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新しいフォロワーの方もいらっしゃると思いまして、

本記事では、ヒストジオいなおが
どうやってSNS発信を始めたのか、
どんなものを作ってきたのか、

それを思い出しながら、紹介してみます。

(以前からフォローをいただいている方は、
「あ、いつもの話ね…!」と
生温かい目で読んでいただければ幸いです)

まずアイコンにも書いている
「ヒストジオ」とは何か、ですが、
これは「ヒス」トリー、歴史と
「ジオ」グラフィック、地理から
私がつくった造語です。
ヒスとジオ。

私は2019年の一月に
SNSでの発信を始めました。
それまでは「読む専」「見る専」でした。
SNSでの発信を始めるにあたり、
「実用地歴提案会ヒストジオ」という
団体を立ち上げることにしました。

(団体といっても、一人しかいませんが)

私は歴史と地理がことのほか好きでして、
それを「実用」できるように
「提案」していく会
を作ってみたのです。

「さて、SNSで何を発信していこうか?」

その当時、私は『イバーランドの県道』という
茨城県市町村擬人化×ゲームブックの
作品を作っていました。
この作品ををSNS上で紹介していこうというのが
最初の狙いでした。
しかし、ひたすら茨城県の市町村のことを
つぶやく(最初はTwitterからでした)のも
あまりに芸がない…。
関心がない人には、全く刺さらないかも。

そう思った私は歴史や地理ネタを主に、
幅広く発信していくことにしたのです。

面白いことに、自己満足に過ぎないような
ささやかな発信であっても、続けていけば
フォロワーさんが増えていくものです。
フォローされたら、その方の発信も見ていく。
また、興味のあるアカウントの発信も見ていく。
こちらからもフォローもしていきます。

そのうちに、人事関係の方のフォローを
多くしている自分に気が付きました。
そこには、有用な人事に関する知見や、
「これを多くの会社が実用すれば
とても良い環境ができるのではないか?」

思うツイート(ポスト)が
たくさんフィードに並んでいきました。

「…この人事的な知見、実に面白いな。
何とかしてこれらを世に広めるとともに、
自分の中でも復習も兼ねて
『見える化』『見せる化』できないだろうか?」

そのように考えた時に、
ある「提案」が私の中によぎったのです。

「人事が得意な人を主人公にして、
組織論にからめて
小説仕立てのお話にしたら面白いのでは?」

…一応、誤解を避けるために書きますが、
私は現在、人事の仕事を
しているわけではありません。
専業のプロの小説家、ライターでもない。

自称「中年世代の複業クリエイター」です。

ただ、いくつかの組織に属してきて、
従業員の立場から、
人事にはずっと触れてきました。
組織に所属する以上、人事からは逃れられない。

そこで、自分が経験した七転八倒の経験と、
Twitterで得てきた人事の知見と、
プラス、歴史と地理ネタをからめて、
小説を書いてみようと思い立ったのです。

さて、書くとなれば、
世界を設定する必要があります。

最初は、現代社会で設定してみました。
以前に新卒三年目のキャリアに悩む女性を
主人公にして小説を書いたこともあり、
できるだけ現実に即して
書いてみようかな…と思っていたのです。

しかしながら、設定していくうちに
ある考えがひらめきました。

「いっそ、ファンタジー仕立て、
いわゆる『異世界』を設定して、
その世界の中で人事が得意な人を
活躍させてみてはどうだろう?」

これには、多少の説明が要りますね。

私は歴史と地理を追求していく中で、
「人間」「組織」であれば、
その誰もが、どの組織もが、
「歴史と地理」に大きく影響を
受けていることに気が付きました。

◆歴史=時間=いつ
◆地理=空間=どこ


これらによって、人間や組織は
大きく影響を受けるものです。
例を挙げれば「バブル世代の働き方」と
「終身雇用崩壊の今の働き方」とは、
同じではないですよね。

ただ同時に、人間である以上は、
その本能的なものからは逃れられない。
どんな時間であっても、どんな空間でも。
欲望を持ち、同時に理性も持ち、
「生老病死」を必ず迎えていき、
知的好奇心と承認欲求を持っている…。

つまり「いつ・どこ」であっても、
人間である以上、逃れられない本能と
生き物の摂理を持っている。


変わる面もあるし、変わらない面もある。

歴史は「繰り返さない」一過性の面もあれば、
「繰り返す」面もあるのです。
ローマ帝国だって、モンゴル帝国だって、
大英帝国だって人事には四苦八苦してきた。

…となれば、別に現代社会の設定でなくても、
創作のファンタジー仕立てであっても、

「人間が活動する」のであれば
「同じことが起きうる」
「でも環境によって変わっていく」
そんなことが表現できるのではないだろうか?

そう思って書いてみたのが、
『人事屋エイルの爽快』という小説でした。

もちろん人事屋エイルは
「ジンジャーエール」からの発想です。
ジンジャーとは「しょうが」の意味。
そこから七味=フランス語でセット・グー、
という街を設定して、
七味に使われる唐辛子とか、黒胡麻とか、
それに合わせた「仲間たち」を想像しました。

仲間がいて、混じり合って、いい味を出して、
エイルは人事の知見を活かして活躍して、
組織的に大きなことを成し遂げる…。

この人事屋エイルとその一味(七味?)は、
私の想像を超えて勝手に動いてくれました。
私は脳内のキャラの行動を写し取る感じで、
小説を書くことができたのです。

(キャラやプロットを固めていくと、
意外と勝手に行動してくれるものです)

これが「人事屋シリーズ」の一作目です。

せっかく書いたので、
Twitter上でも連載したりしました。
その後、興が乗って、同じ世界の延長上で
計八つほど小説を書きました。

◆①『人事屋エイルの爽快』
◆②『人事屋エイルの密会』
◆③『人事屋エイルの打開』
◆④『人事屋エイルの本懐』
◆⑤『人事屋ポックの半解』
◆⑥『人事屋ポックの俗界』
◆⑦『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』
◆⑧『凸凹バラ「ストロングリリーフ」
ミシェルとランプ』

最後に、まとめます。

以上が、2019年1月から
現在(2024年3月)までの
私の創作における活動と思惑の概要になります。

四十歳を過ぎてから初めて
長編小説を書いてみたのですが、
書いてみると、意外と書けるものですね。

…ぜひ、読者の皆様も、小説を書いてみませんか?

皆様の素晴らしい知見、経験を、
言葉にして創作してみてはいかがでしょう?
「SNS上に投稿」などして、
他人に「見せる」「見せない」は別にして…。

最初は、短編でも良い、と思います。

もやもやとしたその想いを、
言葉、創作にすることで、
色んな気付きがあるのではないでしょうか?

※本記事は以前に書いた記事のリライトです↓

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