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楽に出る音が一番いい音・・・では楽な子育てとは?

いつもnoteをお読みいただきありがとうございます!3月スタートしましたね。今年度の最終月、頑張っていきましょう。今日は昨日の記事、「楽に出る音が一番いい音」の続きです。スキ、フォロー喜びます♪今日もよろしくお願いします。

昨日の記事はこちらです。


子育てはなぜ大変か?

まず、子育てが辛い、しんどいとなってしまうのはなぜか、なぜ子育てが大変か、この記事で説明しています。お時間あるときにご覧ください・・・!!


子どもたちが成長していく過程で、大人の目はどうしても必要になってきます。脳を発達させて自立に向かうその日まで。気力、体力共に力尽きることなく生き抜くために、たくさんの人の手と知恵が必要になってくる、それが子育てです。


子育ての楽な方法とは?

ではその子育てを楽にするためにはどんな方法があるのか。私はこの10年、子育てをしながら、色々な問題にぶつかる度に子育ての方法について本で読んだり、発達相談の場で学んだりしてきました。子育てに関しての研究も古今東西さまざまなものがありますね。


その中で、子育てをいかに楽にするか?という視点で見て、役に立ち面白かったのは「モンテッソーリ教育」「特別支援教育」でした。今日は少しだけ紹介したいと思います。

まずモンテッソーリ教育について。

「環境を整える」
「子どもの自主性を尊重し、見守る」


ざっくりいうとモンテッソーリ教育のポイントはこの2つ。モンテッソーリは、「子どもには自分を育てる力がある」と考えました。子ども主体に考え、あれこれ大人から与えるのではなく、子供の発達に応じて内側から出てくる欲求に合わせて活動しやすいように環境を整える、そして大人は見守りサポートするスタンスでいる、というのがモンテッソーリ教育です。

(詳しく知りたい方はインターネットで検索いただくか、書籍をお読みください。)


知育玩具などは揃えるのが大変だったりするので一旦ここでは置いておきます。

「環境を整えて子どもの自主性を尊重する」という部分は、実は楽な育児をすることにつながっているのではないか?と思います。


我が家では赤ちゃんの頃からベビーサークルやベビーベッドなどは設置していませんでした。子どもは部屋の中心に布団で寝かせて、自由に動ける状態です。危険のないように、階段には転落防止の柵を、誤飲をしないように手の届くところには小さいものを置かないなど、安全対策は徹底していましたが、手の届く場所には基本的には子供の触って大丈夫なものしか置いていませんでした。

子どもはいつしか寝返りを始め、やがて自由に動いて部屋中を探索し始めます。月齢に応じて楽しめそうないろんな本やおもちゃは子どもがいつでも手に取れるように置いています。子どもは、その時々で気になったもの、興味のあるおもちゃで自由に遊んだりします。あんまり大人から働きかけて何かやってあげたりとかはしない。「ご自由にどうぞ」というスタンスです。

もし、子どもが牛乳をコップに注ごうとしていたら、普通にやらせます。ゆっくり時間をかけて、最初は教えます。こぼしたら、ふきんを濡らして自分で片付ける方法を教えます。踏み台を用意して、お手伝いもできることから、積極的にやってもらいます。子どもがやりたそうにしてたら、失敗してもいいから、少しずつできる形でやらせていきます。服を作っていたら、横で何かお絵描きとか創作が始まっていたりする。(ここ、モンテッソーリ教育でいう「お仕事」と似ている気がする)


でも、それって結構珍しいのかも?と子どもたちが集団生活に入って初めて気づきました。周囲を見渡すと、ここまで子どもになんでもやらせてる家庭は少ないです。この方法を実践しようと思うと、最初はめちゃくちゃ手間も時間もかかるし、失敗も多いです。子どもは最初必ず失敗します。うまくできるまで何回もやろうとします。大人の目はどうしても必要で、手厚く見てあげないといけない。「見守る」ただそれだけですが、忍耐のいることでもあります。


