwitterをいじることで寂しさを紛らすことができました。
Twitter経由でお仕事を頂くこともありました。
Twitter経由で出版のお話を頂きました。
オンラインイベントを開催したことで、Zoomの使い方がうまくなりました。
毎朝むくりとつぶやくヤバい宗教ができました。
クソリプがとんできました。
デザイナーさんが私に画像や作品をプレゼントしてくれました。
私の顔写真を使ったアイコラが出回りました。
Tシャツやスマホケースがいつの間にかできていて、買って頂きました。
SNSの運用を学ぶことができました。
今まで見落としていた些細な日常の出来事を拾うようになりました。

そして、今まで目を見て話していた家族の話を、スマホを見ながら横顔で聞くようになりました。


良いことばかりでしたが、自分にとって一番大切なものを考えた時に、自分のことを大切に思ってくれる友人や家族との時間をつくらねば、と思いました。



この1年、Twitterをしていたから生まれた出会いもありますし、このまま続けていれば生まれたかもしれない出会いもあったかもしれません。


Twitterを消すと決めて、宣言してからは、それこそ自分の死が迫ってくるような、自分の死期が分かってしまったような感覚になっていますが、これもまた面白いなと思います。


そもそも、「何のためにTwitterをやっているのか」と聞かれても答えられないくらいに思いつきで始めましたし、瞬間瞬間のプロセスとストーリーを楽しんでいただけなので、残りの100日も、無目的という目的でゆるゆるとやっていこうかと思います。


また、これまでにもアカウントを削除する人を何人か見てきましたが、消える時って本当に突然で、それは実際に人間が死ぬ時と少し近いのではないかと思っています。


大抵が、アカウントを消す時は宣言をして、その翌日にはいなくなっています。


別のアカウントがあったとしても、そこまで別れを言うヒマもなければ、なぜそこに至ったのか、経緯や思いが語られることも少ない。


そこを、100日に伸ばすことで、アカウントを消す人がどんなことを思っているのか、見やすくなるのではないかとも期待しています。


人もアカウントも消える時は一瞬ですが、その一瞬を100日に因数分解してみた感じです。


まさに、自分のアカウントを使った、最初で最後の人体実験です。


個人的には、アカウントも消える瞬間が一番盛り上がるように、その最大に盛り上がる瞬間をエンタメに、企画にするのは面白いのではないかと思っています。


人のアカウントを消して、それを企画にするのはさすがに狂っているので、自分が作ったアカウントを、自分で消して、そのプロセスを企画にするのはアリですよね?


ちなみに、私が「100日後の2021年11月12日(金)」に設定したことは、全く、何の意味もありません。



アカウントを消すことを思いついたのが一昨日で、宣言したのが昨日だった、というだけです。


誕生日とか何かの記念日とか探してみましたが、思いついた時にやりたいなと思ったので、今日からスタートすることにしました。


「100日」というのは、以前に流行ったワニの話を思い出したからです。


ただ、人の死も、何か嬉しいことも辛いことも、起きるのはきっといつもそんな感じで、前触れもなく、意味もなく、起きているだけだと思うのです。


だから、私はアカウントが消えるまで残り100日となりましたが、特に企画を考えているわけでもなく、大層なイベントをやるつもりもなく、ただただ変わりのない日常を送り続ける予定です。


消えるまでに何か面白い話や企画があればお待ちしておりますが、自分自身が結構めんどくさがりという性格もありますので、今までどおり、最後まで普通に、平凡に、自分らしく、Twitterを楽しんでいこうと思います。



自分にとってTwitterは決して軽いものではなくて、先にも述べたように、色んな嬉しいことを作り出してくれたツールです。


だからこそ、自分とってかなり大きくなってしまったものだからこそ、捨てた後の景色と、そこに至るまでにどんなことを感じて、どんなことが起きるのかを見てみたいな、と思っています。



消えるとはいっても、noteもFacebookもInstagramもやっていますし、もう十分すぎるほどにTwitterから素敵なご縁はいただきすぎましたので、100日後はよりリアルの世界で感じることを見落とさないように、五感でインプットしていきたいと、いまは考えています。


有名人でも芸能人でもないので、大層なことを書きすぎるとイタいのでこの辺で終わろうかと思いますが、もっと伝えたいことはありますので、それは下記のネタ帳のテーマも込めて、残りの100日の間に「むくり。」にでも乗せて、お届けしていきたいと思います。

(むくりネタ帳)
100日後に死ぬワニ
死ぬことに近い感覚
人が求めるものを手放すこと
万能感を捨てる
再現性は自分の中にある
クールでロック
いなくなる人は突然いなくなる
臨死体験
何を得て、何を残すか
人は二度死ぬ
フォロワーが多いことを自慢する自分
家族との時間
目の前の景色を大切に
多分きっと世界はまわる
むくりフォーエバー
今までやってきたこと、これからやることの振り返り
つながりました。つながりすぎたかもしれません。
表舞台にいてもいい人間ではない
感謝の言葉をかけていく
持たない人が一番強い
そもそもの始まりが無目的だったから、やめる時も無目的で
目指すは、近所の黒服のおじさん




ということで、残り100日ではありますが、最後まで何卒よろしくお願い申し上げます。


(追伸)
この企画で唯一不安なことが、今日から100日後が、本当に11月12日で合っているのか、ということです。計算間違いしていたら、すみません。


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