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『キャリ見つ』のススメ ~有山 徹さんの著書~

LinkedInユーザー、SNSユーザーなら、
全員、ご一読を…!

勧めたくなる本を見つけました!

石坂 誠さんの記事から、私はその存在を知った。
(下部に記事へのリンクを貼ります)
石坂さんの記事にコメントをしましたら、
「ご感想のシェアを!」
熱烈に勧められたので、
善は急げ、入手して読んだのですが…。

「こ、これは、いいものだ…!!」

そう思った。超絶オススメ!!

本記事では、どこがオススメなのか、
私なりにどう解釈したのかを書きます。
もし皆様に「読んでみようかな?」
思っていただければ大成功。

まず、正式なタイトルを確認しましょう。

『今のまま働き続けていいのか
一度でも悩んだことがある人のための
新しいキャリアの見つけ方
自律の時代を生きる
プロティアン・キャリア戦略』

…長い。62文字。なので、
本記事では略称『キャリ見つ』で書きます。

著者は有山徹さん
監修は田中 研之輔さん(通称タナケン先生)
有山さんは一般社団法人
プロティアン・キャリア協会の代表理事。
田中さんは法政大学の教授。

「…ふーん。となると、
要は、協会の宣伝本?
こんなキャリア観がgoodですよ~という
よく世間にありそうな本?」

違う、そうじゃない。

もちろん有山さんは「代表理事」なので、
プロティアン・キャリアは「推し」です。
でも、ただ単に理論丸写しで
推しているわけじゃない。


「よくある本」では
『キャリアとは〇△◆■…』と
専門用語や海外の研究者名が混じり過ぎて
使いづらいことがあります。
『キャリコンは■◆△〇…』と
「キャリアに悩む人そっちのけ」で
資格や業界について語り過ぎることもある。

そうじゃないんです。

この本は「有山さんなりの言葉」で
「読者に顔を向けて全力で」書かれている…。

そう思いました。

有山さんは、大学の研究者ではない。
就職氷河期に新卒で社会に出て、
複数の企業を渡り、なかなか上手くいかずに
七転八倒してきた方です。
(私とほぼ一歳差なので親近感…)
40代で「キャリア、どうしよう?」と悩み、
タナケン先生(田中さん)が紹介する
『現代版プロティアン・キャリア』に出会った。

つまり「キャリアに悩む人」と目線が同じ。

…往々にして、時代の先頭を行く方は
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とばかりに
『キャリアに悩んでいた』ことを忘れがちです。
でも、そんな方の「向こう岸からの言葉」が、
キャリアに悩んでいる方に届くか? 否。

「あんたはもう立派なキャリアじゃん」

そう思われたら、心のコップは下を向きます。
いくら水を注いでも入らない…。

ルビコン川を渡った人は、
ルビコン川を渡っていない人に
「向こう岸から」渡ってこい!と言いがちです。
そんなにすぐ渡れるなら苦労はない…。
スモールステップが重要。
だからこそ向こう岸ではなくこちら側
「今から渡る人の側」の言葉、視点で
語らなければいけないんです。
未完成、β(ベータ)版の精神で。

「俺たちのアリヤマ」はそこがわかっている。
読者の心のコップが上を向く。
心に染みこむ。干天の慈雨…。

例えば、本文から引用します。

(ここから引用、P31)

『人気アニメ「鬼滅の刃」に
こんなセリフがあります。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな」
主人公の竈門炭治郎に対して、
鬼殺隊の柱である冨岡義勇が発する言葉です。
また、TOKIOの「宙船(そらふね)」
という曲では、こう歌われています。
「お前が消えて喜ぶ者に
お前のオールを任せるな」
作詞作曲は中島みゆきさんです』

(引用終わり)

この引用に私は唸りました。凄い!
水柱の義勇が、宙船が、心の中を駆け巡った。
「水の呼吸、漆ノ型、雫波紋突き」の一撃。
いや、私が『鬼滅の刃』を全巻持っており
『宙船』を知っているからではない。

有山さんの文章から、読者に
届け、響け、動け、届けェ!という
気合いを感じたんです。

そうじゃないと、この引用はできない。
自分なりに噛み砕き、なおかつ、
読み手に向かって届かせようとしないと
この文章は書けない。
例えがいい。難解な言葉がない!

