【マイメロディのバレンタイン】
女性向けファッションショップ「ITS’DEMO」の2022年バレンタイン商品。2005~2009年に放映されたTVアニメ『おねがいマイメロディ』シリーズのタイアップ商品で、その原案はサンリオのキャラクター「My Melody」である。
そのひとつにこのような商品があった。
これらの台詞は主人公のマイメロディ本人ではなく彼女の「ママ」のものである。「ママ」はアニメ作中、しばしば毒舌とも言える達観した人間観・恋愛観を口にすることがあり「ただただ可愛らしいだけ」という一般的サンリオキャラのイメージとのギャップでファンの心を掴んでいた。
最初に噛みついたのは渡辺ペコという漫画家の女性のようで、それにアルテイシアや北原みのり、仁藤夢乃といったフェミニストが便乗して叩き、発売中止に追い込んだ。
なお渡辺は批判を受け鍵垢に引き籠っている(2021年1月19日現在)。
以下は追従した著名フェミニストのツイート。
マイメロママの台詞は本当に「オッサン(男性)が言わせている」ものなのだろうか。
同様の「マイメロママ名言集」をグッズ化する試みは2018年、サンリオ本社からクリアファイルが発売されたことがある。ちなみにこのときも、好評を得て直ちに完売している。
ところが、このクリアファイルのスタッフはインタビューに対し、開発に携わったのは全員女性であると答えているのだ。
本クリアファイルはチョコレートよりも台詞が詰めて書かれており、チョコレート版にチョイスされた台詞はすべてクリアファイルにも収録されている。全国アニメイトで発売されたこのクリアファイルは大いに好評を博し、ただちに完売した。
原作のアニメ版にしてからが『おねがいマイメロディ』の脚本は全回の約半数、その後のシリーズも少なからぬ回を女性が担当している。そもそもアニメのターゲット層が女児であって、本作はこのような台詞を連発しながら4年間にもわたってほかならぬ「女性」たちの支持を受けてきたのである。
何より、フェミニストが最も激しく噛みついた「女の敵は、いつだって女なのよ」という名言が登場する『おねがいマイメロディ~くるくるシャッフル~』第49話の脚本は、女性である江夏由結氏によるものである。
従って「このような台詞を選ぶのはおじさん(男性)で、女性向けでない」というフェミニスト達の鬨の声は間違っていることが明らかである。これはフェミニスト達が、実際には一般女性より遥かに狭量であるにもかかわらず自分達を「女性の声」の代弁者だと妄想しているためだ。
フェミニストが「こんな商品は女性向けじゃない!」と言い張り、実はその商品に先例があって好評を博していたことが発覚、嘘がバレるという前例には【X-girl×KATSURA MASAKAZU】やVTuber【戸定梨香】などがある。
【戸定梨香】に至ってはNHKの現地インタビューまで行われ、ファン以外の老若男女にも問題ないものと支持を受けている。
そのことは発売中止が告知された後により一層明らかになった。
告知したIT’S DEMOのツイートやそれを報じるニュースに対し、一般ファン層からの嘆きや批判が殺到したのである。
一般女性にそっぽを向かれたのは、フェミニストの方だったのだ。
当然のことである。サンリオのピンクの兎のキャラクターが、一般女性向けでないわけがない。アニメ版にしても、本当に一般女性にそっぽを向かれるような内容だったら、たちまち打ち切られていただろう。どれほど甘く見ても1年で終了していたはずである。
ところが同作は『おねがいマイメロディ』『おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!~』『おねがいマイメロディ すっきり♪』『おねがい♪マイメロディ きららっ★』とサブタイトルをマイナーチェンジしながら何年も続いている。その間もママのキャラは一貫して例の毒舌系であった。
今回の「名言」の中でフェミニスト達が特に敵視した言葉が【女の敵は女】というフレーズであった。
しかし、女性による女性のための作品をフェミニストが炎上させ発売中止に追い込んだ事実は、一般の人々にすら「女の敵は女を立証した」ものと映った。事実、今回のことでツイッター検索のサジェストにすら「女の敵は女」を入力すると「証明」「事実」「体現」といったフレーズが並ぶようになってしまったのである。
今回のフェミニストの無様さは、ひとえにフェミニスト自身が「女性の感覚」をまったく捉え切れていなかったことにある。現実の女性は、フェミニストが思い込んでいたよりはるかに多様な存在なのだ。
男性も女性もなく、誰もが見たい作品を楽しみ、欲しい作品を買えばよいだけの話である。
フェミニストによる指図など必要だったためしがない。
「結構いるのよね。自分は大したことないクセに偉そうにするコーチって。そういう人に限ってムチャなコトを他人に要求したがるのよ。どうせ自分じゃできないのにね。」
女性やクリエイターの指導者気取りの彼女らには、マイメロママのこの名言を噛み締めてもらいたい。
参考リンク・資料:
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