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小さな空間の大きな時間 -12月の星々-

冬晴れの庭に立ち、欅の老木越しに青空を見上げる。

降り注ぐ悠久の太陽と、地球このほしを巡る季節風の冷たさ。

小鳥が落葉の中に餌を探す音が緩やかな調べを奏でる。

残り葉は優雅に舞い、音もなく着地して眠りに就く。

それぞれの生命がそれぞれの時間の中で、

この小さな空間に集い、わたしの人生になっていく。


この作品は140文字小説コンテスト「月々の星々」への応募作品です。12月のテーマは「調」でした。

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