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日本の企業数は、約360万社?!

「日本にはいくつの企業があるでしょうか?」
今回のトピックは、【日本の企業数】
国の統計データから日本の企業数を読み解きます。


(1)日本の企業数は、360万/640万

まずは、結論から述べます。日本の企業数は…

■経済産業省(中小企業庁)の公表データを参考…約360万社(者)
■財務省(国税庁)の公表データを参考…約640万社(者)

この違いは何なのでしょうか?解説します。

(2)企業とは?会社とは?

日本の会社数を読み解く前に、まずは、「企業」と「会社」の定義を整理しましょう。以下のイメージを掴んでおきましょう。

・企業 = 法人 + 個人事業主
・会社 = 株式会社、合同会社、合資会社、合名会社

企業形態

(3)経済産業省(中小企業庁)公表データを参照すると、日本の企業数は360万

『中小企業白書/小規模企業白書 2023年度(中小企業庁)』における「付属統計資料」を参考とすると、日本の企業数は約360万社(者)。
一般的には、この数値が日本の企業数として語られていることが多い
印象です。

日本の企業数(中小企業庁のデータ参照)

ただし、この数値には、ディスクレーマーが付されています。

除外要素:会社以外の法人や農林漁業(一次産業)は含まれない

中小企業白書/小規模企業白書 2023年度(中小企業庁)付属統計資料

すなわち、経済産業省(中小企業庁)が公表している企業数(約360万社(者))は、総務省の経済センサス情報を基礎とし、以下の通り試算されています。

360万社(中小企業庁が公表している企業数)
=「全体企業数」 - 「会社以外の法人」 - 「農林水漁業(一次産業)」

(4)財務省(国税庁)の公表データを参照参照すると、日本の企業数は640万

『令和5年3月 会社標本調査(国税庁)』及び『令和4年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について』を参考とすると、日本の会社数は約286万社であり、個人事業主約379万者を含む企業数は、約640万社(者)

日本の企業数(国税庁公表データを参照に試算)

こちらは、一次産業の除外はない数値という認識です。

(5)おわりに

今回は、【日本の企業数】に着目しました。
各省庁に管轄があり、重点的に支援すべき業種などが異なるため、各省庁の公表データに違いがあるのは仕方がないことかもしれません。

しかし、これらの数値に依拠する際は、統計データの前提条件には留意が必要です。
例えば、以下に中小企業庁の開廃業率データを記載しますが、
少なくとも、一次産業を志す起業家にとっては、農林水産省が個別に公表する数値を確認することが推奨されます(もちろん、一番は、実際に就農されている先輩起業家の話をお伺いすることだと思います)。

中小企業白書(2023年)
中小企業白書(2023年)


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