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夢を叶えることへの考察、遂行モードを発動せよ

中学二年生の時から、わたしはパタンナーになることが夢だった。パタンナーとは洋服を作る人で、デザイナーが描いたデザイン画(2D)をもとに、実際に型紙を作成して立体(3D)にする仕事である。わたしたちは職人だ。
なんでデザイナーじゃなくてわざわざ地味な職業を?と思われがちだけど、わたしの父親は建築設計士で、わたしは幼い頃から父親が製図するところなんかを見て育った。だから何かを作るには“設計”することが大事だとずっと考えてた。
余談だけど、家はその人(家族)の一生の買い物で、洋服の設計以上にずっしり重い責任がある。
わたしはそんな大モノを設計している父親を、超大モノだと思っている。

ベルギーの今の会社で働き始めて、海外で働くという夢が叶った。
それ以前は、まず東京の服飾の専門学校に行くのが夢だったし、卒業後は好きなブランドに就職して、仕事は決して生半可な気持ちじゃ乗り切れない程だったけど、そこで働くことが夢だった。
いろいろありつつも、ずっと夢を追い続けて来た先がベルギーだった。
この地でまたたくさんの夢が叶った。

ちなみにベルギーに来てからのわたしの本業はドレスメーカーだ。

ミッシェルオバマがファーストレディ時代、公務の際にドレスを着用してくださった。

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イギリスの女優、フローレンスピューがレッドカーペット用のドレスで着用してくれた。

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この、セレブたちに着てもらえる時って、最初からそのために作っている訳ではないので、(そういうケースも稀にあるけど)
だからちょっとおまけみたいなもので、棚からぼた餅的なご褒美として、ごくたまに起こるラッキーハプニングだ。

だから、一番の幸せな瞬間は、
実際にわたしが“設計”した服を街で着ている人を見た時だ。
その人の人生の一部として、実際に時間を共にするために選ばれた“相棒”をストリートで見ることが出来たときがいちばん興奮する。


まだまだわたしには、洋服を通して叶えたい夢があれもこれもあって。
いつかジョンガリアーノと一緒に働いてみたいし、
プラダでも働いてみたいし、
エルメスでも働いてみたいし、
大好きなダンサーたちのためのドレスを作ってみたいし、
いずれはシャネルかディオールのオートクチュールで働いて、誰か1人のための特別なドレスを時間をかけて作ってみたい。

今まで夢のことはあんまり言ってこなかったけど、現実的じゃない夢でも言うのはタダだし、わたしの超大モノの父親が、
「言う事によって、遂行モードに入るんだよ、お父さんはお金が無くても毎日のように新しい車が欲しいって言って、2年後に実際に買うように自分を仕向けるんだよ。」って。

今の会社が大好きだから、ずっとここに居られることももちろん幸せ。だから、30年後もここにいるかもしれないし、または、何かを遂行してしてるかもしれない。
次の夢はわたしをどこに連れていくんだろう。


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