忙しい時には「早くして」「代わりにやっちゃうね」という気持ちがついつい出てしまい、代わりにやってあげたくなります。大人の都合では動けない。そこをグッと我慢。(たまにどうしても時間が間に合わず、やっちゃうこともあるけど・・・)

それに、服の着替えとかも全部自分でやってもらうので、チグハグで直したい!という気持ちになることもあります。でも、最低限の社会のルールは教えつつ、本人のやりたいようにやらせる。


でも、最近小学生くらいになって、この方法で子育てをしていくと、大きくなればなるほど楽になるのではないか、と感じるようになってきました。

子どもたちは、朝ごはんを自分たちで用意して自分で着替えて学校に行ってくれる。時どき失敗はあるけど、自分でリカバリーの方法を学んでいく。

自分から字を覚え本をたくさん読むし、自発的に勉強をする。

簡単な料理(フレンチトーストとか)は自分で作れる。気づいたら片付けや掃除もしてくれる。


「あれしなさい」「これしなさい」つい大人は言いたくなってしまうのだけれども、子どもたちが自発的に動いてくれれば、いう必要がなくなります。時々宿題をやり忘れて先生に怒られることもあります。でも何度か失敗を繰り返しているうちに、少しずつ上手にできるようになっていく。

先日ホワイトボードにあるメモ書きを発見しました。
「おうちに帰ったらすぐ宿題をする!朝やるのはたいへん」

自分で学んで失敗することで、自分できちんと考えるようになるんだな〜!と感心しました。これは大人がだんだん楽になるパターン!やった!!と気づきました。


ちなみに私は幼少期モンテッソーリ教育を受けていたのかもしれません。母の大学の卒論テーマだったそうです。5人兄弟の長女だったので、どんなふうに実践されていたのかは知る由もありませんが、まあ、多少の影響は受けていることでしょう。大人になった今、至って普通の人に成長しましたが、・・・今後立派になれるようにコツコツ頑張ります!笑


そして2つ目の「特別支援教育」。私は子育て支援センターで発達について色々教わって興味を持って学んだのですが、すごく便利で役に立ったのが「視覚支援」の考え方です。

子どもには時間の概念がまだありません。特別支援教育の現場で、「タイムタイマー」という時計が使われているのを見て、早速Amazonで購入したところ、とても子供にとってわかりやすい。ご飯を食べるとき、ピアノのレッスンの時、時間内に着替えて欲しい時などに使っています。

タイムタイマーです

赤い色がなくなるまでに〇〇を終わらせようね、と伝えます。子どもは見て時間がわかるし、大人も無駄に怒らなくて済む。それだけで、お互いのストレスがだいぶ少なくなる!これは楽です。

LITALICOさんがスマホアプリで出しているネズミタイマーも、出かける先で使ってみて便利でした。時間の概念をどう教えるか、困ってる方は、ぜひお試しください。時間が分かりやすくなるだけで、イヤイヤも少し軽減される気がします。楽になります。


もう一つ、子どもたちは3人とも偏食がものすごかったので、一般的な離乳食や幼児食の進め方ではあまり効果がありませんでした。いっときは牛乳とドーナツだけで凌いでいた時期もありました。栄養は明らかに足りていないと思うけど、口を開けない!という意志は固く、食べさせようとすればするほど食事が楽しくない時間になってしまう。毎食親子のバトルになってしまってはしんどい。なんとかしようと色々試行錯誤を続けた結果、最終的に行き着いたのがこちらの視覚支援の方法です。


人ごとにテーマカラーを決めてお皿の色を分け、そのお皿にちょっとずつ盛る。

好きな色、形、食感のもの、本人のこだわりを手がかりに食事を進めていきます。

白い物しか食べない子は白を中心に出す。お菓子が好きな子はお菓子の形にする。(スナック菓子やマフィン、ドーナツの形にしてしまう)
袋に入ってるのが好きだったら、全部袋に入れて。マックのポテトブームの時は全部ポテトの形に。

