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起業の視点で学ぶ社内組織・マーケティング

こんにちは。

今回は、先日読んだ「リーン・スタートアップ」という本のご紹介です。
起業を目指す方だけではなく、新規事業の立ち上げに関わる方々へも参考になるかと思います。私はどちらかと言えば後者の立場で読むと、今どこでつまずいているのか、そしてその解決策の1つを提案してくれた本です。


リーン・スタートアップの考え方

【リーンスタートアップの考え方】
定量的な目標を設定するのではなく、目標を達成するための方法を整えること。科学的手法を使えば、新しい製品やサービスを中心に持続可能な組織を作る方法を見つけるという喫緊のイノベーションに対応できる
- 書籍から引用

というのも、現代ではマネージャーがシステム優先な考えに陥ってしまう状況、そして失敗すればマネージャー及びその上層部の責任になる状況が多々あると思います。思い当たる節は社会全体で見られますよね。そのため、効率的な方法を用いた解決策・目標を真っ先に求めてしまう環境にあると言います。

なぜそうなってしまうのか。
「優秀なシステムがあっての人」と考えてしまうからです。

例えば、優秀なシステム(例えば人事評価のシステムなど)が固定化され、労働者個人の順応性や創造性、知恵が利用できなくなったことです。人も社会も変わり続けるものなのに、評価基準はなぜか10年前のまま変わっていない…などある企業も存在するのかなと。
変化の乏しい世界で組織が安定した結果を出せる計画、予防、手続きの比重が重くなりすぎたため、優秀なシステムを人よりも優先してしまうのです。

本質は、この考え方の逆です。
優秀な人間あってのシステムであり、優秀な人間が「本質的な」課題を突き止め、PDCAを回してビジネスに貢献していくこと。

ただ、私が考えると、それができていればこんなにも「働き方改革」や会社への愚痴が広がることはないとは思うのですが…。本質的な議論が広がったとしても、やはり社内政治などでどう頑張っても解決できない要因はありそうです。


スタートアップのビジネスの効果の検証方法

書籍内では、実際の事例を活用しながら効果の検証方法についての考え方も述べられていました。

類例と反例があるから、答えの得られていない一連の問いが明らかになる
例えば今取り組むビジネスの類例、それの反例を比較し、それから学べることを挙げます。そこで解決されていない課題(ユーザーのニーズ)を検討することにより、新たなビジネスへ挑戦するための要となります。

「プロジェクトマネジメントポートフォリオ(PPM)」という考え方がありますが、自社のビジネスが同じような業界でどのようなポジションにいるのか、競合との差別点はどこかを検討するための鍵、と言えそうです。


アーリーアダプター層を使っての、効果の検証

【アーリーアダプター層】
ベンダーの製品や技術の使用に加えて、ベンダーが将来の製品リリース、その配布方法、サービス、サポートの手段を改善するのに役立つ、かなり率直なフィードバックを提供する顧客
- Wikipediaより

アーリーアダプターは製品に欠けている点を想像力で補完する。その状態を好むのです。なぜなら、新しい製品や技術をいち早く使ってSNSで共有することに一番の関心があるからです。
例で言えば、iPhoneの新機種を買うために早くApple Storeに並び、感想をSNSに投稿する方々を指します。

しかし、アントレプレナーたちはアーリーアダプターに使わせるよりも、高品質な製品を提供することをビジョンとして描いているため、試作品を提供することを躊躇ってしまいます。

彼らをどう説得すればいいのでしょうか。
その解決策の1つとして、コホート分析という分析手法があります。
Google Analyticsを使い慣れている方はご存知かと思います。

【コホート分析】
コホート分析とは、ユーザーの行動をグループ化し、指標ごとに数値化して分析するというもの
出典:https://wacul-ai.com/blog/access-analysis/google-analytics-method/cohort-analysis/

総売上・総顧客数のような総計や累積値を見るのではなく、製品と新しく接するグループの成績を個別に見ることで、アーリーアダプターの存在を確認することができます。というのも、彼らは再びサービスを利用してくれる可能性があるとともに、評価をしてくれたらSNSで拡散してくれるため、新規顧客の開拓にも繋がることができるのです。


分かっているようで分かっていない、ビジネスのでき方

どのようなビジネスを展開するか、にもよりますが、起業してどうビジネスを拡大していくか皆さん説明できるでしょうか。

私は会社で新規事業に携わってやっと

会社ってこういう風に動いているんだ
競合企業と自社の立ち位置はどこにあるんだろう
自分たちには何ができるだろう
自分では何ができるだろう

と考える習慣がつきました。

マーケティング・起業方法なりのWeb記事・書籍が多数販売されていますね。しかし、1つの分野にこだわらず、起業する状況に焦点を当てた今回の本など、マーケティング・起業方法・社内組織の改善方法などを学ぶことは、とても効果的だと思います。

その視点でこの本をおすすめします。

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