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ヒットの種:マーケティング入門⑨-1・市場地位別の競争戦略

今日もご覧いただきありがとうございます。
ヒット商品研究所では、ヒット商品のヒット理由を法則として分析していますが、様々な理由の中から、特に重要なものを抜き出しているのが実情です。法則の再現だけでは、ヒットに繋げるのは難しく、マーケティング戦略を組み立てなければなりません。
ここでは、マーケティングの初心者向けに、マーケティングの基礎を解説していきたいと思います。

前回は3つの基本戦略で、何に注力して競合と戦うかについて解説しました。今回と次回に分けて、主に市場のシェアに注目した場合に取るべき戦略について説明します。

市場地位別の競争戦略

「市場地位別の競争戦略」はフィリップ・コトラー」教授によって提唱された考え方です。一般的な市場には大小様々な企業が存在していますが、トップ企業と下位企業では取るべき戦略が異なります。
市場の様々な企業を、経営資源の量と質に着目して、4つに分けて考えていきます。
まず、経営資源の量は、投入できる資金量、販売拠点数、営業の人数、生産規模、生産能力など、数字で表せるものとなります。
一方で、経営資源の質は、技術力、マーケティング力、ブランド力、経営者や従業員の能力など、数字では表せないものの武器となるものです。
経営資源の量の大小、質の高低の組み合わせで、企業が下記の4つに分類されます。

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公益社団法人日本マーケティング協会主催の「マーケティング検定」の3級レベル+αの解説をしています。より分かりやすい解説、実例での説明を心掛けています。

マーケティングの基礎について解説する「ヒットの種:マーケティング入門」のまとめです。マーケティングの基礎を学びたい方はこちらをご覧ください。

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