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パンデミックは資本主義をどう変えるか 健康・経済・自由

藤原書店2021年2月28日初版 ロベール・ボワイエ著 山田鋭夫・平野泰郎訳

ついに読了。まだ1読しかできていませんが、我らが恩師、ARCA®(生きる技術研究会)の名誉理事長でもいらっしゃる山田鋭夫教授たちが訳された一冊。

・・・キャリアカウンセリングは世界で最も難しいカウンセリングの一つと言われていますが、私自身、大学で経済学を学んだ際、新しい21世紀の調整の経済学「レギュラシオン経済学」に触れ、世界一難しい経済学を目の当たりにして参りました。

「民主主義」「資本主義」といった、非常に大きな概念に立ち向かう私たち小さな「個人」は、途方もない大きな社会課題に諦めの気持ちで支配されることが多々あります。

この本は、そうした「個人」である経済学者のような専門家をも超越し、「現代史」を俯瞰し、世界の未来を示しています。近いうちに、大学の経済学部での「教科書」として扱われるであろうと共感いたしました。

世界経済の潮流に興味関心の無いビジネスマンはいらっしゃらないと思います。是非経営や政治に関わる方々、経済学を学びなおしたい方など、お手に取ってご覧ください。

私自身が27歳の時に立ち上げたARCA®という小さな市民団体は、名古屋大学経済学部出身のワーキングマザーたちが中心となって活動している小さな非営利団体です。自主講座、研究会活動を細々と続けてきましたが、扱っている内容は、旧帝国大学出身者の名に恥じないレベルの、深くて深い専門的内容です。現在も仲間内で継続する研究会で議論しつつ、時折中学生でもわかる内容にかみ砕いて講座を開設し、お伝えして参りました。

人間は、小さな存在ではありません。偉大な人物になるかならないか、それは、未来がわからないように誰にも分かりません。人材育成、教育の分野にも携わりながら、分野横断的に未来を志向しています。

人間という小さな存在を最も愛おしく考えている”サムシング・グレイト”、人はそれを”神”と呼んだりしますが、安易なスピリッチュアリティではなく、宇宙意志と共に、資本主義の先にある未来を希求し、「友愛主義」を唱えながら、分野横断型の研究会の勉強会で活用して参ります。

一般の方に向けて書いた拙著は、昨年発売いたしました。中学生でも読める平易な文章にしてまとめましたので、ご興味ある方は、ポチっと購入し、ぜひぜひご一読くださいませ。

※写真は、昨年筑波山から撮ったもの。2011.3.11から10年。自然の驚異の前に、人類はもっと謙虚になるべきですね。人類は進歩したのかしていないのか。科学・金融・環境の各課題も多いですが、「健康・経済・自由」に携わる一介のキャリアカウンセラーとして、ひたすら祈る日々です。

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