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テント泊で甲斐駒ヶ岳へ!

山を始めた学生時代は登山といえばテント泊。それが社会人になりお金に余裕ができてくると段々山小屋泊が増えていき、ライフステージの変化で今はほとんどが日帰り登山だったのですが、実に実に久しぶりにテント泊で山に登ってきました。

というのも地元岡崎のアウトドアメーカーであるMIYAGENのバックパックがテント泊をメインに据えた製品であり、これを買った以上テントを担がねば!と思い立ち、かといっていきなり縦走は厳しいので手軽?にテント泊できるところへ

そして今回は知人の誘いもあり、北沢峠から入山、仙水小屋でテント泊し甲斐駒ヶ岳へ登ってきました。

総重量約11キロ
テント泊装備も昔に比べると随分軽くなりました

甲斐駒ヶ岳へのアプローチは山梨県側(黒戸尾根経由)と長野県側(北沢峠経由)がメジャーですが、今回は長野県側から。仙流荘から南アルプス林道バスを利用します。仙流荘の登山者専用駐車場は1台1000円。駐車スペースは多いのですが、利用者が集中するため繁忙期はスペースが埋まることもあるようです。日帰りで登れる南アルプスの山は限られるため、その入り口であるここが混むのはしょうがないのかもしれません。

仙流荘の中に林道バスの発見場が移設されていました。キャッシュレス対応の発券機になっており、スムーズな手続きが可能になっています。
※バスの停留所も仙流荘の前に変更になっているので注意です

仙流荘内のバス発券場
まるで上高地への沢渡バス停のようになっていました

また、仙流荘は日帰り入浴も可能であり、サウナ完備の温泉であり、登山後の疲れを癒すにはちょうど良い施設になっております。

いざ南アルプス林道バスにのり北沢峠へ。このバスは乗務員さんが林道から見える景色をいろいろと解説をしてくれるので楽しみにしていたのですが、寝てしまい聞くことができず、、、

平日の10時頃のバスのため空いています
これが始発だと臨時便が出るぐらい混雑します

50分程バスに揺られ北沢峠に着。
とても綺麗に整備されたところですが、さっそく携帯電話の電波は入りません(docomo)。山深い南アルプスらしい状況です。この時点で標高は1800mを越えており大変涼しい

北沢峠にあるこもれび山荘
wifi完備(auユーザー以外有料)のとても綺麗な小屋です

テント場は北沢峠から少し歩いたところにある長衛小屋にあるのですが、今回はもう少し歩みを進めて仙水小屋まで行きます

森林浴を楽しみながら30分ほど歩くと仙水小屋に到着しました。1日目の行程はこれで終了。じつに楽チン。そしてこ日のテント場利用者は私達のみでした。
テント場は木々の間にスペースが取られており20張ほど設営ができるそう。決して展望の開けた場所ではありませんが、水はとても豊富。トイレも綺麗で良いテント場です(ちなみに1人1000円)

少人数で運営されてるそうで小屋に泊まる
場合は予約必須とのことです
私のテントはヘリテイジのハイレヴォ2
軽く薄いのですが、頼りないことはなく
しっかりしたテントです
キャンプもする同行者はさすがテント泊に慣れている…

同行者はひたすらのんびりするつもりだったため準備万端。ザックの中からいろいろ出てきました(笑)

梅雨入り前の快晴の天気でした

この日は特にすることもないので日が暮れる前に早々に寝てしまいました。まさか星空も見ることもなく寝るとは…
久しぶりのテント泊ながらぐっすり寝れたのは体がテントで寝ることを覚えているからなのでしょうか

こちらは同行者の1人のテント
mont-bellのステラリッジ

2日目は6時に行動開始。この日は本格的な登山です

木々の先に見えるのが摩利支天
わたしは歩いている時はあれが甲斐駒ヶ岳と思っていました

仙水小屋から樹林帯の中を進んでいくと急に岩がゴロゴロし始め仙水峠に到着します。ここからは正面に甲斐駒ヶ岳の摩利支天、反対側には仙丈ヶ岳を望むことができます。

中央奥が仙丈ヶ岳

ここまででもそこそこな登りでしたが、仙水峠からはぐっと急な登りになります。これがなかなかしんどい。また、ハイマツの中をぬって歩く登山道のためときおりザックが枝に引っ掛かり多少ストレスを感じます。
駒津峰へたどりつけばそこからは稜線歩き。とても展望がよく、富士山や北岳を望むことができます

