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コンセプトは ”あなたに学校が合わせる。” 不登校特例校 岐阜市立草潤中学校

おはようございます。『SALON DESIN Vol9』ライターの國貞です。先日の記事でも不登校について書きましたが、興味深い学校を見つけたので紹介したいと思います。

不登校特例校とは

学校に通えないお子さんのための支援や施設は、フリースクールやカウンセリングなどいろいろありますが、今回は不登校特例校のひとつである草潤中学校に注目しました。

不登校特例校とは、"不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校"のことをさし、全国で公立、私立合わせて16校あります。(出典:文部科学省)

どの不登校特例校も、できる限り個別での対応を重視し、また、学習面でのサポートや充実した学校生活が送れるようにするために独自でカリキュラムを組んでいます。

多くの不登校特例校では、授業開始が9時半からであったり、少人数での学習だったりします。また、授業数も少ないため、多くの公立中学校での仕組みが合わない子にとって選択肢が増える学校といえます。

草潤中学校の特色

不登校特例校である、草潤中学校も9時半から授業が開始で、終了は14時半です。こちらもゆっくりとしたカリキュラムですね。しかし、草潤中学校の注目すべき点は、3つの日課形態を選べるという点です。以下の画像をご覧ください。


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画像引用元                    草潤中学校の概要/不登校特例校設置準備室/岐阜市公式ホームページ  学校案内パンフレット(12月改訂版)(URL   https://www.city.gifu.lg.jp/38061.htm)

こちらの日課表でわかる通り、オンラインによる授業を取り入れ、登校しなくても学習が進められるようなシステムを整えています。このように日課を選べるという点は新しいと思います。

でも、この日課ですらベースであって校則ではありません。あくまでも、コンセプトは ”あなたに学校が合わせる。”です。もし、これらの日課に合わなくても、個別でカリキュラムを作成するというので、自分で自分の学びや成長過程をデザインできるかもしれません。

終わりに

視点を変えると、日課やカリキュラムを自分で選ぶやり方って、本来の学習の姿だとも思いませんか?

もしかしたら、この学校が不登校特例校ではなく、一般の学校のカリキュラムとして浸透していく可能性もあるのではないかと、ぼくは思っています。

※岐阜市立草潤中学校は、令和3年4月に開校予定です。

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