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愛の覚悟

好きなものを気の済むまま好きでいれる、ということはとても幸福だ。好きなものがたくさんあって、それらをその時々で自分で選んで、共に過ごすことができる、ということもとても幸福だ。そんな時間を持つためにも、日々の中で小さな選択を丁寧に繰り返して、限りある時間をやりくりする必要がある。生きている時間は限られていて、起きている時間の限界もある程度決まっている。自分の人生にとって何が大切で、それ以外は何なのか自分の中で区別することができると、エネルギーが集中する先が決まるのでとても生きやすい。大抵の悩みは消えてなくなるし、自分以外の人間の意見に大きく左右されなくなる。周りにどう思われようと、今回の自分の人生の中で大切なことはコレだし、それに対して他人からの評価はあまり意味がない。だって私の人生の責任とってくれないし。与えられた時間をいかに自分なりに楽しむか。それだけだ。


何事も全身全霊一生懸命やります族の私はいつも「楽しい」入り口からゲームスタートするのに、気がついたら「苦しい」の森を彷徨ってしまう。トレーニングに関してももちろん、いつも通りのこのシナリオ進んで、ちょっと病んだ。気が短いのは完全に短所だ。38年間かけて作り上げてきた体がそんなにすぐ変わるわけない。なのに一生懸命の自己暗示をかけて結果をすぐに求めてしまう。当たり前だが、人間はそんなに簡単に変わらない。小さな選択を丁寧に繰り返して、体験を積み上げて、少しずつ変化していく。なのに、一生懸命やってるんだから結果も出るだろう!と気持ちだけが先行する。結果はすぐに出ない。ここが正念場だな、と思う。諦めたら試合終了ですよ、と安西先生(スラムダンク)が囁く。ああ、スラムダンク世代で良かった、、、先生、、バスケがしたいです(もう一回頑張ります)、、、(号泣)



メンタルがダークサイドに片足を突っ込んだ頃、神様から救いの手が差し伸べられる。
周りの人が励ましてくれる。尻を叩いてくれる。相方が「あんたまたそんなこと言うて!!」としばいてくれる。私は「だって!(半ベソ)」と言いながらも落ち着きを取り戻し、軌道修正され、もう一回頑張れるところまで戻っていく。どんな厄介な人間より自分が一番めんどくさい人間だな、と心底思う。本当に思う。何度同じようなことを繰り返すつもりなのだろう。学習していないわけではない、と信じたいけど、多分あんまり学習していない。(絶望)

でももうこんな感じでずっと生きてこれたし、実は最終的にいつも辿り着きたい目的地には辿り着いている。だからもう自分を責めて責めて、片足で止まらず、全身で完全に闇堕ちすることもないだろう。スタートダッシュして1回目のコーナーで転けるのが私だ。3回目のコーナー辺りでもつまづくし、4回目の最終コーナーには慎重になっていて、最後はしっかりゴールを走り抜ける。はず。

好きなことをスタートと同じ気持ちで好きでい続けることは難しい。
深く知れば知るほど、予想外に、受け止めきれない感情が生まれる。それはきっと自然なことなのだ。それでも好きでい続けるには、自分自身の中を変化させる必要があることも受け入れる覚悟がいる。

好きになるのは簡単だ。
愛には覚悟と努力だ。
その先を、見たい。


LIFE is wonderful.

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