◆『あなた自身のキャリアの主導権は、
あなたが握っていないといけないのです』

有山さんの言葉が染みる…。

さらに、これはとても「実用的」な本です。
いい本を読んだ…だけでは終わらない!
本文中にはたびたび「ワーク」が出てきます。
こんな感じ。

(ここから引用、P100)

『自分のビジネス資本を書き出してみよう。

(空欄)

では、第2章でサンプルとして
登場していただいた、
安田利明さんのビジネス資本は
どのようなものなのか、見てみましょう』

(引用終わり)

何を言いたいのか、というと、思わず
「ワークをしたくなる書き方」なんですよ。

たいてい、類する本でワークがあると、
「毎日、キャリア分析に触れている人なら
簡単に書けるかもしれないけど、
キャリアに悩む一般人には難度高すぎ晋作…
という難解なワークが出てきがち。

でもこの本は、違う、そうじゃない(2回目)。

なぜなら有山さん自身が
「キャリアに悩む一般人」だったから。
ルビコン川をまだ渡っていない人のことを
分かっている感じの書き方
です。
ただ空欄だけだと書きにくいですよね?
でも他人の例があると書きやすい。
書いてみよう、と思う。

目次を紹介します。

(ここから引用)

『序章 予測不能な時代のキャリア形成とは?
第1章 あなたの未来を創る
「プロティアン・キャリア戦略」
第2章 自分のタイプ・価値観を確かめる方法
第3章 自分の武器・価値を見える化する
「キャリア資本」の考え方
第4章 社会の現状分析 未来に対する洞察
第5章 キャリア戦略を練る
第6章 個人のキャリア自律は組織も強くする
第7章 キャリア資本の蓄積と
戦略のブラッシュアップ
◆プロティアン・キャリア戦略塾受講生実例
◆プロティアン・キャリア座談会』

(引用終わり)

どうです、そそりませんか?
プロティアン? 戦略塾…。座談会…?!
内容が気になりませんか?

最後にまとめます。

本記事では有山徹さんの著書、
略称『キャリ見つ』を
私なりにオススメしてみました。
あんみつも美味しいですが、キャリ見つも!

…あ、そう言えば、LinkedInのユーザーが
ニヤリとする描写もありましたよ?

『自分のキャリアを自分の手で
つくっていくには、まずは自身の
キャリアについての意向を「継続的に」
伝えていくことが重要です』
(P163)

『オンラインが浸透した現代において
有効なのが「越境学習」と
「越境コミュニティ(サード・プレイス)」
と呼ばれるものです』
(P177)

『学生時代と違うのは、ただ
インプットだけしていればいいわけでは
ありません。重要なのは、むしろ
「アウトプットする」ことです』
(P183)

変幻自在なキャリアのおともに
『キャリ見つ』はいかがでしょう?
実に美味、心への滋養にあふれた本ですよ!
(注:私は出版社の回し者ではありません)

※私がこの本を知るきっかけになった
石坂 誠 さんの記事はこちらから↓

私の(ちょっと扇動的な)本記事と異なり、
石坂さんなりの言葉で『学びの一部の共有』が
書かれている、わかりやすい記事ですよ!

「ビジネス資本、社会関係資本、経済的資本」
という、LinkedInを通して蓄積できる
『3つの資本』についても
ばっちりと書かれています。
ぜひ、合わせてお読みいただき、
リアクションやコメントをしてみては?
石坂 誠 さん、有山 徹 さん、
お二人にコメント欄で勧められましたので、
頑張って本記事で感想をシェアしてみました!)

※Amazonでの『キャリ見つ』の
ページはこちらから。
ページにつけられた皆様の感想も読んでみますと、
どんな本なのか感じがわかる、と思います↓
『今のまま働き続けていいのか
一度でも悩んだことがある人のための
新しいキャリアの見つけ方
自律の時代を生きる
プロティアン・キャリア戦略』

※なお、手前味噌で恐縮ですが、
日本語の『カタカナ英語』、
「キャリア」とは非常に多義的です。
キャリアの意味についてまとめた
こちらの記事もよろしければ↓
『キャリアの幻術師 ~道の明暗~』

合わせてぜひどうぞ!

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