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病院とわたし

試練。

(人間にとっても、猫にとっても。

年に一度の健康診断&ワクチン接種の日。
愛猫ロー太郎にとっては試練の日でもある。

朝の時点では画面に映る鳥さんを見つめ、オラオラァ!とパンチする余裕があったが、
キャリーバッグを取り出した途端に、部屋の隅っこに隠れてしまった。
他の箱やら袋には入るなと注意しても入るのに、キャリーだけは入らない。これに入って楽しかった記憶なんてないもんね。

怖いのはよーくわかる。
外の世界を知らない君にとっては、移動でさえかなりの負担だ。

だがしかし、外からウイルスだのバイ菌だのを持ち込むわたし(人間)と共同生活を送る以上、予防接種は受けてもらわないとならない。

御年4歳。
ベビーフェイスだからか、AIからはいまだに子猫認識をされるロー太郎先生だが、それなりに我も(貫禄もお腹も)出てきている。
キャリーへ入れようと試みるも、過去イチの大暴れっぷり。

普段のもっさりとした動きはどうした!?なぜこんなときばかり猫らしい動きをする?!と、すったもんだ。(そして毛まみれ。

何とか病院へ連れて行くも、今度は頑なにキャリーから出ようとせず、
先生もスタッフさんも汗だく。

威嚇はするものの、幸い嚙みついたり引っかいたりはしなかったので、それだけは良かったが、貴様は岩か!?状態で参った。

なんとかすべての検査を乗り切って帰宅すると、
ぐったりしたわたしを横目に、悠然とした態度でおやつを所望するのだった。
ひとまずアレルギー反応を起こしたり体調が急変せずに済んでホッとしたよ。
検査結果は来週だ。(ダイエットは確定事項。

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