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退職・休職について

1.はじめに

今まで仕事が原因と思われる、うつ、不安障害、適応障害などを患い、不眠に悩まされている。
病院にて薬を多量に処方されて服用していた時期も長かったが、大学を卒業して就職して以来、退職や休職の経験はない。

だからと言って、
・本当に病気だったのか
・あるいは大した病気ではない
とか、そういう言った訳では決してなかったと思う。

ただ、
・紙一重のところで持ちこたえた(持ちこたえている)だけ
・または休むべきとき休まず、環境を変えるべきときに変えず無理してきた結果、ダラダラと病気が続いている
とも言える。

なぜ仕事を辞める・休むなどの「良い意味での」「逃げ」ができなかったのか、それについて振り返りたい。

2.退職

30歳のとき、入社以来、仕事で毎日精神的にも時間的にも追い込まれる日々が続く中、社内の昇格試験に不合格となった。
そのとき、私の精神状態は崩壊し、初めて上司に退職願を申し出た。

直接の上司である課長との話し合いでは退職の気持ちは揺るがなかった。
しかし、その後、部長の親身な引き留め説得と、以前部長だった担当役員からのこれまた親身な説得により、私の心を大きく揺るがし、そのことにより退職は見送ることになった。
また、違う部署の諸先輩数人が私を気遣い、個別にメールをくれたり、ランチに連れ出してくれたりと、このとき入社して初めて社内で人の優しさに触れ涙し、とても「退職します」と言えず、「もう少し頑張ります」としか言うことが出来ず、今に至っている。

3.休職

独身のときはずっと寮暮らしだったというのが、休職の決意を阻害した理由のひとつであった。
都内と地方と二か所で寮生活を経験したが、二か所とも風呂と便所および食堂は共有の建屋だったため、寮の中で会社の人間と顔を会わさないで過ごすのは不可能に近い。そのような環境の中、家の中で休むのは無理な話で合った。

だからと言って、実家に帰って休むというのも親に心配をかけることになり、これも選択肢になかった。

病院の先生には、診断書を出すから休みなさいと言われたが、寮で休職、実家で休職、どちらも私のプライドの問題で、それを優先して命を削って仕事を続けた。

当時のこの気持ちは今でも理解できる。否定はできない。
しかし、正しい選択だったとも思えず、答えは分からないままだろう。

4.運、そして準備

私の人生は紙一重でここまで来ていると思う。土壇場のところで最後は運に助けられてきた。
しかし、今後も運が続くとは思えない。

いつか来る日に備え準備は必要だと常々思いつつ準備が終わっていない。残された時間も多くはない。
長年患った病気と闘い準備を整えつつ、いつかそのときを迎えたら、今度は自分の意志で自分の人生の選択をしたいと思っている。

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