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ヒトのカラダの修復速度。


今日でだいたい1ヶ月半。
怪我をしてから44日が経った。


6月中旬、電動自転車で事故に遭った。
診断名は多発外傷。
主に右半身(右肘と右膝)に深い切り傷を負った。

多発外傷とは
外傷によって体の複数の領域に重い損傷が生じている状態です。体の領域は、頭部・頚部けいぶ(首)・胸部・腹部・骨盤・四肢などに分けられます。このうち2つ以上の領域に損傷が起こる多発外傷は、交通事故などによって起こることが多いです。

メディカルノート

赤い部分が深い傷(右半身)、青い部分が擦り傷という感じだったが、右半身は全体的に打った感じだった。

ヘルメットをかぶっていたため頭が守られたこと、骨が折れていなかったことは不幸中の幸いだったが、膝と肘の傷は深く、自分でも当時は傷口を見ることができなかった。

それでも傷が深いので、感染症の恐れがあり破傷風の注射を打ったり、治療後もお風呂に入ってとにかく傷口を洗って洗浄しなければならず、泡泡にして優しく撫でるように洗い流す日々が続いた。



その時の傷口の様子を表すなら、
膝は摩天崖で、肘は穴。

摩天崖: 特に写真左のようだった

穴は、その通り。
肘に穴が空いているような深い傷だった…。

本当にこんなに深い傷が塞がるのか、
そんな姿が想像できず、不安でいっぱいだった。


手術はしない。湿潤療法

傷が深いだけに、手術して縫うのかなと思ったけれど、お医者さんの答えは意外にも『手術はしない』というものだった。

でも、どうやって?この傷を塞ぐんだろう。


思いもよらなかったが、答えは
『とにかく乾燥させず、潤す』というものだった。

近年絆創膏にも、キズパワーパッドという種類のものが有名になっているが、これこそが湿潤療法の代表例である。

一昔前は、『傷口は消毒液で消毒して、乾燥させてかさぶたにする』のが当たり前だったが、今はもうそんなことはもってのほからしい。

瘡蓋を作るとどんどん傷跡が深まり、治りが悪くなる。
だからとにかく傷口を洗って綺麗にした上で、乾燥させないようにまだ液が出てくる傷口にはワセリンを塗ったり、塞がった傷口にはキズパワーパッドのようなものを貼って治療を続けた。


毎日お風呂に入るときに剥がすから、日々傷口の変化を見ることができたけれど
今日、44日目にしてやっと、ほとんど傷口が全て塞がってきた。

まだ肘周りは当たると痛かったり、膝は曲げ伸ばしが完全にできるわけではないけれど
それでもだいぶ大きな進歩だった。


やってやりたいことがある


わたしには、一つ目標がある。

入院していた病院で言われた
『この傷口は綺麗にはならないよ』と言われたあの言葉を覆すこと。

そして、その後の病院で言われた『こんなにひどい傷でも、人間の体ってすごいんだよ、治っちゃうんだよ。』という言葉を信じて、綺麗に治すこと。

絶対元のように、いや、元の時よりもパワーアップした姿に回復するんだ。


元の状態が100kmマラソン完走の状態だから、なかなかにハードかも知れないけれど、やってやろうじゃありませんか!



当初言われた全治は、1〜2ヶ月。
1ヶ月でだいぶ歩けるようになった。

完治まではもう少しかもしれないけれど、
確実に進歩している。


歩く速度も、着実に。

怪我して2週間後は350mを14分半だったのが、
3週間後には8分になり、
4週間後には6分になり、
6週間後には5分にまで短縮された。

まだまだ、いけるはず。

人間の体は、元に戻るようにできている。


それを実感したときに、自分の体への感謝が生まれ、膝や肘を労ってさするようになった。

いつもありがとう、よく頑張ってるよ。
そうやって優しく撫でてあげるのだ。


みなさんもぜひやってみてほしい。

思いの外、何もしていなくても、
体は頑張ってくれているから。

さすさすすると、ちょっと優しい気持ちになれるきがする。
自分にも、まわりにも。


さてさて
今日も素敵な1日でした。
日々はつ づ く。


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