駒津峰でちょうど森林限界を越えます
富士山を山々の先に見ることができました
日本2番目の高峰である北岳

そして甲斐駒ヶ岳の主峰。でかい!
標高は違いますが鳥海山のような迫力を感じる山です。

南アルプスは堆積岩の山がほとんどですが、甲斐駒ヶ岳は火成岩である花崗岩であり、白い山様をしています。花崗岩の山は南アルプスでは他に鳳凰三山の地蔵岳がありますが、花崗岩はマグマが地中の深い場所でゆっくり冷えることで生まれる岩であり、山としては不思議な形をした巨石が現れるのが特徴です。なぜ甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山の地蔵岳のような花崗岩の山が南アルプスにでてきたのかはよくわかっていないそう。北沢峠をはさんで反対側にある仙丈ヶ岳とはまったく雰囲気の違う山であり、ジオグラフィックな興味を誘います

駒津峰から先はアスレチックな岩場歩きが続きます。甲斐駒ヶ岳の取りつきからは直登コースと巻き道コースがありますが、登りでは直登コースを選びました。三点支持を行いながら進む道になるため下りでは選ばない方がベター。
巻き道コースは花崗岩が風化した真砂土の砂礫の道。滑りやすいですが斜度はゆるいため岩場歩きに自信がなければ巻き道コースで往復するのが良いかと思います

白い岩場を30分ほど登り続けると甲斐駒ヶ岳の頂上へ(すいません、岩場の写真撮っていません)
山頂は広く、のんびりできるスペースが多くありました。平日とはいえ人気の山らしく山頂には登山者がいっぱい。展望も素晴らしい!

黒戸尾根の登山道はまた険しい
だからこそ一度歩いてみたい
ヤマテンではこの日の天気は下り坂との
ことで雲がどんどん発生していました

登ってみてこんなに良い山だとは思いませんでした。次は黒戸尾根から登ろう、と決意しながら山頂を後にしました(高所に弱い私は長居できず)

下りは巻き道コース
ザレザレで滑りやすいですが歩きやすいコースです

下山行程は双児山を経由するコースで北沢峠へ

コースタイムは双児山経由の方が短いのに気持ち遠く感じるのはアップダウンがあるからでしょうか?
13時10分の帰りのバスに間に合うよう少し急ぎ気味に歩き、無事下山しました。

その後は仙流荘でお風呂に入り、駒ケ根にある明治亭でソースカツ丼を食べ、帰宅しました。今回も満足な山歩きができました!


今回使った道具
カメラ SONY RX100
久しぶりのテント泊のためカメラも軽量化
一眼を持っていくことをやめコンパクトデジカメを

発売から12年たちますがまだまだ使えますよ!
カールツァイスのレンズの描写は一級品です

シュラフ ナンガUDD380(駅前アルプス別注品)

スリーシーズン用 名古屋にあるアウトドアショップ専売品
ですが、ナンガ製です。これがまた安かった

シュラフカバー
2レイヤーなので耐久性が少々不安ですが、上のシュラフと合わせて使ったところ快適に寝ることができました

シュラフマット
R値1.5。初夏の2000m前後のテント泊なら下のテントマットと合わせれば十分でした

テントマット

必要ないようでやっぱり必要だったりします
テントの汚れ防止だったり多少の断熱効果があったり

枕  イスカ ノンスリップピロー
若い頃は枕なんて必要なかったのですが年とともに快適に寝るにはこのような道具が必須となりました。今回よく寝れたのはこの枕の存在が大きいかもしれません

昔はザックやカッパを丸めて枕にしてたんですがねぇ…

ザック MIYAGEN CREST40
前回は日帰り登山で使いましたが、今回は最も適した用途であるテント泊で。ばっちり使うことができました

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