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私なりの小説の作り方 ~LinkedInとnote上の連載小説、最終章へ!~

長編小説を連載して、公開しております。
LinkedIn上で。
一般アカウントでの投稿ではなく、
会社(団体)ページ、実用地歴提案会ヒストジオの
投稿として、続けてきました。
それをnoteに転載しております。

2023年1月4日を「1」として、地味に投稿を続け、
3月14日の投稿で「68」まで来ました!

この小説は第六章仕立てなのですが、
68で、第五章は終わりです。
いよいよ最終章、第六章に、突入します。

『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』
本記事は、この小説について、書きます。
どうやって発案したのか、その作り方を…。

そもそものきっかけは、
「あるツール」について私が
発想したことからでした。

自分のことを「見せる」ツール。
闇に隠れていた自分のことを「照らし」
誰か他人に見せることができるよう
「明るみ」に出せるようなツール。

ここから『ミシェル』と『ランプ』という
キャラクターが生まれました。
いわゆる「おやじギャグ」的な
ネーミングになるのはお許しください。
(中年世代なので…)

ミシェルとランプ。
見せる、トランプ。

そこから、トランプに自分のことを書き出し、
校正を繰り返していくことで、
「自分の中での優先順位、序列」を
明らかにして見せることができるのでは、
ひいては「魅せる」こともできるのでは、と、
妄想が膨らみます。

人にはみな、見せるもの(見せられるもの)と
見せないもの(見せられないもの)がある

と思います。

これは、見せてはまずい、
見せたくない、見せると誤解を招きやすい、
そういったものもある。ありますよね?
にんげんですから。
そういうものは、無理に見せなくてもいい、
と、私は考えます。

いくら「個人ブランディング」が大事といっても、
いや、そういうものが大事だからこそ、
何を見せ、何を見せていかないか、
何で魅せ、何に人は魅せられていくのか、
その取捨選択を、自分起点で考えていくべき。


ですが、しょせんは「自分主体」です。
ともすると「独りよがり」になりがち。
陶酔しやすいんです。もしかしたらそれは、
他人はちっとも「魅せられない」ものであり
自分だけが「魅せている」と思い込んでいるのかも…。

そう考えた私は、

自分はこれを見せたい(魅せたい)んです、
あなた(他人)にとってはどうでしょう?
というものを、他人に「バラして」いくツール、

検討してもらえるツール、
つまり、道具、を提案していこう、と決めました。

…ただ、ですね。

「こんなツールがありますよ!」
「皆さん、使いませんか?」

と、ただツールのことをずらずらっと
説明しても、

「へー、そうなんだー」(無関心)
「ま、機会があればね」(お義理)

で、終わると思うんです。
人はみな自分の人生に注力していますから、
よっぽど心に刺さるものでもない限りは
ちょっとの関心しか示してくれません。

私だってそうですから。

もちろんLinkedInやnote上の皆様は「優しい」ので、
あからさまに否定したり馬鹿にしたり
ということは(たぶん)ないでしょうから、
リアクションは頂けるかもしれませんが、
それで終わり、になりかねない。

「…どうすれば、皆様の印象に残るように
提案ができるだろう?」

私、けっこう悩みました。
ですが、近くに答えらしきものがあった。

「このツールが出てくる『小説』を
書いてみたらどうだろうか?」

当時(と言っても一年前ほど)、私は
『人事屋エイルの爽快』を一作目とする
『人事屋シリーズ』の小説を書いていました。
六作目の『人事屋ポックの俗界』で
とりあえず一段落する予定でした。
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販売していますのでリンクからぜひ)↓

この「世界観」を援用し、
人事屋シリーズとは違う舞台で、
ミシェルとランプを活躍させる小説を
書いてみてはどうか?

そう、思ったのです。

そこから、キャラづくりに乗り出しました。
ミシェルとランプが二人で個性を活かして
キャリア相談、キャリア支援に
乗ってくれる設定にする。
「凸凹バラ姉弟」にしようか。
凸凹を、バラす、から。


とすると、キャリアに悩む登場人物が必要。
それも、相談をするのが
男性だけ、女性だけ、では
読者の方によっては共感されにくいかもしれない。

そこで、これからの自分の進路に悩む
三十歳の男性と、
同じく悩むニ十歳の女性のペアを
キャラとして爆誕させる
ことにしたのです。

タスクスとアズーナ、という名前をつけます。
(名前の由来は推察してみてください)
彼らが、ミシェルとランプの姉弟のところで
このトランプのツールを使ったキャリア支援を
受けるようにしよう…。

はい、そういう中心軸が決まりましたら、
あとは舞台設定やストーリーを
作っていくだけ、です。

舞台は、人事屋シリーズで作った
「ディッシュ大陸」という世界がありますので、
シリーズの舞台とは反対側、
東南部ということにしました。
時代設定は、人事屋エイルたちが活躍した
時代から、かなり後。
ただ、エイルたちの子孫のような
どこかで聞いたような人が出てくれば、
人事屋ファン(いるのか?)の人が読んで
ニヤリとしてくれるかもしれない…。

キャリア支援を行うのは、どこにしようか。
心理的安定性が確保できる場所…。
そうか「隠れ家的なバー」がいい!

あと、自分が小説を書きやすいほうがいいから、
自分が好きな「野球」や「食べ歩き」のネタ
入れやすいようにしよう。
じゃあ、タスクスは元野球選手だ。
アズーナは食べることが好きな料理人だな。

…小説の設定というのは意外と、
そういう作者の身勝手さ、「好き」で
決まることが多いのです(私の小説では)。

でも、なぜミシェルとランプは
キャリア支援を行うのだろう?
なぜタスクスとアズーナは
進路に悩んでいるのか?

「キャラなりの理由」を妄想することになります。
こうして、さらに枝葉が派生し、
ストーリーが生まれていくことになるのです。

軸となるキャラ、設定やプロットを決め、
その中でキャラを熟成させたら、
その世界で自由に行動させていきます。
私の頭の中で。

そうすると、このキャラはこの場合にはこう動く、
こんなことを言うだろう、という情景が、
どんどん思い浮かんでくる…。

それを、文字起こししていくイメージなのです。

キャラがストーリーを作ってくれる。
うまく最初の設定群ができれば、
自然にお話の旋律を紡いでくれるのです。
もし紡いでくれない場合は、
もう一度キャラや設定を練り直します。
以上が、私なりの小説の作り方です。

最後に、まとめます。

本記事では『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』
という連載中の長編小説を題材にとって、
私の小説のつくり方について紹介
しました。

…どうです、読みたくなってきましたか?(笑)

目次へのリンクを貼ります。
未読の方はぜひ最初の「プロローグ」からどうぞ!
マガジンでは、まとめて読めます↓

次回から、最終章。
WBCにも負けないアツい展開をご期待ください!

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