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【企業紹介】世界を噛み合わせる技術と行動力 ㈱エスアイジー 須田社長


とにかく会う。多くの出張をこなすハードワーカー!

現場力・技術開発力・低コスト高品質の設計製造能力、、、。日本のモノづくりは世界的評価を受けています。

そして、スイスに本社を置くある世界企業の重要な部品は、実は静岡県のこの会社で作られています。

SUDA INTERNATIONAL GEARFACTORY、、、、略してSIG。
穏やかな物腰で眼光鋭い、株式会社エスアイジーの須田社長にお話を伺いました。

「いろんなヒトと絡んだほうがプラスになる」


もともとはとある会社の専属協力会社で、外注の一部門に特化していくことが出発点。最初は部分加工だけでしたが、前後工程を加工できるようにして1から10までできる全加工の会社に成長。
しかし、そこから急変。
親会社も時代の要請に合わせて自社で競合部品をつくるようになりました。そのときエスアイジーは他社との取引を決意しました。
怒涛のような業界再編でだいぶ苦労されたようですが、今となっては大正解。ここが第2の出発点になりました。

普通の企業ならここで失速していることでしょう。
エスアイジーはここから快進撃が始まります。

そのときの会長が最初にやったことは今までの発注先の競合であっても、出向き受注を取るという、普通では考えられないアグレッシブな営業活動でした。
お客様にも積極的に提案し、設計にも協力していく。1990年代には海外にも取引先を広げ、いまでは6割が海外受注となる成長を遂げています。
ここではお見せできないですが、株式会社エスアイジーの会社沿革のものすごい密度に圧倒されます。

その海外との取引は、会社の在り方にも大きくプラスの影響を受けたようです。

世界の様々な会社と付き合うと、メーカーの癖がつかない。
その中でエスアイジーは真剣に歯車特性と向き合っています。ゆっくり/早く、力強くなど歯車の形には得意分野がある。その改良を得意としています。

日本では歯車研究の場は減っていますが、ドイツやアメリカでは有効な研究対象とされ続けている。
エスアイジーが仕事をとることは、歯車のノウハウを蓄積しながら活躍の場を提案することでもあります。

ところで、海外と日本の工業に対する関心は大きく違うという話も伺いました。

「海外の産業展は、家族連れで来る。工学が身近にある」


また、国ごとに仕事の進め方や契約の仕方が大きく異なっているという興味深い話もありました。
ドイツは理ありき、アメリカは多様すぎ。逆にスウェーデンはあまり前に出ずに見極めようとする。中国は数字にとても強い、、、などなど。
エンジニアリングフィーの考え方も独特のようでした。
イメージの中身を詰めていく作業は、オンラインより対面のほうが圧倒的にに有利。その経験から積極的に海外に出張するようにしています。

「数字に慣れていて良かった」

須田社長は商科卒エリアバイヤー出身という、製造業には異色の経歴です。
エスアイジーには工場未経験で入社し、品質保証からキャリアをスタートしました。全体の数字が見られるこのポジションは商科にはとても合っていたとのことです。
また、小学生の頃から時計を分解して母親に止められるなど、技術者の素質はすでにあったようです。

ふたりの娘を育てる父親の側面でも、仕事の考えは生かされています。
自身の自然派趣味に加え、海外の文化に遠巻きに触れさせてみたり、、、、。いつか興味を持ってもらえたらいつでもスタートできるようエンジンを暖めています。

「海外では協働する。日本は牽制し合う。そんなことしてる場合じゃない」

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