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本屋さんの本棚から自分の本棚に
良い本が「移住」してくる時には
「ようこそ!」と言いたくなります。

本屋さんに並ぶのを心待ちにしていた
砂押 美穂 さんの新刊、
『心理カウンセラー・美穂さんの
のんびり井戸端会議』
はまさに
私の心の中での
スタンディングオベーション、
万雷の拍手で迎えたくなる本でした!

本記事では、この本について
紹介、というか
勝手に宣伝してみたい、と思います。

2023年夏の夜、私は
とあるリアル書店に立ち寄りました。

「そろそろ書店に並んでいる頃かな…?」

リンクトインなどのSNS上では
「ゲットしました!」
「これはいい!」などの書評が
すでに散見されていました。
逸る気持ちを抑えて、探していく。

…もちろんAmazonも便利なのですが、
リアル書店の中でお目当ての本を
探し惑う、つまり
「本棚を巡り歩く」のはまた
独特の楽しみがありますよね!
農耕文化に慣れた人間が
狩猟民族に戻る、と言いますか。

真夏のグッドブックハンター…。
ブックセンターではなく
ブックハンター…。
そんな狩人気取りでした。

ただし、今日は
そぞろ歩きで偶然狩るのではなく、
お目当ての獲物を一点狩り、です。

…あった! これだ!

少し深呼吸して、私は、
周りの本も見渡してみます。
そう、どのように並べるかによって
そのリアル書店の
力量も問われる、というもの…。

ましてや、新刊本です。

コンビニのホットスナックを売る呼び声、
「この本、いかがですか!」
「揚げたて、じゃなかった、できたてです!」

とお客に訴えかけるのと同じ効果が、ある。

無言の販促、沈黙の陳列…!
そのラインナップを見てみると、そこには!

上には松原タニシさんの真っ黒の
『怖い食べ物』が四冊も並んでいました。
左には樋口恵子さんの
『老いの地平線
91歳自信をもってボケてます』

ガツンと訴えかけてくる。
「少しボケても長所と財布は
手放さない!」という圧が凄い!
右には静月遠火さんの
「いつか僕らは人を殺すから」
「嘘から始まる衝撃の恋愛ミステリー」

というキャッチーなPOP。
下には『犬橇事始』、
『食いしん坊のお悩み相談』
などの
ちょっとそそる本が…。

そんな中で、ちょこん、という感じで
表紙をこちらに向けて
ラベンダーの香りをくゆらせていたのが、

砂押美穂さんの新刊である
『心理カウンセラー・美穂さんの
のんびり井戸端会議』
だったのです。

…何と言うか、こう、
周りの圧が凄い本たちに囲まれて
いる中で、涼やかな雰囲気がある。

「心をスッと軽くする」
「心の声に従って、人生という
"小さな芸術"を作っていく。」という
帯の言葉が、爽快感とともに目に届く。
ラベンダーを基調とした色も素敵です。

ええ、早速、買いました。
(本心では下に置いてあった
『食いしん坊のお悩み相談』も
気になったのですが、ぐっとこらえて)

もちろん、ネタバレをしてしまうと
まだ買っていない、未読の方に
申し訳がございませんので、
「におわせる」程度で書いていきます。

「この本は、買いだ!」

そんな感じの本です。
一回読んで終わり、ではなくて、
ふとした時間にもう一度
ふんわりと読んでみたいような内容…。

目次を引用してみます。
ただ、そのまま羅列するのではなく、
私の今の気分の取捨選択で10個だけ。
小見出しをチョイスしていきましょう。

(ここから引用)

『2 やる気スイッチを押していくら漬け』
『15 〈歩〉だった私が〈と金〉になった時』
『19 清濁併せ吞む子育て』
『28 今ここで走れるのなら』
『34 希望の花火を観るためのプロセス』
『36 雪の中にお菓子を隠したのはなぜか』
『45 モテる理由』
『50 人生は祭りと修行の繰り返し』
『53 人生を芸術に置き換えてみる』
『58 学びたいという気持ち』

(引用終わり)

どうです、ちょっと興味をそそりませんか?
やる気スイッチと、いくら漬け?!
雪の中に、お菓子…?!
(何と本の中では、砂押さんの
中学生の頃の淡い恋話まで出てきます…!)

おそらく次に10個挙げろ、と言われれば、
私は違う小見出しを挙げるでしょう。
58の小見出し、そのどれもが
「ちょっと読んでみようかな?」という
読む気スイッチを押してくれます。

特に私は、第六章の
『ネガティブを生きる力に変えるヒント』
の内容が、とてもいいなと思いました。

人生、どうしても
ポジティブとネガティブがありますよね。
うだるような暑い時、
なかなか仕事や創作が上手くいかない時、
嫌な言動に出会ってしまった時、
そんな時にはネガティブになりがち。
もういいやどうでも、になりがち。

しかし「となりの美穂さん」は、
この本の中で
決して上から押し付けるのではなく、

横から、同じ目線から、となりから、
井戸端会議の如く、するりとさりげなく
ヒントを聞かせてくれるのです。

井戸端、とは言い得て妙!
水道が普及した現在では
なかなか使う機会のない「井戸」ですが、
考えてみれば、
古来より、人が生きるのに欠かせない
「水」をもたらしてくれた場所ですよね。

そこで「会議」が行われる…!

と言っても、席次などありません。
出入りも自由。
おそらく、示し合わせて、というより
自然発生的に交流が生まれたことでしょう。
それぞれが自分の人生を生きる中で、
必要不可欠な「水」を求めて井戸に来て、
そこには同じように「水」を求めて
やってきた先客がいる。

「あら、こんにちは」
「そう言えば、昨日、こんなことが」
「へえ、そんなこともあったの」

たわいもない、会話。
しかしそのような会話の中から、
意図せぬ日常の中からこそ、
人生に効いてくる金言が実は
生まれてくるように、私は思うのです。

さりげない会話もまた、
人生には必要不可欠だ
、と思うのです。

まさにこの本は、
井戸端会議のように、構えずに、
ふらりと何気なく立ち寄った場所で
思いがけず命の水を得るような、
あたたかい気持ちになれるような、

そんな本ではないか、と思いました。

「ようこそ、私の本棚に」

そう素直に(すなおしさんだけに…)
言えるような本です。

最後に、まとめます。

本記事では
『心理カウンセラー・美穂さんの
のんびり井戸端会議』

という本の紹介をしました。

…そろそろ、題名も
皆様の頭の中にさりげなく
焼き付いたところでしょうか?

未読の方は、ぜひ!
ラベンダーの表紙が目印ですよ。

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