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UXを考える〜ブログのデザイン〜

こんにちは。

社会人3年目。ECサイトのLPを制作するWebデザイナーです。副業では、クライアントさんとプロジェクトでSNS運用やLPデザインを担当しています。

副業で注目される「ブログで稼ぐ」

ライターであったわけでもない。Web業界にいたわけでもない。そういう方々もブログで発信することが可能になった時代。

ブログがアフィリエイトと化していて、本当に人々が求めている情報が発信されていたのか、そして人々はこの世界を求めていたのかどうか、とても疑問に思う今日この頃です。だから私はブログを立ち上げず、noteというプラットフォームを使って発信しています。

とは言っても、人によって考え方はありますが。

今回は、おそらくニーズがあるであろう、ブログのデザインについて考察された記事を要約していきます。
この記事ではWebサイトの各種ボタンやコンテンツの配置など13の事例を出しながら、ブログ訪問者の体験(Visitor's Experience)とは何か、考察されています。


筆者の私がなるほど!と思ったアイディア4つ

1. 検索BOX

Wordpressはじめ多くのブログテーマに標準でデザインされている検索BOXですが、皆さんは検索BOXあることは当然だと考えるでしょう。

しかし、この記事では検索BOXは必ずしも載せることがサイト訪問者にとってメリットになるとは限らない、と言います。

ご自身のサイトのGoogle Analyticsを分析してみてください。この記事が事例として掲載しているのは、検索BOXを使っているサイト訪問者は少数派であることでした。

もちろん、ご自身のブログが膨大な内容の記事を書いていらっしゃるなら、階層を整理する意味でも検索BOXを設置する必要があります。一方、そうでもなくとあるテーマを専門的に書いている記事であれば、検索BOXを消した方が、サイト訪問者にとって不快な要素にならないとしています。

2. 記事を書いた人の名前・写真

ブログ記事を書いた人のプロフィール写真や名前を載せることは当然だ、と考える方多いでしょう。

ただしなぜプロフ写真を掲載するか、意図を考えたことはありますか。

The identity of the author is also important for thought leadership marketing. The visual just makes their identity stronger.
「記事の書いた人のアイデンティティは、考え方を牽引していくには重要だ。さらにプロフ写真を載せることでより強固なものにする。」

これを聞いて掲載するかは皆様にお任せしますが、SNSで積極的に発信している方は載せた方がいいでしょう。

3. 記事の公開日

ほとんどのサイトでは、記事の公開日が掲載されています。特にこのご時世など、最新情報が刻々と変わる中、公開日が分からないと「いつ書かれた情報なのか」誤解を招く恐れがあるからです。

ただ記事の公開日に加えて、更新日を掲載するタイプのサイトも少なくありません。しかし更新日を追記すると「記事が古く見えてしまう」恐れがあると言います。

記事の内容自体は更新されていて現在の情報を掲載しているにもかかわらず、Googleの検索結果では公開日の方が優先されてしまい、検索結果上位に出てこないことも…。

さらに、サイト訪問者がSNSで記事をシェアした場合、そのリンクには記事の公開日・更新日が一緒にリンクされることはありません。となれば、果たして本当に更新日・公開日は必要でしょうか。

もちろん、この議論はブログを運営されている皆さんのコンテンツ内容によります。日々刻々と変わるニュースをテーマに発信している場合は掲載する必要があります。一方、そうでない日常の節約術のノウハウを発信している場合は本当に必要でしょうか。

4. シェアボタン

SNSとブログの相性は抜群です。記事を書いたらすぐに更新したことをSNSで発信するでしょう。

ところで、皆さんはSNSのシェアボタンの位置について考えたことはありますか。

多くは記事の下部に設置されることが多いでしょう。ですが、上部に設置することをこの記事では推奨されています。なぜでしょうか?記事の内容を読んでいないのに、どうして記事の上部にシェアボタンを設置するのでしょうか。

Actually, there is no correlation between reading and sharing. People read without sharing and share without reading. So putting the share buttons at the top of a blog post template makes sense.
「記事を読むこととシェアすることに関係性はない。人々はシェアなしに読み、読むことなしにシェアをするから、記事の上部にシェアボタンを設置する方が賢い。」

さらにシェアボタンを上部に配置する理由としては、ボタンを設置することでページの読み込みが遅くなるから。加えて、シェアボタン自体がカラフルであるため記事の内容よりもシェアボタンに目がいってしまう恐れがあるから。

本当に記事の内容を読んで欲しくてシェアボタンを設置する場合、
・シェアボタンを記事上部に設置する
・横に配置し追従させる場合はモノクロにする(色を消す)

方がいいのかもしれません。


ブログを書く皆さんにお伝えしたいこと

3年という短い経験ではありますが、デザインに関して相談をする友人や知人のライターさんたちからブログのリニューアル案件のお仕事を頂いたりしています。現在も進行中の案件もあります。

ただ案件に携わる度に、私はなぜこの人はブログという手段を使って発信をしているのか?を必ず聞くようにしています。ブログの手段が必ずしも適正だとは限らないからです。

総務省の資料によれば、ブログという媒体を使って発信する層は一定数いるようですが、アメリカ・ドイツ・イギリスと比較するとブログの利用率は少ないようです。特に自ら発信するよりも閲覧する割合の方が高いことが分かります。(総務省「ICTによるインクルージョンの実現に関する調査研究(2018)」P117参照)

継続的に発信するならまだしも、途中でやめてしまうのであれば別の手段を試した方が時間対効果が見込めると考えます。例えば、まずはtwitterやInstagramのみで発信してみるとか。SNSは無料ですので、サーバーレンタル代やWordpressテーマの代金もかかりません。このnoteだって、無料で発信できます。

ほかの手段を打ち消してまでブログをやりたい!と思った方は、せっかくなので「どうしたら自分のサイトを見てくれている人に魅力的に思ってもらえるか」構造面から考えることも視野に入れて欲しいです。これがUXという考え方に通ずる話だと思います。

SEO対策で検索ワードに引っかかる言葉を並べたとしても、中身がなかったら長期的にサイト訪問者が増えるわけがありません。

この記事が、ブログを書いている方々がご自身の考えに少しでも向き合える機会になったらいいなと切に願っています。

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ここまでご覧頂きありがとうございました。
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