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梅雨がくれた許し

雨が降ると、なんだか少し安心する。
地球もやっぱり給水する時間が必要らしい。

例年より少し遅れて、沖縄はやっとこさ梅雨に入った。

基本的に沖縄は年中暑い。もちろん冬は長袖を着るくらいまでに気温は下がるけど、本島に比べたら上着もいらないくらいの暖かさをキープしている。そんな年中暑い沖縄にいると、もちろん常に太陽が元気で(冬は少し曇りがちになるけれど)心身ともにリフレッシュされるし、やっぱり晴れやかな気持ちになる。そんな沖縄に、今まで何度も救われてきた。

けれど、こうして長いこと雨が降る梅雨に入ると、いつも暖かい沖縄にも例外なく季節はあって、陽の気に溢れる沖縄の中にもちゃんとアップダウンの波があることを体感する。そして、地球がそうなんだったら人間にも季節があって当たり前だよなと、無理なく思えるようになって、なんだか私の心からもふっと力が抜ける。

最近の私はそこまで落ち込むことも、むしろすごく興奮・高揚することもどちらも無くなってきていてとてもフラットで居れるようになってきた。そしてそれがとてもとても楽で、ものすごくホルモンバランスでも崩さない限り、しばらくはこんな感じでフラットな状態で生きていきたいなと思っている。でもだからと言って波がないわけではないし、はたまたスローダウンする時間が不要なわけではない。

島である沖縄に住んでいながら私は、実は飛行機がとても苦手なのだけれど、飛行機が苦手な理由は「一定時間お手洗いが使用不可」なことがとても大きい。理由はそれだけではないのだけれど、過敏性腸症候群の気がある私にとって「トイレ行っちゃだめ!」と禁止されると、例えそれがどうせトイレには行きたくもないたった30分だとしても「行っちゃいけない」というそのプレッシャーによって、お腹はギュルギュル言い始める。これに置いては、高速道路に乗ることも、ボートに乗ったり電車に乗ることも、私にとっては同じこと。

でも、トイレに行きたくなったらいつでも行っていいよ〜と言ってもらえると(本当は行かないほうがいい場面でも)、自然と心は安心し、30分やそこらのトイレなんて無理なく我慢できるというもの。

いつでも無理なくフラットな自分で居れるようになれたのは、きっと、走りたくなったらいつでも思い切り走っていいし、なんだか気が乗らないときはいつでも落ち込んで止まっていいからね、と自分自身に疑うことなく言ってあげられるようになったからかもしれない。

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