ヨガをきらいになったヨガインストラクター

ヨガをきらいになったヨガインストラクターのサキです。1年間ほどヨガをきらいになり、ずっとモヤモヤと過ごしていました。でも、先日ヨガインストラクターとして、レッスンを再始動しました。

ヨガの神様がいるとしたら、聞いてくれますか？

1年以上前、ヨガマットを敷く精神的な余裕を失いました。ヨガマットを敷くスペースをつくる余裕を失いました。もちろん、ヨガのための時間を作る余裕も失いました。

好きなことを思い通りにできないと、自分以外のせいにしたくなりませんか？

私は、第3子の産後の女性ホルモンの変化のせいにしたり、育児で時間がなくなったせいにしたり、コロナのせいにしたりしました。

そして、ヨガと距離を置きました。産後はレッスンをお休みしていて、再開しないまま、気づけば、「もうヨガなんてできない！きらい！さよなら！」と思っていました。

今なら勝手に私の「考え方」がヨガをきらいと思っただけ、とわかります。それを「女性ホルモン・育児・コロナ」のせいにしただけ。原因にしてしまった諸々ごめんなさい。

ヨガの神様、勝手にフェードアウトしました。

ヨガをしなくなって、いろいろ変わりました。

これまで頭の中の大部分をヨガ関連に占領されていたようです。その昔、脳内メーカーが流行りましたが、頭の中が「ヨガヨガヨガヨガヨガ…」という状態でした。

ヨガと距離をおいたら、頭の中にスペースができました。育児や家事としっかり向き合えるようになり、以前より家の仕事が好きです。

すると、もっと家族みんなが快適に過ごせたらいいなと思い始めました。ゴミ袋何袋分だったか、粗大ゴミも含めて、たくさんの不用品を捨て、家の中にスペースができました。

身軽になり、家から外に出たいという気持ちが湧いてきました。

ある日、息子と行った近所の公園で、ママ友ができました。しかも、以前ヨガに通うほど好きだったとのこと。

ふと、かつて描いていた夢が頭に浮かびました。

「身近な人と一緒にヨガをやって、みんなでかっこいいおばあちゃん・おじいちゃんになりたい」「自分がおばあちゃんになってもヨガのレッスンを続けたい」という夢です。

出会ったママ友が、車庫に停めていた車に鍵をさしてひねってくれて、エンジンがかかった気がしました。

きっと、今、動き出さなければ、一生動かない。「もう私にはできない」と卑屈な人になるだろうな。

それはいや！もう一回やってみたい！ヨガがきらいになった経験を生かして自分を試したい！と、思い切ってギアをPからDへ。

ついでにアクセルも踏んでしまえ！と、勢いで会場を押さえました。他の友人や以前のお客様にも声をかけ、とりあえず3回開催することを目標にしました。

ヨガの神様、もう一度ヨガをしてみます！

先日、対面でのママ向け子連れヨガレッスンを行いました。暗い車庫から、久しぶりに公道に出たので、緊張と喜びでドキドキしました！

参加された方々へは感謝してもしきれません。他にもたくさんのインストラクターがいて、スタジオがある中で、また、他にたくさんやることがある中で、私へ貴重な時間をいただけたこと、受け入れてくださったこと、本当にありがとうございます。

やっぱり夢を捨てずに追いかけてみたい、レッスンを続けてみたい、という自分の気持ちに気づきました。

しばらくは息子を連れてレッスンをしてみます。だから、徐行、いや、クリープ現象の速度です。でも、前進しつづけてみます。

以前とは違い、私の中でヨガはほんの一部分。正直、大好きとは言えません。比べるならば、日々の暮らしや子どもたちの笑顔の方が大切です。

レッスンも同じです。「ヨガっぽい」ことを追求したくありません。ご参加される方々の日々の暮らしが、体を整えることでちょっとラクになったり、ママと一緒に参加されるお子さまたちもちょっと楽しい時間を過ごせたり、昨日よりちょっといい感じになったり、そんなレッスンをやっていきます。

ヨガを深めたい人には全く向かないと思います。そうではなくて、日々の生活に体を動かす習慣のない人へ、自分のことを気にせず誰かのために頑張る人へ、敷居のないレッスンを提供していくことが今の目標です。

ヨガやその他のエクササイズの、入り口のような存在になれたら嬉しいです。

ヨガの神様、どうか見守っていてください。