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縁側でお茶を飲むような。

「恋が素敵なのは知ってる、キラキラした瞬間があるのも知ってる、手繋いだり一緒に暮らす喜びもわかる。ただただ恋愛が邪魔。女と男の関係がめんどくさいの。私の人生にはいらないの。そういう考えが寂しいってのも知ってるよ。実際たまに寂しい。ただただそれがわたしなんだよ。」

このセリフは2021年にフジテレビで放送された坂元裕二脚本のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」のヒロインの親友であるかごめの親友のセリフである。

このセリフを聞いたとき私はまさに自分が感じていた想い、そして恋愛に対する違和感をうまく言語化できなかった部分を代弁してくれた、、と感動した。

私自身もまさにこの考えだった。
好きという気持ちはあるのに男と女、彼氏と彼女という明確な枠にはめられた瞬間、すごく鬱陶しかった。

恋愛感情がわからない。
付き合ったら手を繋いだりハグしたりキスしたり、それ以上のことをしたいという気持ちが分からない。

学生時代に「それはほんとにまだ好きな人が現れていないだけだよ」と言われたこともあったので時間がたてば、大人になれば変わるものだと思っていたがそうじゃなかった。

「彼氏はいるの?ほしいとか思わないの?」という当たり前のように聞かれる質問が嫌いだ。そのたびに「私は恋愛に向いてないので。一人が好きなので。」となんだかしっくりこない答えを毎回いうのがしんどい。

だからと言って一生独身でいたいかと言われればその覚悟はできていない。
この人が好きだなあ、一緒にいたいなあという感情はあるから厄介なのだ。

恋人やパートナーは、友人のように一緒にご飯を食べたり、美しい景色を見たり、好きなものを共有したり、お茶をしたりそれだけではだめなのだろうか。それだけだと恋人じゃなくて友達と同じじゃんと言われてしまうのだろうか。

性別を意識する恋愛ではなく人間愛の精神で生きていきたい。

縁側でお茶を飲むような
そんな関係性でうちらはいいじゃんと言ってくれる人と、
いつの日か出会えればいいなあと思っている今日この頃です。

#LGBT #アセクシャル #ノンセクシャル   #LGBTQ
#セクシャルマイノリティ #Aセク #日記



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