見出し画像

「Inaoなリライト」その15 ~網野 光咲 さんの自己紹介文より

『Inaoなリライト』企画は
2024年2月~3月に実施した企画です。
LinkedIn上のプロフの自己紹介文を
私なりに解釈(妄想)して
自由に勝手に書くリライトです。

ご本人に公開許可をいただいた
リライトのみ、公開しております。
(公開していないリライトもあります)

今回は網野光咲さんのリライト紹介です。
早速どうぞ!

(ここからリライト引用)

『アミノ酸は『たんぱく質』をつくる。
網野さんは『温かい人間関係から
誰一人取り残さない世の中』をつくる!

網野光咲さんからリライトを依頼された私は、
プロフィールを読もうと氏名を検索しました。
入力する。どうしても先に変換されるのが
「アミノ酸」なのでした。
…もうこれは「アミノ酸」を軸にして
リライトせよ、という天啓ではないか?

現在、この地球上には
70億人以上もの人間が住んでいます。
しかし、同じ人間でもそれぞれ違う。
千差万別ですよね。

私たちの身体は約60%が水分。
約20%はたんぱく質。
たんぱく質とはアミノ酸が
数十個以上結びついて、つながったものです。
つまり、私たちの身体の約20%はアミノ酸…。
そのバランスは人によって千差万別!

「はあ、そうですね。で、それが
網野さんとどう関係があるのでしょう?」

ええ、網野さんはアミノ酸と同じように、
多種多様のつながりを重要視しているんです。
「人間関係」「少数派/多数派」などのテーマに
とても興味を持っている方!

早稲田大学の政治経済学部に所属。
政治学を学んでいます。なぜか?
その理由の一つが、
社会の少数派への差別と政治の結びつきに
興味を抱いたから、だそうです。

…先述したように、人間は千差万別。
一人ひとりが違う。身体も精神も価値観も。
しかし同時に「社会的動物」でもあります。
一人ひとりが結びついて活動している。
ただ、その「結びつき」は、
何らかの「同質」によって生じることが多い。
例えば、家族、学校、国、言葉、文化…。
そう、人間は一人一人が違うはずなのに、
同じものを見つけ、それを媒介にして結びつき、
時には他者を「排他」しがちな生き物なのです。

網野さんは、中学生の頃にテレビで
「異なる宗教を信じる人々への差別」に対して、
とても強烈な疑問を持ちました。
信じるものは人それぞれ、なのに、
自分(たち)とは異なる宗教を信じる人を、
人は差別してしまう…。それはなぜか?

また、網野さんは、
「AロマンティックAセクシュアル」という
性的マイノリティであり、かつ、
「自閉スペクトラム症(ASD)」という
発達障害の当事者、でもあります。
自分は、何かが多数派とは違う…。
そこに気付いていたからこそ、
差別を受ける人々に共感したのではないか、
と自己分析をされている。

「人は、違う面もあれば、同じ面もある。
それは『当然のこと』でしょ?
なぜ、ことさらに網野さんは
そこに関心を持っているの?」

…その『当然』に、苦しんできたからです。
高校時代まで、ずっと人の輪にうまく入れず、
強い同調圧力に苦しんできた。

同調圧力。

人間であるならば同じであるべきだ!
という圧力です。
特に日本ではこの圧力が強い、と言われます。
「人と同じようにしないと迷惑をかける」
そんな「空気」が漂いがちです。
網野さんは、それにずっと苦しんできた…。

「割り切ればいいじゃない!」

うん、それは割り切れた人の発想ですね。
空気は、目に見えないもの。
かつ、閉め切られた空間の中では、
それと異なる価値観の存在にすら
なかなか気づけないものです。

網野さんは自ら「外」に出る機会を得ました。
大学三年時に、ドイツに留学したのです。
1ヶ月間の語学研修!

このプログラムでは世界各国から
多数の留学生が参加していました。
多様な参加者たちが、そこにはいた。
一人ひとり違う価値観を
持っているのが当たり前だった!

