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「聴く」とはどういうことか?

はじめに

子ども時代に「聴いてもらってない」体験があるけれど、子育てにおいて子どもの話を「聴く」ことができませんでした。

私の子どもたちもきっと同じように、「聴いてもらってない」体験だと認知していると思います。

「聴く」ことの重要性を感じつつも「聴けていない」ことの連鎖を止めることができなかった反省から、いろんなコミュニティで「聴く」体験を積ませていただいてます。


「聴きあう組織をつくる」YeLLでの体験

社外人材による「オンライン1on1」のサポーターに登録して活動しています。1回のセッションは30分なのですが、毎回のセッションの振り返りレポートを提出するおかげで、その日の自分がどのような状態だったかを感じて言葉にしてみています。

聴いてもらう体験が個人と組織の潜在力を解き放つ

【じっくり話す】
社外人材と話す機会が組織ゴトを「自分」主語で話す機会となり、当事者意識を養う
【じっくり聴く」
社外人材に聴かれた体験が聴く力を養い組織のレジリエンスを高める。エールは良質な対話の機会を通じてビジネスリーダーの「聴く」力=文脈の異なる相手の意図をくみ取る力を高め、組織の推進力へと繋げます。

(株)YeLL ホームページ

オープンダイアローグでの体験

1年位前からオープンダイアローグの場に参加させていただいてます。昨夜も話し手1人、聴き手4人での2時間のセッションを体験させていただきました。

最初に話し手がご自分の「話したい事」を語り、その後聴き手役の4人がそれぞれに「聴いたこと」をリフレクションします。

「聴いたこと」はあくまでも「私にはそう聴こえた」ことを相手に届けるのではなく、お互いの間にある「お盆のうえ」におくように言葉にしてみます。

そして話し手がそれを聴いて言葉にしてみる。ということを繰り返します。

昨夜のセッションの振り返り

①最初のターンでは「なにか解決方法がないか」と頭がぐるぐる動くのを止めるのに必死でした。私の特徴として、まず解決策や自分の知ってる範囲での情報を届けたくてたまらない衝動がおきます。だけどそれは伝えないことに決めていました。(話し手の方はそれまでにいろんな方法で解決しようと動いてこられている方で、アドバイスを求めているのではないと感じていたからです)

②次のターンでは、話し手に寄り添いながら聴くことに努めていました。話し手の方の不本意な真実はなんなのか・・・そしてそれを言葉にしてお盆の上におきました。

③次のターンでは、話し手の方の周囲にいる方の状況を質問してみたくなりました。それを言葉にしてみました。

話し手と聴き手のなかで生まれる言葉たちは、その時の参加者の言葉や雰囲気によっていろんな流れに変わっていきます。その流れを誰かが意図して動かすこともできるかもしれません。だけど、それさえもすべて受け止めて、全員で場をホールドしあう体験はとても居心地のよいものに感じます。

それぞれが自分自身を感じながら言葉を置いてみることによってうまれる「なにか」。それを感じあうゲームのようです。

話し手に変化を求めていないし、聴き手が「役にたとう」と力を抜いてセッションに臨んだ時にいい体験だったなぁ・・・と私は感じます。

「聴く」とは互いにありのままでいること

自分自身の信念に気づき、どこから話し手の話を聴いているかを感じ取り、正直に言葉にすることができること。自分自身が開かれた態度で、話し手のそばに寄り添っていること。話し手の呼吸に合わせるように、ただともに時間を過ごすこと。

私の場合、「役に立ちたい」「解決したい」気持ちが先行するので、それをいったんわきに置くことがまだまだできないのですが、体験を重ねるうちに少しずつ「聴くこと」ができるようになっている気がします。

互いに生存本能が駆動している状況では「聴こえない」感じがするので、「あるものがただそこにある」ことが受け取れるようになりたいなぁと思っています。

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