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【2024】衣装を作る話⑦

この連載は「衣装ってどうやって作ってるんだろう?」を中心に書いています。よさこい祭りの衣装には色々な考え方があっていいと思いますが、’ひとひら’では「こう考えています」という内容です。出来上がった衣装に様々な工夫や考えが取り入れられていることを知っていただけたら、だたの『巫女衣装』だけじゃないと分かってもらえるかと思います。読んでくれてありがとうございます。

サンプルが届いて、いよいよ『千早を結ぶ装飾』を詰めるターンがきました。

初期アイデア

最初に考えたアイデアでは千早の前下で繋ぐようなイメージでした。
サンプルが届いて分かったことは、

千早は思ったより長い

千早の丈がイラスト案よりも長いし、そこに帯が結ばれているので、ここを飾り紐で結ぶとなるとゴチャゴチャしてしまってあんまり美しくない。
「やっぱり胸前がいいかもしれない」と、作ってみてそう確信したわけです。

ここになるのには理由があった

さあ、ここから再びアイデアをひねり出します。
実物を見ながら、何色の、何で繋ぐかを検討することになりました。


去年の衣装担当だったあしめ氏と話し合い

衣装サンプルを見ながら、どうしようかなぁとアイデアを出していきます。ゆきんこ氏に作ってもらった飾り紐も持参。

定番の飾り紐、これも悪くないが・・・・

「これも悪くないんだけど」
「全然これでもいいですよね」
「ただね、単価がちょっと高いんだよね。この飾り紐は1mくらい必要なんだけどわりとかかる(価格を確認する)」
「ほんまですね、わりとしますね」
「11衣装のオマージュならこれでもいいし、色は何色にしてもいいとは思うんだけど、なんかもう一つ新鮮さが欲しい」


そういったやりとりをしながら、僕はこれまでの経緯を振りかって思い出した。

「一番最初の衣装ミーティングの時、シャレで『七色に光るゲーミング千早』はどう?みたいなアイデアが出たんだよね」

メモが残ってた!

「出ましたね笑」
「七色LEDで光る千早、面白いとは思ったんだけど電池を使うことになるから、雨が降ったりすると発火して燃えちゃう可能性があるから没になったんだよね」

でも、当初から『光る千早』というアイデアはあった。

「去年さ、胸のコサージュからマント留めみたいに『チェーン』を使うのはどう?って話があったじゃない」
「ありましたね」
「今年こそチェーンじゃないかな。ちょっと調べてみよう、ジュエリーに使うようなかわいいやつ」


調べてみると、金のジュエリー用チェーンは割と安価。ぶっちゃけ紐よりかなり安い!

「これ紐よりかなり安いよね。コスト的にしっかりめに使えるんじゃないな」

イメージイラストを書いてみる。

こんな感じ

「玉入りのチェーンを、家紋の何かを使って繋げたらかわいいんじゃない?そうだな、家紋の缶バッジみたいなの、前もやったことあるわ」

これは2016年の衣装、これ缶バッジを改造した装飾だったんです

「せっかくジュエリー用のチェーンを使うんだし、パッと見て本物のジュエリーみたいになったらすごくない?」
「いいですね」
「すごく光るよね、本物だから笑」

ということで、千早のイラスト案が変わりました!

胸元に飾りがある

本物のジュエリーがついているような雰囲気にしたい!
ということで、実際に玉入りチェーンを買ってみました。

ネックレスとかで使うやつ

わりとしっかりキラキラだ!
これと同じテイストの、金属の家紋があれば・・・・・・・

ということで次回、完成版が登場します!!




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