登山靴のソールを交換する(登山靴あれこれ⑧)
LOWAの登山靴であるタホープロ。4年程使いソールが減ってきたのでソール交換に出してみました
この登山靴はセメンテッド製法というアッパーとソールを接着剤でくっ付ける方法で作られています。スニーカーに使われる製法であり一般的にセメンテッド製法はソール交換に向かないと言われますが、今の登山靴はほとんどのモデルがセメンテッド製法で作られており、多くのモデルでソールリペアが可能となっています。
スニーカーの代名詞ともいえるニューバランスも公式でソールリペアを行っているぐらいなので技術的に不可能というわけでないようです
今回はLOWAのタホーの取扱いで最も有名なお店であるBC穂高さんにソールリペアをお願いしました
※BC穂高さんはソールリペアの仲介であり、リペア作業自体はLOWAの日本提携工場で行われています
before
使用開始してから4年。八ヶ岳や北アルプスなど岩が多い高い山をメインに使ってきたせいかアウトソールが削れてきました
まだ使えそうですが、鳥海山で思いもしないところで滑った経験もあり早めにソール交換することにしました
after
ソール交換に出して6週間ほど。修理を終えて登山靴が帰ってきました。おかえり!
新しいソールになると交換前はかなり減っていたんだなぁと実感できますね
今回ソール交換をBC穂高さんにお願いしたのはタホープロ純正のソール(ビブラムmasaiソール)で交換したかったから。価格は約20000円でした。
実は登山靴のソール交換なら靴修理のお店に持っていけば比較的安価かつ短期間で実施してくれます。しかしその場合ソールはビブラムを選べたとしても汎用品のもの。もちろん登山用のソールですが、LOWA独自の技術は付いてきません。
LOWA純正のmasaiソールはミッドソール部分に固い部品を組み込み(SPSシステム)、歩行時の安定性を向上させています。せっかくLOWAの登山靴を使うのならばこの機構を使いたかったので、確実に純正のソールに交換をしてくれるBC穂高さんに依頼したしだいです。
大手登山用品店ではソール交換を頼むと純正ではなくお店の提携先の修理業者へ委託することもあり、その場合は汎用品のソールとなってしまいます。そのソールで大きな問題がおきるとは思いませんが、LOWAの履き心地を気に入っているのならばやっぱり純正ソールが良いのかな、と思っています
ある登山用品店の店員さん曰く、革の登山靴は一度目のソール交換が完了し、足にちょうど馴染んだアッパーとの組み合わせでこれからが最もコンフォートゾーンに入るそうな。この靴を履いて山に行くのがより楽しみになっております!
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