膝公造の記憶〜三十路の怪我との向き合い方〜

膝公造の記憶〜三十路の怪我との向き合い方〜

最近の記事

Day40 ~制限された左脚~

2020年6月15日術後8日、執刀医の診察。 防水のためのテープを剥がし、「お〜綺麗ですね」 縫合口は綺麗に閉じていた。 「これならテープ剥がしといても問題ないでしょう。」 その後担当してもらっているPTさんを呼び、 「2週間は荷重禁止、4週間は90°以上の屈曲禁止でお願いします」 ほほぅ。こりゃまだまだ松葉杖と仲良くできそうやな。

    • Day35 ~最初の挑戦~

      2022年6月10日退院後、初のリハビリ。 (術後4日目でリハビリって地獄やろ。。) 心の中で言葉を殺し、いざクリニックへ。 医療機関の決まりで、リハビリを受ける前にはドクターの診察・評価が必要なようだ。 たったの2分くらい話すだけだったけど。 リハビリは膝周辺をモミモミ〜膝蓋骨パカパカ〜他動ストレッチ〜 という感じ。 まぁリハビリと言ってもさすがに術後4日じゃこんなもんか。

      • Day34 ~無重力~

        2022年6月9日みなさんはインフィニティチェアというものをご存知だろうか? 実は怪我をする1ヶ月半ほど前、母の友人から譲り受けたのだ。 これがまた快適で、巷では「整う椅子」とも呼ばれている。 昨日我が家から実家にこのインフィニティチェアを運んでもらい、床に寝たら立ち上がれない膝公造はこのインフィニティチェアで一晩過ごした。 なんと、、 病院のベッドより寝れる!!!!!!!! 膝を怪我してベッドがない人には是非おすすめしたい一品でした。

        • Day33 ~娑婆への道~

          2022年6月8日膝に痛みはないもののずっと寝たきりなので腰と臀部が痛くてなかなか寝付けなかった。 しかし今日は退院日。 まったく動ける気がしない退院日。 なんなら動きたくない退院日。 10時にはお会計を渡され、退院手続きへ。 妻と息子と母に車で迎えに来てもらい、曲がらない膝を車に押し込み実家へ帰宅。 膝公造宅は集合住宅の2階、階段は20段ほど。 実家は一軒家でしかも祖母用のバリアフリー仕様。 この痛みの走る脚と松葉杖で階段を登り切る自信はなかった。 (実家の

          Day32 ~最強の男~

          2022年6月7日起きてからも動かなければ膝の痛みはほぼなかった。 しかし、1cmでも動かすと激痛が走る。 「自分の脚はこのまま動かないのでは?」と思わせるほど。。 朝食を食べ終えた私に看護師さんから衝撃的な発言。 「このあとお風呂空いてますけど入りますか?」 「あ、はい。。」戸惑いを混じらせた返事をした。 正直動きたくない。 だがしかし、きれい好きな膝公造はシャワーを浴びたい。 なんとかベッドから脚を下ろし、松葉杖で浴室まで向かう。 松葉杖で動く振動さえ膝

          Day31 ~生まれ変わる日~

          2022年6月6日しっかりお腹が減っている朝。 6時までは水はOK。 6時以降は水もNG。 10時頃に点滴用の注射を打ちに看護婦さん到着。 健側側の腕の内側にチクリ💉 血管には刺さってるものの、上手く通らず1度エスケープ。 予め言っておくと、膝公造は注射は苦手ではない。 しかし、失敗され「え?この看護婦さん大丈夫?」となった。 この時点で激しい動悸。頭がクラクラし始め、 フジファブリックの「若者のすべて」のサビが流れ始める。 看護婦さんが手の甲側の腕にチク

          Day30 ~収監~

          2020年6月5日朝10時から入院。 4人部屋だけどおじいさんと2人。 しかも隣同士。 せめて対角にしてくr。。 普段から味なしの鶏むね肉などを主食にしている膝公造は入院食もまぁまぁ悪くない。 ただ5日21時〜6日全日まで手術のために断食なのが本当に辛い。 動けないからただでさえ筋肉減るのに…. まぁしゃあないな。 明日の手術頑張ります。

          Day29 ~PCRと部屋番号~

          2022年6月4日朝一で入院するためのPCR検査をするために病院へ。 まったく混んでなく5分ほどで終了。 「陽性の場合のみ病院から連絡しますので、陰性だった場合明日は予定通りご来院ください。」 という説明を受け早々と帰宅。 そして昼過ぎ、、私のiPhoneが鳴った。発信先は病院のようだ。 「マジカヨ」思わずつぶやいてしまった。 コロナ陽性→手術延期→歩けるようになるのが遅れる という連鎖が瞬時に私の頭を駆け巡った。 しかし、そうであればもう諦めるしかない。 「…

