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コロナ禍、社長は何を考えているのですか? part④経済編

★経済がどうなっていくか

 今後の経済動向について何を考えているかをお話します。(エコノミストではありませんので、あくまで主観です)
「景気はどうなっていくでしょうか?」
コロナによって人の移動が制限され、世界全体の経済活動が停止しました。航空鉄道、観光が厳しいのは分かりやすいのですが、僕は製造業が厳しいことが気になります。最初中国の工場が止まったので、中国の部品が手に入らない。欧米ではそれがないために完成品が作れませんでした。今度は中国が動き出して、部品が届いても、欧米の工場がストップしました。これが世界中で起きています。ようやくモノが作れたとしても、モノが売れなくなっている。
日本は製造業がGDPに占める割合が高く、すそ野が広い。製造業が厳しければ、日本経済に大きな影響がでます。さらには、日本は輸出が多いので、世界が落ち込むと厳しくなります。さらに日本企業の海外現地法人の売上も多いので、世界販売が落ち込むと当然連鎖します。
日本の成長産業は、観光です。外国人観光客がお金を落としてくれていました。インバウンドで成長していたのです。そこが減ると今まで潤っていた地域経済(全国的なものと思います)にもマイナス影響がでます。

この状況に第二第三波がきたらどうでしょう。さらに厳しさが増すということです。日本はこれから長い不景気に入ると予想しています。

急激に落ちた曲線は、経済が動き始めて上向きにはなりますが、V字にはならず、長い時間かけて緩やかな上向きが1年半続くと思っています(この曲線はナイキのマークとも言われています)。昨年のような元の状態(100%)には一生戻らないとみています。元々のGDPがバブル状態であったと僕は思っているので、元のGDPの80%までしか戻らないとみています。
すでに足元では有効求人倍率は5年ぶりに低下し、失業率は3月から連続で増えています。すでに兆候はみれます。雇用悪化は3,4ヶ月遅れてやってくるので、これから夏から厳しくなる。休業補償が出なくなる9月末以降、倒産や失業者が増えてくると思われます。これはどうしょうもないことなのですが、やるせない気持ちです。
これから売り手市場から買い手市場に変わります。企業が採用を抑制します。そうすれば求人は減少していきます。新卒はまだましですが、年齢が高くなればなるほど厳しい。正社員より契約社員や派遣社員が厳しい。とにかく雇用情勢全体はこれから厳しくなっていくでしょう。

全体的に悪いものの、良い業界や伸びる領域が少しだけあります。デジタル化、IT化は良いですが、業界の良し悪しが顕著になるでしょう。今まで2つ買っていたものが、1つになる。取捨選択です。どちらかは生き残れない。二極化する時代になろうかと思われます。

景況感の悪化は、あらゆる社会問題を引き起こします。雇用問題だけでも社会問題ですが、それに伴う貧困、虐待、自殺も顕在してくる。大変憂慮しています。

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