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10年前、13歳のわたしへ感謝していること

今日は13歳の自分に感謝している話。

わたしは中学・高校と部活で吹奏楽をやっていました。

部活で吹奏楽をやっていた人なら分かると思うのですが、
学校の先生以外に楽器を教えてくれる先生がいますよね。
(別の部活でもあるのかな?)

ちなみにわたしの学校はすこし特殊で、
指揮(合奏の面倒を見てくれる)の先生が学校の先生でない上に独特な性格すぎるため、他校から「新興宗教」と言われていました。
まぁ中学の吹奏楽部なんてどこも宗教みたいだと思いますけどね。

吹奏楽は、夏に大きな大会があります。
それまでにいろんな楽器の先生に来てもらって、
大会が終わると来てもらった先生方に感謝のお手紙を書く習慣がありました。

わたしが入部して初めて手紙を書く、となったとき
先輩から手紙の書き方を教わりました。

「とにかく大会で結果を出せなかったことを謝罪しなさい」
先輩からのアドバイスはそれだけでした。

感謝のお手紙じゃないんかい!!と思いましたね。
怖いので言えなかったですけど。

ひとりにつき5人分くらいお手紙を書くのですが、
そのうち1人の先生だけには自分の素直な気持ちを書きました。

「先生のレッスンはすごく楽しかった、
わたしも先生のようにいろんな音が出せるようになりたい、
コンクールで負けてしまったのは悔しかったけど、たくさんの人の前で初めて演奏したのは楽しかった」…

謝罪0の手紙でしたが、他の先生への手紙の2倍くらいの量書きました。

1か月後、
その2倍くらいの量のお返事が届きました。

先生は、初めて生徒からの手紙に返事を書いたと言ってくれました。
「あなたの言葉がまっすぐで、向き合わなければいけないと思ったから」

そんなの、大好きになっちゃいますよね。
嬉しくて嬉しくて、いろんな人に自慢して、
次の年もその次の年も、
先生がレッスンに来てくれる日を楽しみに毎日を過ごしました。

中学を卒業してからも、毎年年賀状を出しました。
先生も返事を書いてくれたので、
10年経ったいまでも連絡を取り合っています。

先日、(年賀状で)わたしが東京で一人暮らしを始めたことを伝えたところ、先生も近くに引っ越していたことが判明し、一緒にごはんを食べました。
お酒を飲みながら、仕事の話や親子関係の話、博物館で見たおもしろい展示の話をしていたら、あっという間に3時間以上経っていました。

幸せだったなぁ。とても人に恵まれているなとつくづく思う。

13歳の頃の自分にお礼を言いたいです。
あのとき、素直な気持ちを手紙に書いてくれてありがとう。
あなたのおかげで、とても素敵な縁に巡り合えました。

やっぱり素直でいることって、生きていくうえでなによりも大事なことですね。

最後に先生が教えてくれた動画を置いときますね。
検温したりエスカレーターに乗っているのが可愛すぎてなんかウケます。


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