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仕事を生むのは、ふとした出会いから生まれる“縁” ┃ 後藤康之さんインタビュー

どうも!hitch+(ヒッチプラス)編集部の小山です!

hitch+クリエイターさんの仕事内容や弊社との取り組みを紹介するプロジェクト「Creator Story」!
今回インタビューしたのは、クリエイター・作家として活躍している後藤康之さんです。
 
外資系金融業界で9年働いていた経験がある後藤さんは、個人投資家向けにマーケティングを行ったり、金融業界で養った知見を活かして本を出版したりとマルチに活躍するクリエイターです。
 
コミュニケーションや出会いをとても大切にしている後藤さんに、仕事への向き合い方やhitch+で仕事をして感じたことなどについてお聞きしました!

海外留学やかつての仕事が大きな強みに


小山
 後藤さんは高校2年生で留学して金融系の企業に就職されているとのこと。hitch+に登録されているクリエイターの中でもかなりレアな経歴をお持ちですよね!
 
後藤さん(以下、敬称略) 留学に関しては、そういった挑戦ができる家庭環境だったので恵まれていたと思いますね。
 
小山 アメリカのブラウン大学を卒業して、中国の南京大学の大学院ですもんね……。なんだか、世界を股にかけている感で圧倒されます。
 
後藤 世界はもっと広いんで全然股にかかってないですけどね。ただ、アメリカや中国に行ったことで3か国語が話せるようになったのは、仕事でも強みになっていると思います。
 
小山  hitch+登録後は、金融系のお仕事を担当していただいていますが、以前には語学が武器になった仕事などもあったりしたのでしょうか?
 
後藤 基本的には日本の方が書いた英文の校正や、海外の大学を志望している方の小論文の添削などが多いですね。
 
小山 大学院を出てからは金融業界へ就職されていますが、執筆活動をメインにした異業種へキャリアチェンジした経緯はちょっと異色ですよね。独立するにあたって不安はありませんでしたか?
 
後藤 独立に関しては、書くことが好きだったのと、違う世界にチャレンジしてみたかったというのが大きかったです。
ただ、クリエイターになることに対して意義はあると思っていましたが、同時に決して楽ではないというのも感じていました。ただ、金融業界で得た資産運用の知識が、クリエイターのスキルとしてだけでなく、生活を支える面でも大いに役に立ちましたね。

特化することの強みと価値を維持するための努力


小山
 『トリリンガル』や『金融の知識』は後藤さんの大きな強みだと思うのですが、クリエイター活動に生かせていますか?
 
後藤 金融業界で得た経験や知識、多言語での執筆ができることは玉石混交のフリーランス市場の中で、自分の存在価値を大いにアピールできる武器だと感じますね。案件獲得にも大きく影響する強みだと思っています。でも、自分の市場価値を高めるために、新しい知識や社会の変化などをインプットしてアップデートすることも欠かせません。
 
小山 特に金融や経済といった業界は、現在進行形で変化していくので大変ですよね。
 
後藤 そうですね。インプットは欠かせないけれど時間にも限りがあるので、時間の使い方は大切だなと実感してます。

本を出すことは難しくないが……


小山
 後藤さんは『最強の外資系資産運用術』という本を出されています。著書を持つというのはセルフブランディングにおいてどういったメリットがあるのでしょうか?
 
後藤 本を出版することは、もっと多くの人に自分を知ってもらったり、同業他社と差別化したりするための手段だと思います。アウトプットの成果としてリアルに手に取ることできる本の出版はやりがいになりますし、名刺代わりになるところが大きなメリットかなと。ただ、多数が求めている情報・ 競合・自分の提供したいものなどを考えながら、ターゲットを決めるのは難しいですね。多くの人が求めている情報はレッドオーシャン(競争が激しい市場)ですし、ブルーオーシャン(競争のない未開拓市場)の情報は求めている母数が少なかったりするので……。これは、本に限らずSNSやYouTubeでのコンテンツ発信でも同じことが言えるのではないでしょうか。
 
小山 自分が書きたいことをただ書けば良いというわけではないということですね。
 
後藤 あとは、『どうやって読んでほしい人に手に取ってもらうか』という部分は最大の課題かもしれません。情報の切り口を考えたり、手に取ってもらいやすいページ数に設定したりと、この辺を考えることは重要です。『特定の情報を、ターゲットにちゃんと届けて、アクションを促す』というのは本に限らず、広告やメルマガ、自社サービスのLPなどすべてのコンテンツマーケティングに共通することなので、本を出版した経験はとても学びになりました!


2021年4月に発刊した「最強の外資系資産運用術」は、個人投資家でもある後藤さんならではの視点、分析による投資運用術を解説。電子書籍化も進行中。

hitch+の仕事で感じた「難しさ」と多くの気づき


小山
 後藤さんがhitch+に登録されたきっかけは何だったんでしょうか?
 
後藤 きっかけは、hitch+担当者の宮川さんと異業種交流会(飲み会)でお会いし、誘われたのがきっかけですね。とてもラフなスタートでした。
 
小山 飲みニケーションってやつですね。実際にhitch+でお仕事をしてみていかがでしたか?
 
