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妊娠した女性看護師の勤務状況

妊娠した経験のある看護師を対象とした調査結果の論文をみました。

全国保険医療機関(病院・診療所)に掲載された8,540病院から,層化無作為抽出法にて450施設を選定してアンケート調査で実施したとのことです。
(有効回答数はn=241の結果です)
回答者の平均年齢は34.1歳、経験年数平均9.1年。
子どもの人数は平均1.7人で、子どもの平均年齢は5.3歳でした。

その論文で記載されていた休業取得率と短時間勤務制度利用・夜勤免除制度利用者率について書きたいと思います。

ちょっと待ってください!

産前休業取得80.5%、育児休業取得77.6%。
2割が産前休業を取得しないのでしょうか??
出産直前まで働くっていうことですよね。
もしくは退職されているのでしょうか?

また、育児休業を取得しない方は産後8週間後に職場復帰するということ。
その看護師が約2割強おられるということ。

理由が書いてなかったので分かりませんが、
制度はあるが取得できないのか、金銭的問題で働かざるを得ないのか。
ご存知の方おられたらお教えください・・・

そして、
短時間勤務制度利用と夜勤免除制度利用者はいずれも42.3%でした!

どういことでしょう??
頭の中がハテナハテナ?です。
妊娠中の看護師さんの半数以上は夜勤してるってこと??

更にこの論文(杉浦, 2020)では

「夜勤免除制度についても,77.0%が職場に夜勤免除制度があると回答しているが、取得したことがある者は43.2%のみであった。」

と書いています。
取得しなかった理由が書いてないのですが、
どうして取得しないのか?
できないのか、したくないのか?

夜勤は人数が少ないことから、
お腹が張っても急変があったら十分に休めないことが予測されます。

私は看護師時代は公的な病院で働いていたので
夜勤免除は簡単に取れて、妊婦さんは夜勤には入らなかったので
夜勤免除は取れるのが一般的だと思っていたのですが・・・

いつの時代でしょうか?

えーーーっと、この論文は・・・
はい、2020年の論文です!

令和の論文です!!

看護師さんの厳しい現状を見たように思います。

看護職は他の職業と比較して流産率が高いことがわかっていてます(小林, 2011)

看護師は立ち仕事で重労働、
また急変があると休んでられないという、
他の人の命を守る重要な役割も持ちます。

私が実施した看護師のマタハラ調査の結果からも
看護師においても妊娠中の労働についてもっと守られるシステム作りが必要だと感じました。




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