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#3日本酒と哲学する酔いどれ羊「シモーヌドボーヴォワールの愛の形について」

私の大好きなお蔵さん、「仙禽」。
前年の雪だるまは前年よりも甘さ控えめで
シルキーな感じでした。
(すごく抽象的な例え……)

つまり、とっても美味しかったのです。
滑らかな舌触りと、
程よい柑橘系フルーツの酸味が後味に残ります。

来年の雪だるまはどんな顔を見せてくれるのか今から楽しみで仕方ありません!!

さて、前回の続き、『人間について』

こちらの本、めちゃくちゃ難しい……。

というのも、たくさんの哲学用語や様々な文学作品を引用しているため、
読み手の知識量を試されるからです。

ちなみに私は、不識のため何度かくじけそうになりました。

しかし、読む中で学んでいけるという点は、
自分の財産が増えていくようでホクホクした気持ちになります(^^)

今回は、彼女のパートナー、ジャン・ポール・サルトルとの関係についてまずお話をさせてください。

サルトルとボーウ゛ォワールは、高等師範学校で出会います。互いの思想に惹かれ合い、なくてはならない存在へと昇華していきました。

サルトルは、とても頭が良く話も上手かったこともあり、女性にモテていたそうで、たくさんの女性と関係を持っていました。

そんな中、サルトルは、ボーウ゛ォワールに互いの恋愛や他の人との関係を認め合い、それを全て伝えあうことを提案します。

一人の恋人に縛られずに、自由な恋愛を認め合う、しかし心では繋がっている関係をサルトルは望んだのでしょう。

ボーウ゛ォワールは最初、その提案に苦慮しつつも受け入れ、二人ならではの恋愛関係が始まります。

そして、結婚という制度に囚われない事実婚という愛の形をサルトルの亡くなるその日まで貫きました。

簡単に、そして俗的に言えば「浮気公認の恋愛」と言ったところでしょうか。

サルトルが自分のいないところで他の女性と笑い合っているのかと想像すると、

やはり嫉妬心が芽生えないはずはないと思います。

苦しい思いも沢山したのではないかと女ながら心にすきま風が入ってくる感じがします。

(とはいえ、彼女もほかの男性と関係を持って楽しんでいたようですが(^^))

お互い、心の底から尊敬しあい、愛し合い、しかし傾倒するのではなくそれぞれの意志は自分の内に宿した関係に、恍惚さを覚えます。

そこまで、一人の人を思える強さが私にもあるだろうか、と自問自答してしまいます。

サルトルという人生のパートナーを持っていたボーウ゛ォワール先生。

『人間について』にも、もちろんサルトルの思想が登場します。

次回は、文献を引用し、
サルトルとボーウ゛ォワールの共通の思想についてお話していこうと思います。

 
春は、まだ先ですね。仙禽さんの「さくら」も楽しみで仕方がありません!(^^)!

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