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看護師の世界 vol.107 管理職のジレンマ

みなさんおはようございます。惠理は実は看護師で管理職なんです。
会う人には驚かれますが…実はそうなんです。

そして、今思う事を書きます。それは管理職のジレンマです。
一般病棟、緩和ケア病棟、手術室を経験してきて思う事は、
手術室は今までの経験はゼロにはならないと言うのは
8割ウソで、2割本当です。

十数年の経験は手術室に言って役にたつものは少なかった、
その代わに、押し寄せてきたものは絶望感でした。
惠理が乗り越えてこれたのは何回かの院内異動、昇進していからの
心無い対応、今までの人生これ以上辛いことは無いと言う経験を
自分なりに体験してきたから。

そんな状況の惠理でも乗り越えるのに半年以上はかかった。
その中で新採用者、異動者が病休をとり辞めていく、
病休を取り一般病棟に戻っていく。

それを看護副看護部長は師長、副師長に問題があると言う。
どうにかしないといけないと言う。改善の余地があるものは
改善してきたし、これからもしていこうとは思う、しかし惠理は思う。
『個々のメンタリティの問題ではないか』『個々の問題ではないか』
『異動者をピックアップした前師長のが人選を誤ったのではないか』
『ピックアップした人材を看護部長が何も考えず人数合わせで配置したからではないか』と。

人は看護師の世界でも適材適所があると思う。副看護部長の話を聞いて疑問に思った言葉がある『私は師長の時に配置しているスタッフを親から預かっていると思って育ててきた。出来る子、出来ない子いるかもしれないけど、出来るようなるために子どものように関わった』と。

そのことがを聞いて惠理の中から湧きあがってきた感情は『苛立ち』でしか
無かった。きれいごとにしか聞こえない。時代は変わっていると、あなたかがから言うのに。もし師長の時の気持ちが今もあるなら、昇進しても可能な限り担当の職場に来るべきだ。親から預かっていることに変わりは無いのだから。数か月に1回のペースで来れる時に来ていると言うのはキレイごとにしか感じない。

そして問題が起きた時はコンスタントに病棟を訪問する。私からすれば、
最低限の職をまっとうしようとしているだけに感じる。そんな上層部に
私はジレンマを感じるのだ。異動は紙切れ一枚、病院という会社の一つの
駒にしか過ぎないのだ。

しかし、私の目の前の与えられたことを精一杯するスタンスは変わっていない。患者さんには何も関係無いし、患者さんは病気を治すために来ているのだから。そこに全力で取り組む以外の選択肢は無いのだから。

でも一つ救いがある。それは、惠理の今の上司である師長に出会えたことだ。惠理は師長を尊敬している。手術室にきて良かった事は
上司である師長のもとで働けた事かもしれない。頭の回転の速さ、スタッフへの思いやり、長いものに流されない強さ。私はこのご縁には感謝している。

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