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江の島珍道中② 閉所恐怖症だけど洞窟が見たい
サムエル・コッキング苑から出て、さらに江の島の奥側へ。島の先端部・江の島岩屋へ向かう。
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江の島岩屋は、江の島信仰発祥の地として崇められているそうだ。富士山のそばの氷穴とつながっているともいわれている。鳴沢氷穴に真夏に行ったことがあるけど、半袖とビーサンで入ったらまじで寒くてびっくりした。江の島とつながってるって、ここだったのか。たしかに富士山も見えるけど。まさかね。
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係の人に案内され、奥へ進む。道のりが遠くてしんどいせいなのか、平日だからかわからないけど、ほぼ貸切状態。
洞窟内に、女性の声で岩屋のガイダンスが流れる。優しい声色だけど、暗がりで聞こえてくると逆にこわい。ふりかえっても誰もいない。
どんどん暗くなり、途中で手燭を渡される。
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暗いよ。
どんどん天井が狭く、せまってくる。
もうあまり先が見えない。
寒い。
蝋燭が減るのが意外に早い。
富士山につながってるとかまじかもしれん。
今地震がきたらどうしよう。
落石と津波で助かる気がしない。
いろいろ考えてたら、あるポイントからいっさい足が進まなくなった。もうほぼ蝋燭の明かりだけしかないのに、道はまだ続いてる。でももう行くのはいやだと、本能的に拒否してる感覚。
即引き返して手燭を返却。
閉所恐怖症だったことを思い出した。
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素朴な疑問なんだけど、岩屋で働いてる係の人たちは、どこから通勤してるんだろうか…。ここまで相当歩いたし、チャリや車が通れるルートじゃない。私がハイキング感覚で来た道のりを、まさか毎日通ってるのか。それで、あの暗いところにずっと詰めてるんだろうか。わからないけど、すごい仕事だ。
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今回、かなり軽装で来ていたので、潮風で冷えてしょっちゅうトイレに行きたくなった。ただ江の島内は、かなりあちこちにお手洗いが設置されていて、トイレがなくて困ることはまったくなかった。
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ひたすら階段がつづく。
しかも1段ずつが急。
デスクワークしてる日々での体力の衰えを感じる。
階段をのぼりきったところで、「休憩しませんか?」の呼び込みをかけられた。ぜえぜえ言いながらすかさず入った。海が見えるテラス席が空いてる。
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景色がめちゃくちゃきれい。
いつのまにか雲がきれいに晴れている。
身体が冷え切ったので、すぐ近くの甘味処をはしご。
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いい香りのコーヒー。おいしい。
外で飲むとなおさらおいしい。
お姉さんがあれこれと世話を焼いてくれる。
カップが可愛いので、どこのものですか?と聞いたら、わざわざ調べて教えてくれた。ソーサーもセットなんだって。あとで同じものを買おう。
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満足したので、江ノ電まで戻ろう。脚がすでにパンパンで、膝がわらっている。でも楽しい。嬉しい。両目が見えてきれいな景色が立体で見えるのも、風に春と潮の香りがするのも、日差しがあたたかいのも、ぜんぶ嬉しい。生きてて嬉しい。気づいたら、にこにこ笑って歩いていた。
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