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ちょっとオーバーなと思うくらいアメリカ人の親は子供をやたらと誉めます。学校の先生も大げさなくらい誉めます。

娘の通う小学校は、先生とメールでコミュニケーションを取っています。週に一回先生から、メールが届き、それに娘が返信をします。親はそこにCCされているので、娘と先生の会話を見ることができます。

娘が読んだ本の感想に先生がメールをしていました。娘の本の感想2行くらい。「主人公のOOOが面白かった」みたいな非常にシンプルな感想。謙遜でも何でもなくシンプルすぎる感想。(もうちょっと詳しく書いてもいいんじゃない?というのが親の気持ち)

そのメールの返信に、先生の返信は、

「本を読むのを楽しんだみたいで、本当に嬉しいわ!そんな風に考えられるなんて、素晴らしいわね!えいかは毎日本の感想を提出していて、偉いわ!その調子よ。」

正直、親としては「そんなに褒めなくても....。必要な時は厳しい指導をしても良いのでは?もっと感想を具体的に書けるように、とか」と思うこともありました。

私の小学校時代と言えば。。。

地理の授業で、コンパスを忘れる。地理の先生に忘れ物をしたので、頭をたたかれる。(今は時代は変わってこんなことしませんよね。問題視されてしまいますね。)宿題を提出すれば、赤ペンでいっぱい書かれていたり。(笑)私は大好きでしたけどね。きっと子供ながらに、先生が愛情をもって接してくれていることを感じていたからでしょうね。

ある時、娘に「そういえば、この間のテストがんばったね!」

するとと娘から、”Because I am smart and great!"

はっきりとそう言い切る娘に、母親として戸惑いました。「この自信はどこから来るのか....」私はこの子の年齢の時にこんなことを言えただろうか、と。こんなに自信あふれていただろか。

でもこれがまさにアメリカの子供たちの自己肯定感が高いといわれる背景なんですね。誉めてあげることで、子供の良さを認めてあげる。子供もそこで自信がつき、自分を肯定し、好きになるんですね。

諸外国の高校生への調査結果でも日本人の自己肯定感は低い状況であると報告されています。少しずつ改善傾向にあると言われているものの、やはり他国に比べて低いです。

自己肯定感

以前、アメリカ人と仕事をしていた時に、言われたことがありました。「自分が仕事がちゃんとできているのかわからない、自信がなくなった」と。私にとっては、仕事をきっちりしてくれているし、がんばってくれている社員でした。認めていました。

そうです、私の言葉足らずだったんです。誉めてあげることを十分にしていなかったんですね。誉め言葉がもっと欲しかったんですね。育った文化が違うので、私が気づけなかったことでした。タスクが終われば、ありがとうなどの感謝の気持ちは言っていましたが、「伝える」という大事な事が足りていなかったんですね。

それからは、こまめに誉める、感謝する、ポジティブな言葉をかけてあげる、ということに気を配るようになりました。誉められて喜ぶ顔を見ると、こちらも言ってあげてよかったな、って思います。私もポジティブになれます。私も今まで当たり前と思っていたことにも目が向けられるようになりました。

不思議なもので、指摘したい時も、素直に聞いてくれるようになりました。これも、自分が認められているからこそ受ける指導なのだと、捉えるようになったからなのだと思います。

毎日の家庭での生活、人間関係、仕事の業務でも、小さなポジティブなことに気づいてみてはどうでしょう。あなたが感じたことを、言葉にして、誰かに伝えてみませんか。




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