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夢が欲しい

「今一番欲しいものはなんですか?」と聞かれたら「夢です」と答えるくらい夢が欲しい。
私は今、将来の夢や目標がない状態である。


私の周りには夢を叶えた人、叶えようと努力している人がたくさんいる。教師、CA、医学療法士、公務員など。
そんな彼らが羨ましい。


対して私は、これといった将来の夢を持ったことがない。幼稚園や小学校に通っている時に「ケーキ屋さん!」「お花屋さん!」と言っていたことが懐かしい。

大人になった私たちはどうして夢を持ちにくくなってしまったのだろう。それはきっと「現実」を目の当たりにしてしまうからだと思う。

実際ケーキ屋さん(パティシエ)になるには製菓の専門学校に通う必要がある。あまり詳しくないがそこから免許を取ったり、自分のお店を開業するにも多額の資金が必要になる。
小学生の私よ、ケーキ屋さんになるのは大変なんだよ。


そうである。夢を持つこと=沢山の困難を乗り越えなければいけない。
困難を乗り越えることで叶えられるものもあるが、努力だけではどうにもならない夢だってある。

今思い返すと、学生時代はアイドルや女優になりたいと思っていた。しかし10代にして私は、自己肯定感の低さと待ち受ける沢山の試練を想像し、諦めてしまった。可愛い子しか受からないから、田舎者だから面接を受けるだけで交通費や宿泊費がかかる、歌もダンスも下手じゃないか。そういった理由や言い訳で逃げた。

マスコミ業界への就職だってそうだ。TV局で働くことに憧れたが、実際それ専門の講座などを受けて、大学生活4年間をそのために捧げないと入社は厳しい(私調べ)
実際私はESの段階で不採用だった。本当のところ、大学のランクで決まっているようなものなので、本気で狙うには高校から国公立などの大学を目指さなければ意味がなかったらしい。


幼い頃に憧れたキラキラな世界・職業へ就くには、沢山の努力が必要だということと、早い段階で夢を叶える手段を知らなければいけない。

それに気づくのが遅かったのだ。中学時代にはもう将来を考えていなければいけなかったし、高校時代には難関大突破のために勉強しなければならなかったし、大学時代は夢に向かってもっと努力しなければならなかった。私は色々と遅れてその実態に気づかされた。


現在私は20代にして、一般企業の営業職として働いている。これは学生時代に思い描いていた夢ではない。コロナ禍の就職難でやっと内定をもらえた会社へ入ったらこんな人生になっていた。
以前noteでも綴ったように、私の仕事は暇である。できることと言えば、飛び込み営業やテレアポくらいだが、私はこういった類が苦手な営業なのですることは滅多にない。

ただ1日デスクに座って、滅多に届かないメール画面を開きつつ、デスクトップのはしっこに小さくnoteのページを開きながら時間を潰して退社する生活は果たしてどうなのだろう。
傍から見れば羨ましいと思うかもしれないが、こんな生活を何年も続けることになると思うと、私は何者にもなれないままただ歳を取り、人生を終えていくのではないかと思えてしまう。

どうせなら、1から人生をやり直せたらいいのに。ブラッシュアップライフみたいにね。



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