「…人付き合いは、楽しいんだ」

たくさんの温かい方と知り合えた。
「ありのままの自分」を恥じずに
人に関わって行けるようになったそうです。
友人が劇的に増えて、新たな親友も見つかった。

…実は、演劇創作でも活動している網野さんには、
企画そのものを頓挫させた苦い経験があります。
だからこそ、より、ドイツでの経験が身に染みた。

自身の書いた脚本を
上演しようと考えて企画書を提出、
公演を統括する立場になったものの、
上演に至る前に役者を降板させてしまったのです。

数十名の役者やスタッフを巻き込んで動いたものの、
スケジュールの管理をきちんとできなかった…。
これは、計画の立て方、進め方をあらかじめ
誰かに聞いておけば防げた経験、ですよね。

また、当時の脚本において、
性的マイノリティの表象が適切でないことを
再三指摘されていたにもかかわらず、
真意を掴みきれず、
役者を降板に追い込んでしまった。
これも、誰かの意見だけを鵜呑みにせずに、
複数の人からの意見を聞いて比較選択、
修正していけば防げた、かもしれません。

『それまでの私は、どこか
自分を過信しているところがあった』
『ASD当事者であることから来る
生きづらさに目をつぶった結果、
人に優しくできていなかったことが
脚本にも現れてしまっていた』

そのように網野さんは失敗を振り返っています。
だからこそ、自身の生きづらさに
真剣に向き合ってきたのです。
その姿勢が、ドイツへの留学を契機として、
大きな自身の変化へとつながっていった…。

網野さんは、失敗も成功も、
未来に向かってつなげていくのです。
LinkedInで文字化して、公表して、
自分自身の血肉にしているのです。
そんな「しなやかな強さ」を、
私は網野さんの自己紹介文から感じました。

アミノ酸は何種類もありますが、
そのうちの「必須アミノ酸」と呼ばれるものは
自分自身だけでは生み出せません。
食事などで「外部」から採るしかない。

フェニルアラニン、ロイシン、バリン、
イソロイシン、スレオニン、
ヒスチジン、トリプトファン、
リジン、メチオニン。この九種類。
それぞれの頭文字を取って、
『風呂場 椅子 独り占め』
のゴロ合わせで覚えます。

しかし、積極的に「外」に出つつも
「内省」して言葉にできる網野さんならば、
風呂場の椅子を「独り占め」することなく、
温かい人間関係からつながりをつけて、
誰一人取り残さない世の中を
つくっていけるように活動できる…!

私は、そう思いました。

網野さんが大好きな「お寿司」は
魚介類や甲殻類がメインです。
これらは、必須アミノ酸のバランスを示す
「アミノ酸スコア」が
最大値の100であることが知られています。

『DE&I』の実現を目指す網野さん。
多様性・公平性&包括性。
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン!

お寿司のネタは、多種多様ですよね。
その個性やアイデンティティを尊重しながらも
シャリと渾然一体につなげて、
生きるためのエネルギー、誰かの血肉にする…。
「傷つけられた人が別の誰かを傷つける」という
連鎖も絶たれ、世の中が穏やかになる…。

今は「DE&Iの寿司職人見習い」の網野さん。

ですが、きっと近い将来、
素晴らしい職人、社会に必須の網野さんに
なっていくことを、私は確信しています。』

(引用終わり)

※「アミノ酸」についてはこちらも参考まで↓

ぜひLinkedIn上の網野さんの
プロフィールページにて
原文(元の文章)をお読みください!↓

https://www.linkedin.com/in/%E5%85%89%E5%92%B2-%E7%B6%B2%E9%87%8E-315488225/

※皆様からのご感想のまとめはこちら↓

※企画の詳細はこちら↓

※アンケートの詳細はこちら↓

※「書くことを続けることについて」はこちら↓

※『ヒストジオいなおの創作活動と思惑の軌跡』↓

※noteのマガジンの『Inaoなリライト』まとめ↓

◆他の方の「Inaoなリライト」

砂押 美穂 さん

金谷 武 さん

宇野 恵美 (Satomi UNO) さん

宮内 利亮 さん

ダレーア 葉子 🍷 さん

緒方 きえ(Kie Ogata)✍ さん

渥美 幸大(Yukihiro Atsumi) さん

白井 由香 さん

若林由香 しあわせ社長 さん

井口 大輔 a.k.a Dice さん

塚本 智美 さん

石森 宏茂 さん

小野寺 梨紗 リサッチ さん

中島 伸二 さん

合わせてぜひどうぞ!

この記事が参加している募集

自己紹介

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!