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松本 淳 さんの「複数の居場所」の記事。

私は、その通りだ、と思いました。
未読の方は松本さんの記事そのものを
リンクからじっくりと
お読みいただくとしまして、
冒頭の言葉だけ引用をしますと、

(ここから引用)

『自分が居られる場を
「複数」持つ人ほど、幸福度が高い。』

(引用終わり)

…どうでしょう。
うなずかれる方も多いのではないでしょうか?
いや、そうでもないのでは、と思いますか?

本記事は「複数の居場所」について
考えてみます。

これの逆を考えますと、
「単数の居場所」です。
『一社専従』という言葉が思い浮かびます。

仕事の面において、長らく日本社会では
「単数の仕事場」が主流でしたよね。
一つの会社で一つのキャリアを歩んでいく。
一本道。
「途中での退職、転職」これは
アウトロー、まさに「道から外れる」ことを
イメージされてしまっていた。

ここにはもちろん
「終身雇用」や「年功序列」という
キーワードもついて回ります。

しかし、今ではそれが
主流ではなくなりつつありますよね。

終身雇用の崩壊。副業、複業の推進。
一社専従ではなく、複数に所属。
期間限定のプロジェクト型チーム!

まさに今、複数の仕事場や、
コミュニティ、ネットワーク、リンクを
持つ人のほうが仕事がしやすくなっている。

仮に一つの場所で専念するにしても、
複数の場所にも目を配ったほうがいい…!

「仕事と家庭」という観点からも
この傾向が強くなってきています。

以前は「専業」、夫婦がきっちり役割分担。
仕事に行く、お父さん。
家事を行う、お母さん。
これが「スタンダード」だった昭和から、
平成、令和、と時代が変わる中で
主流は「兼業」に変わってきている。

仕事をしても、家事もする。
家事をしながら、仕事もする。
ケースバイケースで、柔軟に。

どちらかがメインでどちらかがサブ、
そのような方程式が、成り立たない。


ライフワーク「バランス」から
ライフワーク「ジグソー」、
ライフワーク「カクテル」へ!

うまく組み合わせ、混ぜ合わせて、
どちらか「だけ」ではなく
どちら「も」の相乗効果を
考えていくことが多くなってきています。

そう、職場においても、
仕事と家庭の関係においても、
「複数」の「コラボ」をこそ
考えていく時代
になってきているのです。

ちょっとここで
視点を変えて考えてみましょう。

戦後まもなくの日本では、
『ドッジ・ライン』という
経済政策が採られたことがあります。

「ジョセフ・ドッジ」という
アメリカ合衆国から派遣されてきた
デトロイト銀行の頭取が、
日本経済の自立と安定のために
「財政金融引締政策」を行った。
このドッジさんが、こう言ったんです。

『日本の経済は両足を地につけていない。
竹馬に乗っているようなものである。
竹馬の片足は「米国の援助」、
他方は「国内的な補助金の機構」だ。
竹馬の足をあまり高くしすぎると、
転んで首の骨を折る危険がある』

いわゆる「竹馬経済」論です。

竹馬。二本の竹の棒に乗るもの。
あれ、不安定ですよね。
常に歩いてないと、バランスが取れない。
「単数の居場所」も、
これに似ているのではないか?


地に足がついていない。
誰かの「援助」で成り立っている。
実は、自分「だけ」では立てていない…?

地に足をつけることで、
その土台を元に、歩いたり走ったり
たくさんの人と握手したり、
そういうことができる
んですよね。

しかし、竹の棒を持って
その上に乗っているがゆえに、
「竹の棒から手を離せない」んです。
離したら、落ちるから。

誰かと握手しようと思っても、
竹馬に乗っていては、難しいのです。
狭い居場所に固執しては、守りに入る。

…もちろん、単数の居場所、
竹馬に乗ったまま走る、
そういうことも、できなくはありません。
むしろ、そのほうが主流だった。

しかし、いざその竹馬から降りた時、
自分の足だけでさあ歩け、走れ、と言っても
なかなか難しい
のではないでしょうか?
「退職後、居場所の少ない、お父さん」
そういった姿は、ないか。

むしろ、地域や趣味、SNSなどで
コミュニティでのつながりを
積極的に作ってきた専業主婦の
お母さんのほうがイキイキと
長生きしている
とか…。

ドッジ・ライン、竹馬経済の
例えを使って私なりに解釈してみました。
では、どうすればいいのか?

私は「タコ・イカ戦略」はどうか、
と思います。
もっともこの言葉は、
松本さんの記事にコメントをした
ところから生まれてきた言葉でして。

(ここから引用)

いなお『『複数の居場所』の大切さ。
まさにその通りだ、と思いました!

>会社や組織が人生のすべてだと
>逃げ場もないですが、
>SNSコミュニティなどに仲間がいると、
>何かあってもとても心強く感じられます。

これは、同感です。
支えの場所が一本や二本ですと
それを守ることだけに懸命になり、
キャリアも守りに入りがちですが
三本、四本、十本…と増えていけば
精神的にも余裕ができて
キャリアの攻め、チャレンジも
しやすくなりますよね…!

タコやイカの如く、
柔軟に増やしていこうと思います!』

松本さん『Inao Fujishiroさん、
ありがとうございます!
タコ・イカ戦略、大切ですね..
その意識でやって参ります!』

いなお『松本さん
ご返信ありがとうございます!
「タコ・イカ戦略」いいですね。
複数の居場所を置くと
苦難もパスでき、しかも
救いにもなる
、と感じました!
octopus、squid、だけに…。
(おあとがよろしいようで)』

(引用終わり)

最後に、まとめます。

本記事では、複数の「居場所」を
作ると良い、という
松本さんの記事を紹介しつつ
「タコ・イカ戦略」をオススメしました。

竹馬キャリアから、タコ・イカキャリアへ。
私もまた、柔軟に
居場所を増やしていこうと思います!

読者の皆様の居場所は、いかがですか?
(イカだけに)

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