          Day26 ~どっちがいいのか~

          2022年6月1日今回手術するのが外側半月板なのだが、Dr.に聞いた「鏡視下半月板部分切除」と「鏡視下半月板部分縫合術」のメリット・デメリットを記しておこう。 鏡視下半月板部分縫合術 ■メリット 1.断裂している部分を繋ぎ合わせるので、半月板自体は復活する。 2.繋ぎ合わせた部分が綺麗に癒着してくれれば以前と変わらぬパフォーマンスが発揮出来る。 ■デメリット 1.術後、当然すぐには癒着しないので荷重するのもNG。 2.ゆえに通常の歩行可能まで2ヶ月はかかる。 3.ゆえに

          Day25 ~生まれ変わる日はいつだ?~

          2022年5月31日2022年上半期の最後の日、手術をする病院へ向かった。 手術前の検査をしに行ったのだ。 まずは担当の先生の診察。 「手術、いつにしますかね?」 「なる早で!」私は喰い気味に言った。 「そしたら、、6月6日で調整するので先に検査に行ってくれますか??」 「Yes, Sir.」 検査項目は以下のものだ。 ・身長 ・体重 ・尿検査 ・採血 ・止血検査(耳ブチ) ・エコー検査 ・胸部X線 松葉杖男には疲れる移動距離だったぜ。 検査が終わり先生の元

          Day23 ~生まれ変わる決意~

          2022年5月29日昼から高校時代からの親友と会った。彼とは今も同じチームでスポーツをしている。 なんせ動くのが不便なため、駅でピックアップして大通り沿いのファミレスに入った。 本題は違かったため、ファミレスで3時間ほど話して近くにあるすし屋に移動。 そこで怪我の話になった。 「結局治るまでどのくらいかかるの?」 「まぁ普通にスポーツをやるまでに戻るには5,6ヶ月はかかるかなぁ」 「まじかぁ….」 「でもさ、こないだ栗原恵(元バレーボール日本代表)が言ってた。

          Day20 ~下された審判~

          2022年5月26日昨日は再診察。 ドクターが徒手テストを行なう。 「おー!前十字靭帯効いてきましたね!」 というのは、下図のようなラックマンテストや前方引き出しテストを行なうと前十字靭帯の断裂や損傷具合がわかるということだ。 「これは..手術するの勿体ないですねぇ。」 どうやら前十字靭帯の手術は免れたようだ。 「そしたら半月板だけですか?」 「そうですね、そうしましょう。」 私は誰にも悟られないように心の中でガッツポーズをした。 そして私は手術をするなら早急に

          Day19 ~ジャッジメントディ~

          2022年5月25日最初の診察から2週間が経った。 今日は再診察の日だ。 今日の診察で(予定では)手術するかどうかが決まる。 あと3時間…緊張。

          Day15 ~歩ける武器~

          2022年5月21日日に日に脚が痛くなってきた。 というのも、自然発生的な痛みが皆無なので、けっこう歩きまくっている。 もちろんニーブレースと松葉杖は使用しているが。 この2つの武器があるとまぁ動ける動ける。 でも歩くとその晩と翌日は膝が痛くなる。 そして筋肉痛(笑) いつになったら治るんだ my knee

          Day12 ~弱ってゆく身体~

          2022年5月18日2回目のリハビリ。 患側の脚をPTの方に揉み揉みされながら、他愛ない会話を進める。 「最近患側脚に荷重するとつりそうになるんですよね〜」 「まぁ筋肉はすぐ落ちますからねぇ〜」 ではこの状態で脚を上にあげていきましょ〜 どうやら仰向けの状態で膝を曲げずに脚を上げていくらしい。SLRだ。 (これは徒手検査の1つで、ストレート・レッグ・ライジングの頭文字を取ったものだ。) この膝公造も見くびられたものだ。いくら膝を怪我したからといって、たった2週間弱で

          Day10 ~僥倖、ぎょうこぉぉぉぉお~

          2022年5月16日今も仲の良い大学時代の友人Nくんに連絡をした。 彼は学生時代、不慮の事故により膝の後十字靭帯断裂という大怪我をしていた。 入院期間や手術のことなどを色々聞きたいと思ったのだ。 【Nくんの場合】 手術:全身麻酔 入院期間:2週間 尿道カテーテル:本来なら術後、麻酔が抜けたら外す。 (彼は特殊で、翌朝まで外せなかった) 術後:その日は痛みとの闘いで寝れなかった。 私の場合は多分1週間ほどの入院だろう