後藤 私が受けた仕事は金融系シンクタンクのLPページのライティングでした。こうした案件を請け負うことがあまりなかったので、最初は率直に『いろいろな仕事があるんだな』と思いましたね。また、ライティングだけでなく構成などニーズの幅広さも感じたので、自分でも活躍の場はありそうだなと。
 
ただ、やっぱり強みを持っているだけではなくて、それをしっかりアピールすることは忘れてはいけないですね。案件をご紹介してくださる企業とお仕事をして改めて感じたのは、コミュニケーションや連絡、納期を守るといった基本的なビジネスマナーの大切さです。
 
小山 企業案件のライティングでは、お客様ありきの納品物ということで本の執筆と比べて仕事の向き合い方も違ったと思うのですが、難しさなどはありましたか?
 
後藤 LPページでは、限られた文字数でユーザーへアピールをしなければいけないので、メッセージを伝えることを目的としたキャッチーなコピーを作ることの重要さを実感しました。ただ、今回の案件では2000字程度とある程度の文字量があったので、そこまで苦ではありませんでしたね。
 
hitch+からお仕事をもらい、改めてライティングという仕事の奥深さを知りました。商業ブランドの広告コピーや企業サイトのトップページに入るコピーなど、数十~数百という文字数が短い要件になると、句読点も含めて適切で分かりやすい言葉を抽出しなくてはいけない。ただ、こうしたスキルは、案件の場数をこなすことで鍛えられるとも感じているので、hitch+さんからお仕事のご案内がたくさんあることを期待していますよ!

独立して仕事をするうえで大切にしている「ネットワーク」


小山
 この記事を読む方の中には、フリーランスになるか悩んでいたり独立に不安を感じていたりする方もいるかと思うのですが、フリーランスとして活動していくうえで『これは外せない!』という処世術はありますか?
 
後藤 独立にあたってはスキルも大切だとは思いますが、それよりも私が重要だと感じているのはネットワークですね。いかに、人とのつながりを作るか。
今回のようなhitch+も担当者の宮川さんとのつながりがきっかけですし、こうした縁は大切にしたいと思っています。“1回会う人”は多いかもしれませんが、“2回、3回と会う人”というのはそこまで多くありません。だからこそ、私は人とのつながり作りには時間をかけています。
 
小山 つながりを作るためにどのような活動をしていますか?
 
後藤 まずは、さまざまな職種の方が集まる飲み会にはできるだけ参加することですね! 飲み会は気軽に参加できますし、機会も多いのでつながり作りにはいい場だと思います。他にも、奉仕団体など特定のコミュニティに所属するのもアリです。僕は大学・大学院の卒業生の支部会幹事なんかもやってますよ!
 
小山 つながり作りにかける情熱の高さがうかがえます……!
 
後藤 ありがとうございます(笑)。人とのかかわりが多いと、仕事につながるだけでなく、私の本の話をいろんな人にしてくれたりもするので、やっぱりネットワークだなと思いますね。

今後の目標は「もっと求められるクリエイターに」


小山
 独立してクリエイター・作家として活躍を続ける後藤さんですが、今後の目標はありますか?
 
後藤 やっぱり、2冊目、3冊目と本を出していきたいですね。その書籍の実績から、講師として投資関連の講演会などに呼んでもらえるようになれたらうれしいです。
 
それと、私の著書『最強の外資系資産運用術』から派生して、“#最強の外資系”マーケティングを展開してるんですよ。その一環として、“最強の外資系”で商標を取ったので、今後はネーミングライツ(命名権)の取得などもしてみようかなと考えています!
 
小山 ネーミングライツって施設やキャラクターなどに名前を付ける権利のことですよね。それは壮大な夢ですね。
 
後藤 まだ考えている段階なので、実現できるかはわかりませんが。ただ、命名権の取得に限らず、いろんな名前の届け方を模索しています。
 
小山 もしかしたら、意外なところで『最強の外資系』の名前を見かけるかもしれないですね!本日はありがとうございました!

後藤 康之(ライター・作家)

プロフィール

1985年に東京で生まれ、高校2年生から海外へ留学。2008年に米国・ブラウン大学(国際関係学専攻)を卒業後、中国・南京大学にて大学院(国際関係学専攻)へ進学し、計8年海外で過ごす。大学院卒業後は日本へ帰国し、在京の外資系金融業界(証券会社と資産運用会社)にて計9年従事。現在は日本の投資家へ向けて、オルタナ投資ファンドのマーケティングを行う。学生時代のグローバルな体験に加えて、金融業界で養った知見、そしてコロナ禍での大きな環境変化を察知し、社会情勢や業界全体の動向(リサーチやSDGs等)、個別企業の財務分析や、日本のスタートアップ企業へのサポートなど取り組んでいる。

担当者コメント

異業種の方が集まる懇親会でお会いした際、自分が出版社時代にどんな雑誌を作ったかという話をしてとても盛り上がったことを憶えています。マルチに活躍されるクリエイターといえる後藤さん。ログミーFinance主催の個人投資家向けセミナーに登壇されたこともあります。クリエイターに大事なインプットとアウトプットの重要性を認識され、コンテンツ制作におけるライティング案件にも積極的に手を挙げていただいています。今後も、hitch+を通じて後藤さんの知見が必要なお仕事をご案内しますので、宜しくお願い致します。(宮川)


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