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三島せせらぎ音楽祭の事前学習 part1

ここ3日間ほど悔しい出来事があり、気分がなかなか上がらず過ごしています。

そんな中、いつもVoicyで拝聴している細野さんが地元で音楽祭をやるからぜひ!という案内をしていたのを思い出しました。



音楽で傷心しているのでどうしようかとも思いましたが、今後自分はどのようなスタンスで音楽に関わっていくのかを決めるにも、一流の演奏を聴いてみるのはいいことだと思い立ったので応募することに。

あとは、鰻も長いことお店で食べてないな〜というのと、せっかく遠出するので現地の方に案内いただけるなんていい機会!と思ったのも応募のきっかけでした。笑


ということでここからが今日の本題。
吹奏楽には長いこと携わってきましたが、今回のような弦楽器中心のクラシック音楽にはなかなか縁がなかった私。
どうせ行くなら色々事前学習してから聴くのが楽しいよな〜と思い立ち、備忘録的に書いてみようと思います。
今日から前日まで、今週は出張続きなのでどこまで書けるか分かりませんが、ご興味ある方はお付き合いいただけると嬉しいです。


まずは今回の編成について。
ピアノ、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、トランペット、ソプラノ、メゾソプラノの8パートで14名。
グループ分けすると
鍵盤楽器:ピアノ
弦楽器:ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス
管楽器:トランペット
声楽:ソプラノ、メゾソプラノ
といった感じです。

よくオーケストラの演奏会のチラシなんかに載っている写真は、いわゆるフルオーケストラ。
こちらは大体15パート前後で人数は60名〜80名ほどで編成されています(パート数も人数も曲によってまちまちですが)。

東京交響楽団HPより拝借


今回の演奏会はいわゆる室内楽と言われる編成でこちらは決まった人数とかはなく、20名以下くらいで演奏される形態です。

三島せせらぎ音楽祭HPより拝借


フルオーケストラは非常にたくさんの楽器と人数がいるので、たくさんの種類の楽器の音が重さなりあう重厚なサウンドや、身体全体に力強い音の圧みたいなものを感じることができ、非常に興奮した気持ちになります。
一方、楽器の編成や人数の関係でどうしても専用のホールを使う必要があり、開催のハードルが高く、曲も豪華絢爛、長尺で壮大な感じな曲が多く聴く側もそれなりのパワーを使う、といった特徴があると思っています(あくまで私の私見です)。


それに対して室内楽はその文字のように室内で楽しむことを目的としており、基本的には20名以下で編成されている演奏形態で、かつ、一般的には弦楽器をメインとした編成であることが多いと思います。
弦楽器がメインなのは、中世の貴族たちの集まりなどでの演奏機会も多かったといわれている編成なので管楽器が多いとどうしても音が大きくなってしまうといった要因があるのではないでしょうか(そもそもその時代に管楽器が普及していなかったような気もしますが)。
室内楽の特徴として、先述のオーケストラは対照的に楽器が少ないため非常に繊細で、心地よい時間が流れ心休まるような音楽を強みとしていているのではないかと思います。
カフェなどでも流れているようなクラシックは、大概室内楽規模の編成で録音されているものが多いので、このことからも非常にリラックスしてお聞きいただけるのではないかと。

楽器の数も少ないのでどの楽器がどのような音が出ているかというのもはっきりわかり聴き心地がいいのではないでしょうか。
また、曲自体も比較的短いものが多いので手軽に聴けるのがいいところだと思っています。


今回の演奏会の編成でいくと、メインは弦楽器+ピアノ+トランペットということで伝統的な室内楽編成(ピアノと弦楽器)にトランペットを追加することで弦楽器とピアノが奏でる古典的で緩やかな音色に、トランペットの力強く華やかなサウンドが加わることでメリハリがあって聴き応えと聴きやすさが上手にマッチングするような編成だと思います。
また、その音色をバックに女声の優しくも伸びがある音が交わることで、やさしさと華やかさが際立つような演奏になるのではないか、と考えています。
そして、こういう編成にすることでどうしてもお堅いイメージがあるクラシックの名曲たちがガラッと変わって、クラシックを聴きなれていない方たちにもわかりやすく、聴きやすくて楽しい演奏会になるんじゃないかな、と思っています。

プログラムを見てみると、作曲者はモリコーネを除き全員ヨーロッパや東欧の出身でかつ、1900年前半までの作品でした。
すなわち、ヨーロッパが強い力を持っていた、いわゆる貴族たちの全盛期に作曲された音楽たちということ。
このようなイメージするとちょっととっつきにくいプログラムを上記のような編成で演奏し、聴きやすくするということは非常に楽しみです。

思っていたより長くなってしまったので今日はここまでで。
明日は書ける限りにはなりますが、一部の作曲家や曲について調べてみたいなと思っています。


注意書きになりますが、オーケストラの解説以下の文章については何となく音楽や楽器の事を知っている素人が書いた文章だということをご理解ください。
今回演奏される作曲者や曲は吹奏楽ではほとんど演奏する機会がないものばかりです。
そのため私が当日楽しむための勉強とポイントを備忘録的に書いているだけのものとなりますのでご了承ください。

もし当日行かれる方の参考になったら私も嬉しいです。

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