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ご機嫌とは、「ふつう」な状態のこと

私の大好きなラジオ番組がある。最近ではとても有名なクラシコムが営む『北欧、暮らしの道具店』のコンテンツの一つ、日曜ラジオ「チャポンと行こう!」

暮らしのあれこれをベースに、とっても心なじみのいい話が心地のいいリズムで流れてくる「チャポンと行こう!」。その名の通り、女湯でじんわり疲れをとっているような感覚になりながら聞けるお話ばかりで、最近なんだかハマっているのだ。

そのラジオの第61夜の放送でこんな話がされていた。

ご機嫌っていうのは更にプラスな状態に自分を持っていくイメージだったけれど、
大人にとってのご機嫌っていうのは必ずしもプラスじゃなくていい。
もっともっとイイ自分!とかっていうよりは、フラット。デコでもボコでもない、普通。ノーマル。
そんな状態に自分を持っていくこと。

『チャポンと行こう!』第61夜の放送より

のほほんと、ふんわりと、ゆるやかにお話が進んでいくのとは裏腹に、これを聴きながら私の心の中で、ガッシャーーーン!と今まで大事にしてきた何か大きなガラス壷のようなものがものすごい大きな音を立てて割れた感覚を覚えた。

気分が落ちている時に無理に上げようとしない、抗わないことが大事だって、最近何回か私自身も言葉にしてきたけれど(stand.fmで話してるのでよかったら↓)

チャポンと行こうのこの話を聞いて、そもそも気分は「上がってるか」「下がってるか」のどちらかにしかないと私自身がふかーくふかーく思い込んでいたことに気づいてしまった。そしてその往復を永遠に繰り返して結果自分自身を苦しませていたことにも…。

以前私自身も、気分が「ON」の状態が多いから「OFF」にする人でありたいと記事を書いた。

「OFFにする」という表現も全く間違ってはいないのだけれど、この話を聞いて、「OFF」るんじゃなくて「フラット」にしたい、「0な状態」にしたいんだということがとてもしっくり来た。

フラットであり、つまり『自分の気分を自分でコントロールできる』状態を私は常々求めていたみたい。ONにしろOFFにしろどちらでもよくて、それをフラットに捉えられる自分、そして「普通」な状態に戻せる自分でありたい。そしてそんな術を身につけたいと強く思った。

自分の機嫌をとる=自分をゼロに戻す

自分自身をフラットな状態に戻す術は、それぞれの日常の中にきっと溢れているはず。アップかダウン、オンかオフしか頭の中になかったわたしは、正直今までそれをフラットに戻す術として活用は出来てこなかったのがなんだかもったいないけれど、正直フラットに戻す感覚で取り入れればものすごい効果抜群な習慣があるように思う。

・瞑想
・香りを嗅ぐ
・運動
・読書
・睡眠
・創作活動
・デジタルデトックス

これらの習慣は間違いなく自分を「0」に戻す術の一部だろう。私は相当もったいないことをしてきていた。これらの習慣を「ON」するためか「OFF」するためにだけ使っていたのだから。あー、もう一度数年前からこの習慣をやり直したい。違う意識で取り組んでいたら今が大きく変わっていそうだ。まあいい、今からでも遅くない。今が人生で1番若いんだ。

オンもオフも、アップもダウンも、プラスもマイナスも、大きく両極端に触れることだけが私たち人間の在り方ではない。もう一度それを深く感じ直そう。そして、自分をフラットに戻すこと、0に戻ることができるような習慣を日々日々、小さくてもしっかり取り入れていければ、ご機嫌じゃない日なんて、逆にそこまで多くならないはずだ。

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