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ヒットの種:マーケティング入門⑩・ここまでのまとめ

今日もご覧いただきありがとうございます。
ヒット商品研究所では、ヒット商品のヒット理由を法則として分析していますが、様々な理由の中から、特に重要なものを抜き出しているのが実情です。法則の再現だけでは、ヒットに繋げるのは難しく、マーケティング戦略を組み立てなければなりません。
ここでは、マーケティングの初心者向けに、マーケティングの基礎を解説していきたいと思います。

さて、前回まで10回に渡って、マーケティングの概略から、戦略立案を中心に解説してきました。
今回は一度ここまでの内容をまとめたいと思います。
(この記事はすべて無料で読めます。)

マーケティング入門①から⑨のまとめ

ここまでの10回の内容はこちらです。


最も重要なことを一つ上げるなら・・・

ここまで、マーケティングの概略から、戦略立案を中心に解説してきたわけですが、この中で最も重要なことを1つ上げるとすると、「お客様は誰か」と「どんな価値を提供するのか」を考え抜くことです。

例えば、4Pのフレームワークのなかで、適切な販路や販促を考えるためには「お客様は誰か」が明確でないとなりません。お客様が普段買い物に行く場所はスーパーなのかホームセンターなのか、情報を得ているのはInstagramなのか、テレビCMなのか・・・これらはお客様が明確になって決まります。
また、「どんな価値を提供するのか」が決まらなければ、適切な価格や広告メッセージが決まらないだけでなく、競合商品の定義が出来ず、業界外のライバルを見逃す可能性もあります。
さらに、「お客様が誰か」と「どんな価値を提供するのか」を製品単位で考えると製品戦略に、会社規模で考えると事業戦略になります。
マーケティングの入門にあたっては、世の中の製品を「お客様が誰か」と「どんな価値を提供するのか」の視点で見てみると練習になるでしょう。

なお、よく使われるフレームワークに関しては、黒澤友貴氏の「マーケティングトレース」が簡易的に1枚にまとまっていて便利です。

私のオススメは、「カンブリア宮殿」で取り上げられた会社を「マーケティングトレース」で分析してみることです。毎週の練習でフレームワークにも慣れることができます(私自身、2年以上欠かさずにやっています)。
ちなみに、「ヒットの法則」「しくじり商品」の分析も基本はマーケティングトレースを使って行っています。

様々なフレームワーク、考え方が出てきて複雑に感じるマーケティングですが、根底にあるものは「お客様が誰か」と「どんな価値を提供するのか」です。
ぜひ、この2点を意識してみてください。

今日はここまで!

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公益社団法人日本マーケティング協会主催の「マーケティング検定」の3級レベル+αの解説をしています。より分かりやすい解説、実例での説明を心掛けています。

マーケティングの基礎について解説する「ヒットの種:マーケティング入門」のまとめです。マーケティングの基礎を学びたい方はこちらをご覧ください。

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