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短所と長所への考察、陰と陽の法則

就活、転職する時とかくらいじゃないと改めて自分の長所と短所を考える機会なんてない。
どんな職業に憧れてるのか、自分は何になりたいのかって考えていた学生時代はたくさんの時間を自問自答に費やした。
でもオトナになると、いい意味でも悪い意味でも、改めて内なる自己と向き合う時間はだいぶ減る。
去年の11月ごろ、転職を考えたとかそんなんじゃ無くて、遅れて来たアイデンティティクライシスみたいなものに苛まれて、わたしは自分の長所と短所をノートに書き出していた。自分とはどういうエレメントで構成されているんだろうか。書き出された内容は、両者とも十数年前のピュアな就活生よりもずしりと重い事柄の数々、人生経験積んでるって証拠だね。

約半年経った今、ダンサーのツキさんと話していたとき、ツキさんが、「長所って、自分の短所をしっかり把握してないと本当の強みにならないと思うんです。」というようなことを言っていた。
それで、ふと、もう一回長所と短所を書き出してみようと思った。
半年前には出てこなかった事柄がいくつか上がって、そこでわたしは新たな発見をした。
例えば、半年前には長所だと思っていた事が、今の時点では短所として出ている。その逆も然りだった。

具体的な例をあげると、
半年前には自分の長所だと思っていた“頑固さ”、これは一度決めたら絶対に何がなんでも突き進む真っ直ぐな意志を持って行動出来る強さなのだけど、今はその頑固さがわたしの柔軟性を邪魔をする。
相手を想いやる共感力や、やさしさが自分の強みだと思っていたけれど、共感力が強すぎると完全に当の自分を置き去りにして他人軸で物事を考えてしまって、後から自分が辛くなるし、周りに優しすぎるのは辛い事や苦しい事を覆い隠して現実を直視するのを妨げたりもする、一種の自己防衛なのかもしれない。

長所と短所は陰と陽の表裏一体、一つの球体みたいなもので、陰と陽のどちらの特性が強く出るかによってそれが長所となったり短所となったりするんだとわかった。
ようは、自分自身のちょうど良い加減を知って、それを自分でハンドリングする能力があるかどうか。
調子が良ければ良い面を維持できるし、短所として現れてきたら、あれ、自分今弱ってるかも、というふうに自分の心の状態を探るバロメーターになるんだ。

綺麗好きの人は、度を越せば神経質な潔癖症の気が出て来るかもしれないし、平和主義者ですという人はコンペティションのある業界では生き辛いだろう。

もちろん全ての事象が陰と陽のセットになっている訳じゃ無いけれど、この発見は自己分析をやるうえで大きな一歩だったと思った。
もっと上手に自分と付き合うために、定期的にやる価値がある事だと思った。

自分の良さを最大限に活かせるように、
自分の弱さを知って上手に付き合えるように、
思考パターンの悪い癖があったらその癖の存在を知って、治せるんだったら治して、それが簡単じゃなかったら共存とか飼い慣らす方法を探せるように。
とあるポッドキャストで聞いた印象に残っている言葉をここに繋げます。

「問題が自分をコントロールしているのでは無くて、自分が問題をコントロールするという事を忘れずに。」

以上。
改めて自分に向けたスピーチ。

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