どの子もそればっかり食べるものが必ずあったので、その時のこだわりに沿って、視覚的に受け入れられる形を探っていきました。そしてそれをお皿に食べられる分(ほんの一口)だけ乗せる。

1口でも口にできたら、褒める。おいしいね、食べられたねという体験を少しずつ積み上げていく。

だんだん「このお皿の上のものは自分のもの」とインプットされて、少しずつお皿の上にあるものだけは食べてくれるようになりました。まだ言葉も通じない年齢で大変でしたが、なんとか少しずつ口にできるように。

少しずつお皿に乗せるものを増やしていき、次第にお子様ランチやワンプレートのような形で出していきました。

今は野菜も魚もパクパク食べられるように!

今は小学生と幼稚園児で集団生活に入ったこともあり、大抵のものは食べられるようになりました。今はそれぞれの茶碗と汁椀も足して、ご飯と味噌汁とお皿、という形を基本の献立にしています。だいたい完食できるようになってきたので、長いこと頭を悩ませてきた偏食問題はなんとかこれで乗り切ったといえると思います。

こちらも、無理に怒ったり、頑張って食べさせようとするのではなく、子どもに合わせて、周りが環境を用意して、子どもが無理なく理解できる形で示すという考え方をベースに進めていきました。

特別支援で学んだやり方は、子どもそれぞれの力に合わせて環境を用意することで、混乱することなく暮らすための工夫です。発達関係なく、どんな子どもにとってもわかりやすいし、子育てが楽になると思います。

他にも色々と試していますが、「時間」と「偏食」に関して、多くの人がぶつかりやすい問題で相談を受けることも多いと思ったので、今回取り上げました。



子育てを楽にするには、楽にできる方法を知った上で実践して、子どもが自ら育つ力を信じる・・・

急がば回れ。

今日紹介した子育ての方法はどれも、手間と時間はかかりますが、長い目で見たら子どもが自立するためにはいい方法なのではないか、と思います。怒ったり急かしたりしなくても、子どもは育てられます。

そして次第に子どもが身の回りのことを自分でできるようになれば、子も親もストレスは減っていくかな?という気がします。少しでも楽になるように、親ができることは子どもが自ら育つための環境を整えること。

そして、親業を続けていくために、親は疲れ切らないように、サポートをたくさん受けないといけません。ギリギリの体力、精神状態では、ゆとりを持って子どもを見守ることは難しい。子育ての楽な方法もまず知らなければ実際に行うことができません。


私がヒトノワで服を作りながらいろんなことを発信しているのは、子育てママさんが地域の人と繋がり、孤立しないで、楽しく子育てできる世の中になってほしいからです。

そして、銀座の真ん中に服屋を出店して、ジャングルジムを作って銀座をベビーカーだらけにして、「あ、子育てしてる人がここにいるんだな」「こんなに頑張ってるなら社会で協力して育てていこう」と、世の人々に実際に見て理解してもらいたい。

日本は少子高齢化が進んでいます。実際に子育てをしている人の声を拾ってもらうためには、少し工夫をしないとどうしても届きにくい。銀座は何かあればニュースに出る象徴的な場所なので、いいのかなと思うのです。どなたか協力してくれる方いらっしゃいませんか?

子どもを育てることは大変だけれども、子どもは未来の希望であり、笑顔もたくさん与えてくれる存在です。もっと子育て世代が社会に溶け込んで子育てしていくにはどうしたらいいのか?子どもたちにいい未来を作っていくにはどうしたらいいか?ママたちが求めている服をどうやったら作れるか?いつも考えています。今後ともよろしくお願いします!

次回は「仕事」を楽にするにはどうしたらいいか、考えていきます。またよろしくお願いします♪♪


HITONOWA  玄 麻衣子


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