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去年の私の心のナンバーワン本

自宅で過ごす時間が増えているので、今とっても夢中になっている作家の本をいくつか。

読んだ本は、ちょっとした感想とともにノートに書き留めているのですが、去年の私の心のナンバーワン本は、宮下奈都(みやしたなつ)さんの『神さまたちの遊ぶ庭』でした。圧倒的な1位です。

小説ではなくてエッセイ。1年間北海道で過ごした宮下一家の、実話(にもとづいたお話)。北海道に移住? おもしろいかな? となんとなく読み始めたのですが、あっというまに夢中になって、私も北海道に1年移住したいという思いにとらわれ、読後半年くらい経った今もまだ、その思いを捨てきれていません。

宮下さんの本は、小説もエッセイも文章がきちんとしているので、安心して読めるのがすごくいい。とにかく、ちゃんとしている。信頼しきって読める本って、今、あまり多くない気がするんです。でも、宮下さん本はすべて大丈夫。

私が最初に読んだ宮下さん本は、『はじめからその話をすればよかった』というエッセイ集だったようです。各所に掲載されたエッセイをまとめた一冊。

その後、出版されている宮下さん本の半分くらいを読み、あと半年くらいで残り半分を読み終える予定です。でも、コンプリートしてしまうのが寂しい。新刊も楽しみだけど、「まだ”確実に読みたい本”がたくさん残っている」っていう贅沢な状況ってたまらないものなので。

宮下さん本を初めて読むのなら、ぜひ、『神さまたちの遊ぶ庭』(エッセイ)→『羊と鋼の森』(小説)という順番で! その後、好きなものを読んでいくといいと思います。でもこの2つはぜひともこの順番で! 『羊と鋼の森』(本屋大賞にも映画化もされた有名な小説です)は、『神さまたちの遊ぶ庭』で書かれていた北海道時代の作品。なので、小説なのに、ああ、これは北海道のあのことかもしれない、と、ものすごい移入しちゃいました。ちょっと体験したことのない小説の読み方だったので、忘れられません。

下のnoteで、その時のことを書いています。このとき読んでいたのが『羊と鋼の森』でした。

小説では、いまのところ『たった、それだけ』がいちばん好きです。短編集に見えるのですが、1つのことから始まったさまざまな人たちの視点が読める、スピンオフの連続のようなつくりで、読後感もとてもいい。

どの作品も、kindleでも買えるので、この週末、お時間のある方、ぜひ宮下奈都作品を! そして、よい週末を!



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