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人生のすべてを懸けて逆転を目指して!
自分のすべてをさらけ出して!
というイメージが、
「起業」にはありますが、

一口に「起業」と言っても色々ありますよね。

自分の「本業」を保持しつつ、
さりげなくささやかに行う「副業」的な
スキマ時間での起業もあれば、
どれが本業で、どれが副業だかわからない
同時並行の「複業」的な起業もある。

決まった形など、ない。
一つに懸けるオンリースタイルも起業なら、
同時並行で行うマルチタスクスタイルも起業。
千差万別、何でもあり…!

それはまさに「服」に似ている。
私たちは、服を選べます。
着こなしもそれぞれ、です。
「起業という名の服」も、まさに無限。
重ね着もできる…! たとえ十二単でも。

本記事では、起業や被雇用のスタイルを
「服」に例えたお話を書いていきます。

起業には「自分の人生を守るため」という
側面があるのではないでしょうか。
ひいては「自分の尊厳を守るため」
という側面もある。

と言いますのも、
起業は「業を起こすこと」です。
ひいては「自分自身でイチから
何かを起こし始めること」


…私も含めてこの世に生きる多くの方は
「誰かが始めた業、ビジネス、組織」に
乗っかって、生活しています。
例えどんなにその組織(会社など)の中で
高い地位を得ていたとしても、
「期間限定で、その組織の一部分の
権限と事業を『委託』されているだけ」

に過ぎない。

これは「起業」ではない。
自分で起こしてはいない。
いわゆる「被雇用」になります。

たとえ契約上、
自分自身の権限がまるで自営業のように
かなりのレベルで認められていたとしても、
誰かが起こした「業」に
乗っかっていることに変わりはない。

「…それの何が悪いんでしょうか?
素晴らしい事業、理念、ビジネス!
だから共感して、自分なりに納得して、
時間と労力を使って、参画して、
生活のために働いていますが、何か?
好きでこの服を着ているんだ。
人のファッションにいちゃもんをつけるな!」

そう反発されるでしょうか?

そのこと自体を悪いと
私は言いたいわけではない。
大多数の人がそうしている、ということは、
世の中に広く普及しているということ。
というか、私もそうしていますので。

言わば、皆が身に着けている
「既製品の服」を着るようなものです。

ただ、こう言いたいだけなのです。
「別の服を着る選択肢も
知ったり持ったりしてもいいのでは?」と。

終身雇用・一社専従のつもりで
被雇用の形で働く。
これはいわゆる「終身着用」。

一つの服だけ、ずっと着る。

もちろん、それが自分にぴったりで、
着心地が良ければそれもあり。
着替える必要がない分、迷わないし、幸せ。
下手に変な服をたくさん着るよりも。

…ですが、どうしても被雇用の場合、
「その服を脱がざるを得ない時」が
やってきます。
定年退職です。
年齢で、着てきた服を無理やり脱がされる…!

最近は嘱託や再雇用という形で
「ソフトに着替えさせられる」ことも
あるでしょうけれども、
基本「死ぬまで」同じ服を
着ていられるケースはかなり少ない。

「…心配ご無用です! 私は大丈夫!
『資格』という服を持っています!
この服は、死ぬまで着られますから!」

そういう方もいらっしゃる、と思います。

例えば、弁護士資格や医師免許。
そんな立派な服であれば
死ぬまでその服、つまり
資格を着ていけるかもしれない。

…ただ、時代は変わります。
それ以上に、人間である以上は、
心と体も日々変わっていく。
その服が時代に合わなくなったら?
自分の心と体に合わなくなってきたら?


そう考えますと、一種類の服「だけ」で、
この世を過ごそうとするのは、
かなり危険ではないでしょうか。
「シフト」ができなくないですか?

…繰り返しになりますが、私は、
「どの服だから良い・悪い」
と言いたいわけではない。
センスと着こなしは、人それぞれ。

ただ「色んな服」を持っておいたり、
「色んな着こなし」を試してみたり、
自分にはどんな服や着こなしが
合っているのか確認をしたり、
多くの選択肢を持っておいたりしたほうが、
自身の「尊厳」を守りやすいのではないか?
と言いたいだけです。

理不尽にいきなり裸にされたら、
尊厳も保ちづらくなる。

移り変わりの激しいご時世です。
突然「会社という名の服」を
はぎとられることもありますよね?
自分は何もしていなくても
何らかの問題、不正が発覚して、
会社が立ち行かなくなる、
つまり水をぶっかけられることもある。

その時に、替えの服、
替えの下着があれば安心では?


服は、多いに越したことはない。

もちろん、トライアンドエラーの中で
死蔵されてしまう
「クローゼットの肥やし」になる服も
あるとは思います。しかし、
選択肢が多ければ気候やTPOに合わせて、
また、年齢にも合わせて、
着こなしが考えやすくなるもの、です。

最後に、まとめます。

本記事では、起業や被雇用について
「服」に例えて書きました。

「起業」とはどんな服なのかについて
もう察しがついていらっしゃるかと思います。
それは「自分で布を用意して
イチから自分なりに仕立てた服」
です。

その服をつくり、着こなす過程において、

「他の服がどんな服なのか?」
「どんな素材でどう親しまれているのか?」
「なぜ支持されているのか?」

その理解が進みます。
被雇用というお仕着せの服を
着ているだけでは見えないことが…。

私も、ささやかではありますが、
「中年世代の複業クリエイター」として
中年世代になって初めてSNSに投稿し始め、
(リンクトインに長編小説まで連載して)
自分なりに服を作ろうとしています。

「ほう、これが…起業…?
へえ? ふうん?(鼻で笑われる)」

そんな反応が想像できる、小規模なレベル。
着実に着こなしている
「お洒落起業家」の方から見れば
大変に恐縮ではあるのですが、

でもこの行動をささやかにでも起こすことで、
私の中で「心構え」が
格段に変わった
ことをお伝えしたいのです。

これまで、いかにお仕着せの、
誰かが苦労して作り上げた服に、
つまり商品に、組織に、ビジネスに、
乗っかっていただけなのか…。
そのことを感じられただけでも、
心理的に楽になりました。

もし今、服を突然はぎとられたとしても、
「別の服がこの世にはたくさんある」
「自分でも作れるのだ!」という
気持ちを持てるようになりました。


…現在はSNSなどを活用することで、
多種多様な、色んな服を着ている方たちと
つながりを持つことができます。

自分なりの服を仕立て始めるかどうか、
試着してみるかどうかは、自分次第。

さて、読者の皆様はいま、
どんな服を着ておられるでしょうか?

まずは副業、重ね着でも構いません。
「起業という名の服」を着てみませんか?
今の服を、いったん、着替えてみませんか?


※こちらの記事もご参考までに、ぜひ↓

※本記事は以前に書いた記事のリライトです↓
『起業という名の服を着て』

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